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小道が切れて、広い山道に出る。 比叡山が、遠くに見える。 雪だ。 「 あの山、白くて、きれいだね 」 「 ウン、ユキガ、チュモッテ、イルノ 」 一瞬、びっくりする。 誰だ、こんな難しい言葉を、教えたのは。 大体、この辺の目星は付いているが。 「 リカちゃん、お山はいいね 」 「 ノコニ、オヤマガ、アルノ? 」 一度、間違えて覚えた言葉は、なかなか直らない。 「 ここが、お山だよ 」 「 ノコガ? 」 山中に入りて、山を見ずか。 どうせ、家に帰ったら、お姉ちゃんに、 「 パパト、オヤマニ、イッテ キタノ 」 と 言うのに、決まっているくせに。 そろそろ帰ることにする。 元 来た道を、そのまま引き返す。 「 パパ、ダッコ 」 うん、そうだな、大分 歩いたもんね。 抱いてやる。 気のせいか、微かにミルクの匂いがする。 身体が柔らかい、眠たくなって来たのであろう。 唄う。 「 貴方、変わりはないですか、日ごと寒さが 〜 」 「 〜 チュノリマス 」 歌も取られてしまった。 ウグイスが、まだ藪のなかで、相変わらず飛び回っているようだ。 家にたどり着く。 赤頭巾ちゃんは、私の肩に頬を埋めて、静かな寝息をたてて眠っている。 屋根の上では、スズメが井戸端会議をしているかのように、
陽気に 鳴き交わしていた。
ー 完 ー |
赤頭巾ちゃんと青い空
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陽の光が好きな女の子。「赤頭巾ちゃんと青い空」の意味が少しわかったような気がします。抱っこしてあげるということは、愛情でその子のすべてを包んであげるということですね。
2007/10/13(土) 午後 9:35
役得もあります。 吾が 幼子を 抱いて、 身も心も 委ねられた感覚は、 この世に こんな充実感が あるんだと 知らしめられた 体験でもありましたよ。
2007/10/14(日) 午前 10:38 [ ang*a*ugen ]
可愛い(*^_^*)
2010/7/19(月) 午後 1:26
可愛いのは、
私の方 でしょうか ?
娘も方 でしょうか ?
両方が でしょうか ?
はたまた、その 状況 でしょうか ?
2010/7/19(月) 午後 7:08 [ ang*a*ugen ]