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たなかじゅんのヨモヤマ日記
漫画家たなかじゅんのブログです。ツイッターもやってます juntnk FBもやってます。

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ホンキートンク

K先生の思い出

小学校では低学年のときなどは担任の先生が一人で全教科を受け持ちますが
高学年になってくると、例えば「理科の先生」「音楽の先生」と
教科によっては専門の先生が担当したりします。

で、K先生というのは「音楽」担当の女性の先生でした。

音楽の授業では、先生がピアノ伴奏をし、みんなで歌を歌ったりします。
ごく当たり前の光景です。

もちろん音楽の先生とはいってもプロの音楽家ではありませんから
ピアノ演奏がむちゃくちゃ上手いというわけではありません。
しかし弾くのは「歌の伴奏」程度ですから、和音(コード)でバッキングするぐらいなので
さほどテクニックがいるわけでもなく、我流でもちょっと練習すれば簡単に弾ける程度の演奏です。

ここで音楽理論的なことを少し。

日本の小学校で習う音楽教育は、基本的に西洋音楽がベースになっています。
つまり「ドレミファソラシド」です。
みんながよく知っている小学唱歌童謡もすべてこれに基づいて作られています。
決して日本の伝統音楽(長唄・小唄・追分・音頭など)の理論の上にあるわけではありません。
(ここ大事なところです)

つまり小学校で習って歌っている歌(日本民謡を除く)はすべて
西洋音楽の基礎の上にあるわけです。

何を言いたいかというと、
音楽には旋律と和声と律動、つまりメロディーとハーモニーとリズムがあり
それらが構成されて出来上がっているものなのです。
これは基本です。

で、高学年になりますと、その和声(ハーモニー)を習ったりもします。
たとえばC調(ハ長調)の場合
ドミソが1の和音・ファラドが4の和音・ソシレが5の和音というもの。
(この音の組み合わせをコードと言います)
(ポップスでは調性に関係なくそれらをCのコード・Fのコード・Gのコードといいます)

そういうことをそのK先生も授業で教えてくれるんです。たしかに習いました。

で、西洋音楽を基礎とした曲の場合、
そのメロディーにはそれに合うハーモニー(コード)があるわけです。

*注1)もちろん合うコードは一種類とは限りませんが、それは専門的なので置いておきます。
*注2)日本の伝統音楽の場合はコードという概念はありません。モードという音階で演奏される違う体系の音楽です。



さぁここからです。

先ほど小学校の音楽の授業では、先生がピアノ伴奏をし、みんなが合唱する…と言いました。

そのK先生も気持ちよくジャカジャカとピアノを弾き
児童達は歌うわけです気持ちよ……………

全然気持ちよくないッ!
むしろ気持ち悪い!


なぜか?

先生の演奏するピアノ伴奏のコードがメロディーにちっとも合ってないのです!
つまり和声的に音痴なのです!
これがどれほど気持ち悪いか!

メロディーを歌うことを航海にたとえるなら
大時化の海をゆく今にも崩壊しそうなイカダに乗っている気分です。

しかし児童達が気持ち悪いと思っているのも我関せず
先生はひとり気持ちよくその調子っぱずれなコードでジャカジャカと伴奏を続けるのです。

当時は音楽理論に詳しいわけでもないので、論理的な反論はできませんでしたが
なにしろ「気持ち悪かった!」のです。
まぁ小学生にとってはオトナのオバサンの先生というのは、高圧的で
とてもじゃないけど「気持ち悪い」なんて言うことはできませんでしたが。

しかし、未だに不思議でなりません。
K先生は「すべての教科を教えなくちゃいけない低学年の担任」じゃなく
「高学年の音楽担当の」先生のはず。
つまり「音楽の専門」の立場のはずです。
和音のことも授業で教えてくれたじゃないですか。

なのになぜ「自分が調子っぱずれのコードムチャクチャの伴奏」をしていることに
気がつかなかったのでしょうか…
それはちょっと音楽のセンセイとしてはどうなんだろうかと。



もう30年前のことですが、未だに不思議で思い出してしまいます。
そういえばK先生はお元気でしょうか…

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