|
「 赤頭巾ちゃんと青い空 」 休日だ。 土曜日、快晴、朝である。 そうだ、山へ行って見ようか。 うん、こいつを連れて行ってやろう。 もちろん、付いてくる来るのは 決まっている が 。 「 リカちゃん、山へ行こうか 」 「 ウン、ヤマヘ イコウカ 」 二の姫なる 三歳四ヶ月の女の子を誘い出す。 さて、その出で立ちたるや、赤頭巾ちゃんが、赤い服を着て、 赤いジーパンを履いているという格好である。 山で撃たれては、大変だからね。 家を出るやいなや、赤頭巾ちゃんは、先に立って山の方へと、 さっさと歩き出す。 その後ろを、ジャンパーのポケットに両手を突っ込んで、私は、 ぽこぽこ と 付いて行く。 田んぼでは、ホオジロが、「チィッ、チィッ 」 と鳴きながら、 落ち穂拾いに専心している。 坂道にかかる。 かなり険しい登り坂だ。 そこを登り切ると、道は 泥濘(ぬかるん)でいて、泥んこだ。 仕方がないなあ。 私は、赤頭巾ちゃんを、後ろから両手で持ち上げ、ぶら下げて 通り過ぎる。 うん、だいぶ重たくなってきている。 藪の中では、春を待つ鶯が、「 チョッ、チョッ 」と鳴き ながら、 時々 枯葉を掻き鳴らしている。 |
赤頭巾ちゃんと青い空
[ リスト | 詳細 ]






