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青春
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師の期待を裏切り湖国へ落武者。 奇異で世間知らずの無垢な木偶坊。 早速五月病。 昼休みには琵琶湖畔で水鳥の仕草を眺める毎日。 或日、同じように湖畔で佇む娘に勇を込め話しかけ親しくなった。 宮大工の末娘、バレーボール選手で何時も細い指に真白なテービング。 新唐崎の浜でハヤ釣りをし竿を持ったまま顔パスで比叡山へ。 琵琶湖は箱庭の小池のように華麗だった。 深夜、娘の屋敷の裏の畑で自作のギター曲を奏でたことも。 宮大工後継者との良縁あり姉代筆の寒々しい手紙「二度と会うつもりはありません」で終った。 詩も曲も和歌も創った。 「幸薄き淡き恋路に残れるは君が手折れし小さき折り鶴」 「君撞きし比叡の山の古鐘を割れよとばかり打つ恋しさに」 (追記) 娘らへの500字携帯メールを、ミスして女房にも打ってしまった。 返メールあり、「その人に 老後を 見てもらってね!」 ああよかった、ちっとも やきもち焼いて な〜い。 夕飯はあった。
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