川柳と蜘蛛とお酒とおらが禅

美しく 使っていますか ひとつの いのち

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  しばらくは、それぞれの部屋で休んだり、みやげ物店を覗いたり 
 した後、夕食のバイキングで全員揃う。


  私は、意志が強く、現在十数回目の禁酒中なので、みんなで

 ビールのジョッキーをお代わりするのを、恨めしげに横目で見な

 がら、孫連が、好物の盛った皿を盆に乗せ、持ち帰るのを補佐する
 
 役。


  バイキング負けするのは、何時ものことなのだ ウン!

 
   二時間ほど、幾重にも我慢する修行をした。


  食後、それぞれの部屋に戻って、それぞれのことをする。

 若手共は、子供を室内プールで、泳がしに行ったようだ。
 
 水泳を習っているミコは、得意満面だったとか。


  私も、温泉に入った後、出入り口が繋がっているプールを覗こう

 としたら、プールから温泉へは良いが、反対はダメよ!と優しい声

 ながら睨まれた。

 
  女房とホテルの一室で二人きりになっても、特に改まって、

 何んにもすることがないので、ローカルテレビ番組を見て過ごす。


   喧嘩する案件も見当たらず、退屈しきる。 

  仕方なく、明日詣でる金比羅山の石段の数と、自足の耐用年数

 などを考えている内に、意識は遠く離れて、眠ってしまった。


  その頃、近隣の他室で とんでもないことが起こっていたこと

 を、つゆとも知らず、すうすう と。


  朝、一の姫は何食わぬ顔して朝食に臨んでいたが、怒りが再燃

 することを懸念してか、恥ずかしくて親にも言えないのか、黙秘。

  夕べ、こんな騒動があったことを、 後に 二の姫から聞いた。


  親の偏見眼から見て、何時も おっとりして冷静 おしとやかで

 優雅で、美なる形を保つに自尊心が強い二の姫も、これは! 

 と驚き あわてふためいたという。

   それは驚いたでしょうよ。

 
  夜 ホテルの部屋で、小さなノックがありドアを開けたら、オール

 ヌードの女の子と、セミヌードの男女が、突っ立っていたのだか

 ら。 

  事の真相は、一の姫らはプールの後で温泉、自室に帰ると冷房が

 甘く、部屋着を脱ぎ、明日実家に行く備えで、母の日プレゼントを

 兼ねた贈り物を点検していた。
 
 中身よりも包み紙に意味のある品物だったらしい。

 そんなこと、あるらしいね。


  その包み紙を、油断した隙に カコが破いてしまった。

 怒ったら、ドアを開け 素っぽんぽんのままで 外に逃げ出した。

 いかった二人も、追っかけて外に出た。

  無情にも、オートロックのドアは閉まった。

  二の姫の所へ、逃げ込む。

  こういうこと だったらしい。


  冷静に怒ることは 難しくても、子兎一匹を捕まえるのに、

 何も 大人二人で追っ駆けることはないだろう。

 
  今日、一の姫がどんな詭弁術を駆使し言い訳しながら、みやげ物を

 義母に渡すのだろうか。

  また、その際、カシコマッテ頭を下げさせらているだろうカコ が、

次なるワルサの標的がないかと、上目使いで何かを探っているだろう

 から、PL法の適用が 私にまで及ばないことに 深く感謝した。



  朝食しながら、今日の日程を相談。

  金比羅山に、カコやマコを連れて行かないことは、満場一致で

 決定する。

  中途で、振り出しに戻るような、賭けは したくない。
 
  二人とも、まだ 只みたいに若いんだし、参りに来る機会は

 タップリある。


  「 両の目に 孫入れ参る 金比羅山 」  虚空

 とは、ならなかった か。


  食後、ロビーの方に出ると、香川特有の ポッコリ山が見える。
 
  実に、おおらかな景色が奏でる不思議な 心安らぐ風情である。


 ホテルのロビーから窓越しに見ると、借景の効果もあり 更に

 穏やかな 何か のんびりした気分になった。



  この時、ふと 想い出した。

  私の香川好きは、身内がいるからだけでは ないことを。

  七、八年前か、女房と近江の岩間寺から伏見の醍醐寺へと山を歩いた。
 
 帰途の山中、私は 女房のご忠告に逆らい ポケットに両手を入れ

 歩いていて、山道で 落ち葉を踏み滑って転び、木の切り株で

 二の腕を負傷、 血は たらたら。

  タオルで腕を縛り、山道を引返すか、公道の方に出るか、散々と

 比較喧嘩した後、県道へと出る。
 
  全く通る人が居ない中、やっと一台の車に出会い、止める。

  若い男性、電気通信関係の仕事の人で、山地道路脇の配電盤を

 次々見回り、点検中だと言う。

  女房が頼み、快諾を得た。

  私は、血で車内を汚さないよう、そればかり気にしていたが、

 女房は、口軽く世間話に花を咲かせている内に、一の姫のツレアイ

 の同郷の人であることを知った。

  好い若者だった。

  女房を 嫁にやっても良いと思った。

私も 助かる。


  病院まで送るとの優しい申し出を、仕事中なんでしょうからと

 断って、最寄の駅まで送って貰い、乗り継ぎ、やっと、宅近くの

 成形外科老医師の所まで辿り着いた。


 「もっと早く来い」と怒られても、「山の中に居たんです」とも

 言い返せず、七針程縫って貰って、また怒られに帰宅した。

 
  一つの親切は行いとしては小さい、しかし効果は とてつもなく

 大きいのでは と思う。

  イメージで動く 他愛ない人間 此れで生きているのだから。



  一家は、再会の場所を決め、しばしは別行動となる。
 
 
  孫見せ役の女性二名、孫二人と、包み紙の破れた献上品とは、
 
 ムコ殿の実家へと向かう。



  男三人と二の姫の金比羅組は、手馴れた道で車を颯爽と走らせる

 ムコ殿に身を委ね、金比羅山へと向かった。
           

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