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わたしは 心荒れた時 父の詩歌を その詩心の中を 覗いてみる 心乱れていても その片鱗をも見せないで いささかも ぶれない 魂の安定感 を 人間性や作詞技術の違いなのだろうから わたしは そんな 真似 なんかは できない でも だから 私は わたしの道を 行く 父が 還暦の頃に創った歌謡で、迫り来る 老いへの孤独感の感慨を 形式美に 託してある 『 秋の窓歌 』 父 1、 ただ ひとり ただ ひとり 秋の小窓に 身を寄せて 吹いてくれ 吹いてくれ やさしの風よ 秋風よ 2、 ほのぼのと ほのぼのと 幼いころの 思い出が ふっと浮かんで すぐ消える 鳴いてくれ 鳴いてくれ 庭の子猫よ 小雀よ 3、 露霜に 露霜に いたく たたかれ しんしん と 年は老けゆく 静けさよ 降ってくれ 降ってくれ いとしの雨よ 秋雨よ 4、 浮世をば 浮世をば そっと のがれて しみじみ と ひとり爪切る 爪の音 舞ってくれ 舞ってくれ 白蝶 黄蝶 ひらひら と |
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2008年10月31日
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