「家族が事故を起こした」などと電話してくる「振り込め詐欺」のように、詐欺は人間の心の弱みを突いて来る。インターネット上の詐欺も同じだが、手口を知っていれば慌てずにすむ。「ワンクリック詐欺」や「セキュリティーソフト押し売り詐欺」などの手口を紹介。
最近では、ワンクリック詐欺の亜種として、ツークリック詐欺も出回り始めた。ワンクリックで詐欺サイトに誘導し、「OKを押したら契約になります」などの文章が現れる。ここで「OK」をクリックしたら、お金を請求される。
国民生活センターによると、ネット上の商取引を規定する電子契約法のガイドラインでは、商品の具体
的な説明、個数、代金などを消費者が確認する画面が必要で、さらに消費者が購入するかの意思を確認し
なければならない。ワンクリック詐欺もツークリック詐欺もこれを満たしておらず、契約は成立しない。
請求メールが届く場合もあるが、返信せず無視するのが最善の方法だ。
「迷惑メールのリンクや怪しげな画像は絶対にクリックしない、セキュリティーソフトを常に最新の状態
に保つのが予防法」と言う。特に、プログラムを実行させる形式のファイルで、動画などによく使われる
「exeファイル(エグゼファイル)」にワンクリック詐欺が仕込まれることが多く、不用意に開かない
こと。昨年から、エグゼファイルで詐欺サイトに飛ばし、さらに個人情報を収集するスパイウイルスを
送る手まで現れた。
対策をしてもしても新手が出るコンピューターウイルス。その不安につけ込んで現れたのが「セキュリ
ティーソフト押し売り詐欺」。ネットの閲覧中に「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」など
の表示が突然現れ、偽のセキュリティーソフトを販売するサイトへ誘導する。
セキュリティーソフト会社トレンドマイクロ広報の冨安玲さんは「セキュリティー意識の高まりを逆手
に取った詐欺。不要無効なソフトを売りつけられたうえクレジットカード番号を盗まれる」と警告する。
代表的な偽ソフトは「DriveCleaner」「SystemDoctor」「WinAntiV
irusPro」「SpywareQuake」など。もっともらしい名前のものが出回っているので要
注意。
パソコンに詳しくないと思う人は、ソフトはネット上でダウンロードせず、店頭購入にとどめた方がいい。
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