窓から名古屋城が見える

名古屋在住の管理人が書き綴る日記、読書・映画・岩崎宏美等に関するメモです。

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 Kさんは努力のかいあり、店長となる。だがほどなくして店を辞め、札幌、東京、大阪、神奈川と転々とする。そして各都市でKさんは性感マッサージやファッションへルスなどの経営に関わるが、その頃のことを多くは口にしない。
 「なぜいろいろ移ったかって? いろいろあったんですよ、裏切りとかね……。人って簡単に裏切るよォ。即答で裏切る。それにね、自分はどこに行ってもその土地の人間に合わせることをしないの。合わせちゃったらその土地にのみ込まれちゃって、新しいことができないからねえ。だから敵も沢山できるだよ、仕方ないけどね……」
 仲間もいるんだよ、とKさんは言うが、どうしても敵という言葉がKさんの口から頻繁に飛び出す。さぞ、幾つもの修羅場をおくぐりになってきたに違いない。
 (永沢光雄著『風俗の人』ちくま文庫、1999年初版、p.453)


 今年2月以来の読書メモの更新ですね。
 ところで、きょうは気持ちが悪いくらいにブログのアクセス数が伸びているんです。
 ざっと、普段の10倍以上。
 どこかでリンクを張られた……いやいや張っていただいたのでしょうか。
 実害はないけど、ちょっと不気味です。

 永沢光雄氏が亡くなって今年11月で6年となる。
 早いものです。
 同氏は名著『AV女優』で注目されるようになり、その翌年に発刊したのが同書(の単行本版)。
 
 ちなみに引用カ所の原稿を(雑誌掲載のために)執筆した時期は、「1996年2月 菅直人厚相が輸入血液製剤で感染した血友病患者に謝罪。将棋の羽生善治名人、史上初の7冠」とある。
 はァ、かなり昔のような、つい最近のような、そんな時期ですね。

 ところで、本書では1990〜1996年の風俗事情が紹介されているんだけど、テレクラなんてのは今でもあるのだろうか。
 のぞき部屋、カップル喫茶、デートクラブなんてのは今でもあるのでしょうか。
 考えてみれば1990年代前半は携帯電話なんて、そこら辺の学生やサラリーマン、主婦なんて持っていませんでしたよね。
 当時はポケベルですよ。
 僕も東京テレメッセージには随分お世話になりました。
 だからこそ、固定電話の時代にあってテレクラをはじめダイヤルQ2やツーショットダイヤルも流行ったわけだ。
 (ツーショットダイヤルは今も雑誌の広告で見かけるなあ)
 ですから当然、携帯以前の時代だから出会い系サイトもない。
 デリヘルなんてのもなかったはずだ。
 また、この時期からOS「ウインドウズ95」の登場によって、パソコンユーザーが爆発的に急増するわけで、その大きな原動力の一つは間違いなくアダルトコンテンツにあるわけだ。
 そう考えると風俗産業はあり方は、法律の改正もあるんだけど、電話やネットなど通信技術の発展とも深くかかわっていることが分かる。


 
 

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