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「 月冴えて 夜座する僧や 影長し 」 虚空 師の恩に応えることなく、踏みにじり、逃げた。 それでも、夜ともなれば物欲しくなり、各地の禅堂の境内に入り込み、 おやつをねだる孤児のように、独り座禅をしていた。 山の中。 人の気配がした。 若い修行僧が 座っている。 殺気を漂わし、また それを気にするようでは、お互いにまだ駄目な
ようだな と、座り続ける。
夜も更けて、ふと 見知らぬ 同志の方に目をやれば、 月は傾き、若き僧の長い影は、木立ちの影と 同化しているようで あった。 |
禅
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「 良寛の 優しさ映える 窓の月 」 虚空 寒い夜空を眺めながら、感にふけつ詠む。 パロデー川柳ではあるが、決して おふざけ川柳 なんかじゃない。 良寛さんのあばら屋に泥棒が入り物色したが何一つもなく、今寝ている 布団を盗ろうとした時、良寛さんが寝返りをするふりをして、布団から 転がり出て、泥棒に盗り昜すくしてやったという逸話による。 そのあとで、良寛さんが詠んだ句 「 どろぼうに 盗り残されし 窓の月 」 わたしの好きな人、目標とする人、近づき 話したい人。 わたしは思う、自分を含め、人にとって、命に比して金や物が そんなにも 欲しく いとほしい ものなのか?
もっと大事なものがあるんじゃないか、と 悩み続ける。 |








