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たなかじゅんのヨモヤマ日記
漫画家たなかじゅんのブログです。ツイッターもやってます juntnk FBもやってます。

書庫

おくやみ

かつてないほど下描きに苦しんでいるたなかです。



さて、季節はすっかり秋になり、昼間でもずいぶん涼しくなりました。

しかし涼しいのは、冷たくなった秋風のせいだけではなく
なんというか喪失感による心のスキマ風によるものが大きいと感じているこのごろです。

仕事をしていると、ゴミ袋がガサガサとゆれます。
「またキジのやつがプラスチックゴミを引っ張り出しているのだな」と思って振り返ります。
しかしそこにはキジちゃんはいません。
開け放たれた窓から吹き込む秋風がゴミ袋をガサガサとゆらしていたのです。

「そうか…キジちゃんはもういないんや…」

それでまた切なくなります。


こういうのペットロス症候群というのでしょうね…



まぁしかし、いつまでも感傷にひたっていてもいけません。
さすがにキジちゃんのなくなった翌日は仕事にならず、ションボリしていましたが
仕事も押してきます。
そんなわけで元気を出して、仕事をしている毎日です。
今でもときどきフッと寂しいことはありますが、
気持ちもずいぶん落ち着いてきました。

そんな中、電話がありました。
お花屋さんからです。
なんでも、毎日通っていたN動物病院からの依頼で、花を届けるとのこと。
N動物病院さんったら、なかなかの心遣いをしてくれるじゃありませんか。

で、案の定、その花屋さんはウチに来るのに迷ったようで
何度か住所の確認の電話をよこしてきます。
ウチは新しく番地をこしらえた新築の家なので、古い地図だと番地がないのです。

待つこと数分、その花屋さんがやってきました。
笑顔で迎えるボク。

「いやぁ〜住所がわかりにくくて大変だったでしょう」笑顔のボク。

するとその花屋のおばさん、これ以上ないというくらいの悲痛な顔で

「こ…この度はホントにご愁傷様でしたっ!」

腰をかがめ今にも泣き出しそうな顔をして恐縮しておっしゃいます。

あまりの恐縮っぷりに少しとまどいながら聞き返します。

「あの…これ…N動物病院さんからですよね」

「はい…あの…そうです…私は頼まれただけなんですけどねっ」

頼まれただけと言いながら、今にも泣き出しそうな悲痛な顔のおばさん。
深々とお辞儀をしながら花を手渡すとそそくさと帰ってしまいました。

「…………」あっけに取られ取り残されるボク。


送り主のN動物病院の先生やスタッフの方なら
今にも泣き出しそうな悲痛な顔はわかるんですが、
おばさんは花の配達を頼まれただけの、まったくの第三者の業者さんじゃないですか。
そもそもキジちゃんと面識もないし…

なんだかおかしな感じでした…。

まぁ考えるに、いくら第三者とはいえ商売です。
亡くなった人(動物)のところにお花を届けるのに、
さすがに満面の笑顔というわけにはいきません。

「この度はご愁傷様です」といった「くやみ顔」をして伺うのが
まぁ正しい訪問方法というものでしょう。わかります。

しかしものには限度というのがあります。

全く面識がないのにもかかわらず
まるで親友のご主人を亡くしたかのような悲痛な恐縮具合
初めて会う全然知らない人の家の猫が死んだだけなのに…


なんだかあっけにとられた瞬間でした。

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