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ちょっと趣味の話。
楽器をいじるのが趣味のボクは、昔まだ収入がほとんどなくて、逆に暇がいっぱいあったころ
ホームセンターで見つけたブリキの缶を見ているうちに無性に楽器を作りたくなりました。
金がなかったのも大きな原因ですが、基本的にものづくりにかかわる人、クリエイター気質のひとは
なにか欲しいものがあったとき、つい自分で作ってしまうという悪い?クセがあります。
クリエイター気質の人が、お金儲けにあまり頓着しないのも、そのせいだと故中島らも氏も言っていました。その通りだと思います。
そんなわけで、さっそくホームセンターでブリキの缶と角材、釘、模型屋さんでタミヤのプラ棒を買ってきた僕は、さっそく作り始めました。
しかし当時はなにしろ貧乏で、ろくな工具も、また工具を買うお金もなかったので、カナヅチとノコギリと接着剤だけで作りました。
ネックは、昔中華街で買ったフィリピン製のお土産のおもちゃのウクレレのを流用し、フレットは、弦を張って耳で一音一音確認しながらマーキングし、プラ棒をアロンアルファで貼り付けて作りました。
ま、そんなわけでなんとも素朴なつくりのバンジョーみたいなものができたのでした。チューニングはウクレレ式。
しかし音がまた、素朴な田舎くさい味わいがあっていいのです。
昔沖縄に同じような空き缶を使ったカンカラ三線という三線の代用品がありましたが、そのペンペンという乾いた音は、まさにそんな感じです。カンカラバンジョーと名づけました。
キーがすこし低いのと、音がにごっているので、コード演奏にはあまり向きませんが、カリブ海のマルチニークのビギンなんかで使われるバンジョーの音色や、沖縄民謡のメロディーをかなでると、なかなかに味わい深いものがあるのです。
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