川柳と蜘蛛とお酒とおらが禅

美しく 使っていますか ひとつの いのち

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ミレーの晩鐘

 
  
  「 合わす手の ただそれだけの 美しさ 」  虚空


   子供の頃、壁に小さな額が懸っていた。  

   ミレーの 「晩鐘」
   
 
   環境こそ大切と論じるつもりはない。
  

   孟母三遷だって、教育ママでんな で 批判できる。
  
  余計な事だ。


   私の父に 詩心、歌心、曲心があったのは認めるが、

  絵心はなかったはず。
  

   調べた。
  
 
  生めよ増やせよ 御国のために、加えて 過酷な仕事でも

  農業こそが命だと国が煽った。

  そして他国もこうなんだと、各学校に配布した。
   
  それが、この絵の正体だった。
   

   いいじゃないか、俺の中でこんな風に 住み着いた。

 
  感謝の心を込める無防備な合わす手は、どんな国

  においても、自己生存のため 攻撃的になり勝ちな人の心を安らげる。
  
 
  やはり環境は大切、子供は自分では選べないもんだから ね。


    
 
   夏の頃、ススキが原で 見掛けたこと ありませんか ?


  ススキの葉の先端部分を、三角おむすび風に折り結んだ造形物を。
 
  カバキコマチグモの産室だ。

   中には卵を守りつつ 不食で闘う母グモが居る。

 
  子らが1回目の脱皮を済まし、ひもじさを訴えると 母は己が肉体を

 提供する。
 

  自然的に親の死体を食べる生き物はいるが、意図的に生きた躰を

 子に与える生物は 世界でも皆無だと 言われている。

 
 
  子供の頃 オムスビを開き、半死クモに噛まれ一日痛んだ ほろ苦い

 記憶。

  身が朽ちてきても、外敵と 闘って いたのだ。



   日本で唯一、並の上くらいの毒性を持つクモ。

  セアカゴケグモが 密入国するまでは。



   合理的ではないか、ミミズを介して身を回帰させるよりも。


  
    いじらしく、ひたむきに生きてる 我が 野友。

  

愛されている実感

 
    愛されている実感を感じて


   俺の生きざまは 、不純な動機を源泉としている。

  己をねじ伏せる事象を渇望して、色んな事に挑戦した。


   俺から引き千切がれ 欠損した部分の心情を 回復させる

  技を探す旅。


   俺に欠落している部品を探し廻り 完成品にすべく 修復する旅。

  物心つき、ただ我慢し 耐え 誤魔化し 人を愛する振りをし続けた。


   父母の強烈な個性、 エゴのし列なる闘いの中で右往左往し続け、

 良い子ちゃんを演じざるを得なかった子供 時代 。


   兄は自由に生き、 負担は俺に更に伸し掛った 。


  そのトラウマが蝕んだ欠陥商品。



  
  ただ 独りで 闘い 疲れて、

   崩れ落ちそう だった。


  虚しく 悔しいけれど 余力は無く、俺の 限界だった。





   だが 、お前達みんなからの 本当のの愛に気付き、今になって

  やっと 青い鳥の尻尾が くっきりと見えた。

    

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