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「 青春は 甘美な狂気に 満ち溢れ 」 虚空 「 水音 」 ー エピローグ − 9 琵琶湖 冬の朝、湖畔に男の姿が あった。 男は、街路樹の並びの下、積み石の上に座っている。 冷たい風が吹き、風波が岸へと寄せる。 男は、コートの襟を立てた。 日が射している。 男は、荒っぽく立ち上がり、落ちていた石を無雑作に手に握る。 岸辺まで歩き、男はゆっくりと大きな動作で、石を湖に向かって 思いっ切り 高く、遠くへ投げた。 そして、「よーし!」と大きな声を出し、石が湖面に落ちるのを 待たずに 街の方へと、大股で歩き出した。 比叡の山は 白雪で 煌めいていた。 ー 完 ー
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