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たなかじゅんのヨモヤマ日記
漫画家たなかじゅんのブログです。ツイッターもやってます juntnk FBもやってます。

書庫主張

経済(お金の動き)だけでは世の中は理解できないという話。
 
 

先日から、某生命保険会社の営業のエライ人や、某銀行の営業さんと話す機会がありました。
ボクは金融に関しては素人なので、保険の話、金融の話、株価や為替の話は本当に勉強になります。

まぁ相手はその道のプロなのでしっかり勉強もされているし、現在の情況もしっかり把握しています。
しかし、お二方に共通して感じたことがあります。
 
たしかに経済や金融に関してはエキスパートなのですが
世の中すべてを経済や金融だけで捉えようとしてしまう傾向があるようです。
 
某生命保険の営業のエライ人(かなりランクの上の人らしい)は
 
「私は年金のことを考えたら、日本もドンドン移民を受け入れるべきだと思うんです」
 
などとおっしゃいます。

ボクは思いました。「この人はホントにエライ人だろうか?」と。

年金の問題の多くは、たしかにそれを払ってくれる若い人の人口減少が理由ですが
それを「移民ドンドン奨励」で解決できる問題だと考えていることに、すごく幼稚さを感じました。
 
その人は言います「たしかに治安とかの問題を考えると若干不安ですが」
違います、それそこが大問題なのです!
 
たぶんアメリカのような国になればいいと単純に考えているのでしょうが
日本は移民で成り立っているアメリカとは国の生い立ちや事情が全く違います!
 
そもそも「移民ドンドンOK」にしたら、日本に優秀な移民の方々が来てくれるでしょうか?
 
否!
 
日本にやってくるのは「あまり来て欲しくない種類の人々」です。

少数なら問題ありません。日本の文化におとなしく溶け込んでくれるでしょう。
しかし、押し寄せてきたらどうなるでしょう。
 
さらにはその押し寄せた人々は当然日本語が不自由です。
一族郎党家族や親戚まで引き連れてきます。
そして日本の中にその人々だけのコミュニティを作ります。
 
そうなれば、日本語がはなせなくったって、そこにくれば生活できるわけですから
そりゃもう益々押し寄せてきます。
そこでは無論日本のルールやマナーは通用しません。
一種の治外法権的な場所になり、地域とのトラブルも絶えないでしょう。
 
さらに少数なら、日本人に対しておとなしくしていても、徒党を組めば怖いものなしです。
傍若無人な振る舞いに警察も手を焼くことでしょう。
さらにさらに民主党が熱心に導入しようと目論んでいた「外国人地方参政権」が成立したらどうなるでしょう。
そこはもう日本じゃなくなります。
 
オランダが同じように「外国人参政権」を認めたばっかりに、イスラムコミュニティが力を持って
国として大変なことになっています
これはマスコミは恣意的にか、あんまり報道しませんが、大問題のニュースです。
注目すべきケーススタディーです。
 
 
そんな話をその某生命保険会社の営業のエライ人にしたら
ビックリした顔で「そりゃ大変だ」と。
 
なんですか?そんなこともエライ人なのに気付かなかったのですか?
ホントにエライ人なんですか?
ちょっと考えたらわかることではないんですか?
 

もうひとつ。

某銀行の営業さんと、ここのところのユーロの為替の話をしていたのです。
さすがに銀行の渉外の営業さん、若いのによく勉強されています。
毎日の動向にも詳しく、教えられることが多かったです。
 
さてユーロでは、「ギリシャ問題」があります。
破綻寸前?いやもう破綻してるのか?のギリシャ経済のために、ユーロの信用も下がっています
その営業さんに教えてもらったのですが、ギリシャでは40%が公務員だとか。
たしかに観光以外でこれといった産業もない国です。
しかしそんな国民の40%が公務員って、誰が税金を払って彼らを養っているんでしょうか?
 
そんなわけで破綻するのは目に見えていたのですが
それをEUとしてはどうするかが、ギリシャ問題だったのです。

もちろん経済の優等生のフランスドイツは、
なぜそんなダメな国に足を引っ張られなくちゃならないのか
苦々しく思っているという話でした。
 
そこでボクは言いました。

「たぶんギリシャってのはダメな国ではあるけれども、
ヨーロッパにとってギリシャはヨーロッパ文化の母なる国だから、
そういう感情も手伝って見捨てられないっていうのもあるのでしょう」
 
するとその営業さん、ビックリした顔で

「なるほど!そういうことですか!気がつきませんでした!しかしよく勉強されて詳しいですね〜」
 
なんで気がつきませんか?と逆に問いたい。
世界史勉強しませんでした?
ルネッサンスとか。
 
 
二つの例を上げましたが、二つの例とも、共通してると思いませんか。
 
「経済や金融」にはものすごく詳しいんだけれども、その側面からだけでモノゴトをとらえている。
 
しかし実際、人間社会というのは歴史も文化も感情もいろんな側面がからまりあって出来ているのです。

一方からの見方だけで判断しては判断を誤るぞ…とボクは言いたい!
つまり「経済や金融だけで世の中を判断しちゃいけない」ということでした。
なんかまた、こんな主張を書くと誰かから怒られそうですが、あえて書きました。
反論は受け付けます。

  • 顔アイコン

    難しい事はよくわかりませんが、「経済や金融だけで世の中を判断しちゃいけない」という言葉は重たいと思いますし、そこから「じゃあ、どうする?」って考えさせられます。さすが、たなか先生です。深いなぁ〜

    [ イトコジ ]

    2010/5/11(火) 午後 8:17

  • 顔アイコン

    >イトコジさん
    不思議とお二人とも同じ欠落した観点でしゃべっておられたので
    気になったのでした。
    もちろんお二人とも、金融や経済に関しては専門家でしたよ。
    ボクは素人でしけど…

    でも「すべてのものが、多角的な面を持っている」といえるとボクは思うわけです、金融や経済だけじゃなく。

    これは昔の左翼の人の社会の捉え方なんかも同じなのですが
    「一方からだけ見てわかった気になっている」のはとても危険だということです。

    ani*ond*d

    2010/5/11(火) 午後 10:17

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    飛び抜けた専門職の人ほどそのような傾向があるんでしょうね。
    大学の学者さんとか法曹界の人達とか
    聞いた話では法曹界は「頭が良いけどバカばかり」なんだとか。
    (司法試験の受験の為の)法科の学校の書店では
    「万引き」がひどいそうです。
    高額な法律専門書がガンガンやられているそうです。
    聞いた話ですけどね。

    移民の話で
    この間見た「第9地区」って映画を思い出しました。
    「地球人とエイリアン」って構図で描いた移民問題。
    じゅんさんの云うとおりのシナリオでしたな。

    [ triomoons ]

    2010/5/11(火) 午後 10:55

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    >ダース=わかってらっしゃるさん
    視野が狭くなっってしまうんでしょうかねぇ…専門すぎる人は。

    移民の話でそんな映画ありましたか?
    ボクが言うのは、どの先進国でも現実に起こっていることです。
    とくに昔植民地を沢山もっていたヨーロッパ諸国とかね。

    映画は「実際起こっている問題」を
    民族を特定しないよう「エイリアン」にして
    差しさわりがないように表現したんでしょうね。
    監督の意図、よくわかります。

    オランダはホントにひどいことになっているようです。
    あまりそういうデメリットの部分は報道されませんけど。

    ani*ond*d

    2010/5/11(火) 午後 11:22

  • 顔アイコン

    じゅんさん、こんばんは(^^)

    『篤姫』の中に、「一方聴いて沙汰するな。」と言う台詞がありましたが、多角的な視野が欠落すると、今回の事例のように、認識が偏り、恐いことになりますね。

    「外国人地方参政権」や「夫婦別姓」は、氷山の一角ですが、その法案が通ってしまった後の世界を想像する人の少なさに驚きます。

    日本人が日本の事を真剣に考えないで来たことのツケが、こういった部分に現れていることを思うと、反省と共に、日本という国を子々孫々に渡って存続させる為には、もっと良く自分達の暮らす国の現状を知り、それに対する自分なりの行動を実践する事が大事だと心より思います。

    勇気ある問題提起、ありがとうございます♪

    銀盤詩人

    2010/5/11(火) 午後 11:31

  • 顔アイコン

    ギリシャの問題はEUの他の国に国債を買ってもらうときに
    借金はこんだけありますって言って国債を引き受けて
    もらったのに政権が変わって蓋を開けたら、表明していた
    以上の借金があって、ギリシャ国債の信用が一気に落ちたのが
    引き金です。
    ギリシャ国債を買った国の金融機関の信用も一緒に落ちたんです。
    アルゼンチンが破綻した時はアルゼンチン1国の問題だったけど
    ギリシャはギリシャ破綻がEU破綻に繋がるのが大きな問題
    なんだよなぁ。だからギリシャを破綻させるわけにはいかなく
    なっている。

    [ HIYO ]

    2010/5/11(火) 午後 11:41

  • 顔アイコン

    >銀盤詩人さん
    わかっていただけましたか。
    「ものごとはいろんな面からみなくちゃならない」ってことですよ。
    しかし、意見を書くのはなかなか勇気がいりますね。

    ani*ond*d

    2010/5/12(水) 午前 0:02

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    >HIYO さん
    詳しい解説ありがとうございます。
    そうなんです、ギリシャの問題は、金融で言うと
    ユーロ自体の信用の低下&EUの破綻につながるから大問題なのです。

    しかし感情的な面から見ると、そもそも経済の貧弱な国であったギリシャを反対意見はあったものの、EUの仲間に入れたのもやはりヨーロッパ人の中の「西欧文明の祖」という感情が影響していたと考えられます。
    ギリシャをなんとかしなきゃという気持ちの中にも多分にその感情はふくまれているのではないかというのがボクの推論です。
    つまり「ダメな親」なんですよ。ダメなんだけど見捨てられない。
    そういう面も多少はある…と言いたかったのです。

    もちろんそんな感情がなくても助けないとEU自体が危ないんですけどね。

    ani*ond*d

    2010/5/12(水) 午前 0:09

  • 顔アイコン

    今頃読みました♪
    ご無沙汰しております。

    先生、先生のおっしゃっていること、良く分かる!

    特に、物事を一方向からしか、、、の部分。

    しっかし、これがなかなか難しいんですよね。

    勉強の出来不出来と、この辺りは、比例も反比例もしていない気がします。
    要は、背反。

    何があったら、そういう思考になれるのかなー
    私も常々、気を付けてます。
    あからさまにこちらが正しかった場合など、特に気を付けて対応しています。

    ちょっと脱線かな?!
    失礼

    [ hsc*00* ]

    2010/5/12(水) 午後 9:09

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    > hsc*00*さん
    しょうもない主張をお読みになっていただいてありがとうございます。

    そうなんですよね、自分自身もついものごとを「一方からだけ」見てしまうことがあります。
    いろんな面からっていうのは、なかなか難しいものなのかもしれません。
    つまりはこれは自戒を込めた言葉なのです。

    ただこう考えておくといいかも知れません
    「人間社会というのは、ひとつのモノサシで分析できるほど単純じゃない」

    ani*ond*d

    2010/5/12(水) 午後 10:29

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