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雨の朝、ちょいと 朝寝坊をしちまい 階下に降り庭を見てやれば
赤い花の鉢植えに差し掛けたままの 透明のビニール傘
女房に聞いて見たなれば
「芍薬(しゃくやく)はね 朝に花が咲いてても夕方になると花びらを閉じてしまうなや
次の日の朝には また花びらを開くけど 今朝は雨に濡れて 花びらが重く
なって垂れるのが可愛そうだから 傘を被せておいたや」と 言う
こんな時のみの限定で 古女房が 新鮮で 事のほか 可愛ゆ〜く 思える ♪
女房ネタは その位にして閉じ 自分の生きて来た道で得た思いを 書いてみる
・ 教養と無知
昔に知ったる 故事が ふと浮かぶ
江戸城を築城した太田道灌は 若き日の鷹狩の帰路 雨に見舞われ
とある民家に立ち寄る
茶の所望に、最初は温(ぬる)い薄茶、次の所望には 熱い濃茶
此処までは おもてなし の 心は わかった
ただ 蓑を借りたいとの所望に、山吹の小枝を手渡され はたと 迷った
「七重八重 花は咲けども 山吹の 実のひとつだに なきぞ悲しき」
村娘の古歌の知識と 蓑にも不自由な生活だと それともなく
知らしめる意思表示を知るよべもなく そんな教養の備えが無かった
「実の」を「蓑」と 掛けて いたのに
後に真意を知り 武術に加えて文学にも勤しみ エライ人となった
私は こんな故事から 日本人の 思いやりの心と と 教養心あらねば と 学んだ
またしても 妄想の世界に入り込んだみたいなので やめよう
・ 真の語とパロディの語
ゲーテの 最後の素直な言葉と言われる
「もっと光を、格子戸を開けてくれ」
「もっと 思いやりを、人々の心の扉を開けてくれ」
と 私に パロディの語を 言わしめる
・ 事実と真実
禅(科学)ほど 科学(禅)に 近いものはない
しっかりと 自分の心眼で真実・事実を 見定めるを 極意とするならば
林檎の木から ごく自然に 林檎の実が落ちる
一方は あるがまま の真実を感得し、一方は 万有引力の法則ありと感知する
「よく見れば薺(なずな)花咲く垣根かな」 芭蕉
かな〜 ♪
何にでもいい 真剣に 弱く臆病で怠け心ある自分に 立ち向かってみる
その効用は
「 一芸に 徹して 万法 手招きす 」 虚空
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