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かつて学生運動華やかし頃の大学のキャンパスには タテカン(立て看板)が林立しておりました。 角材で骨組みを作り、ベニアを打ちつけ、その上に糊で模造紙を貼り付けた上に 赤・青・黒のポスターカラーで、平筆を使い、独特のゴシック文字で スローガンを書きつけたものです。 あの文字は、エンピツで下書きした四角いマスの中に、 平筆を上手く使い四角く四角く書くのですが、 平筆の幅がそのまま文字の線の幅になります。 それであの独特のゴシック文字(タテカン文字)が書けるわけです。 「平筆の幅がそのまま文字の線の幅になる」ということに注意していただきたい。 つまり画数の多い漢字は潰れてしまって上手く書けないという事態が発生するわけです。 そもそもタテカンというのは「政治的スローガン」が多いわけですから 反帝・反スタ・共闘・全学連・糾弾・実行委員会…などなど やたら漢字の画数が多い文字を使ったりするわけです。 そうすると例えば横棒の多い字で、タテカン使用頻度の高い字「議」などは そのまま平筆で書いたのでは潰れてしまって読めないわけです。 で、どうしたか。 そこは略字を使うことになります。 このように、発音のカタカナを使う。 「議」 あるいは一般的な略字の方法を借りてきて使う。 「協」 この略字がまた、なんというかタテカン独特のフンイキを出します。 まるで中国の簡体字のようですが、これは日本独自の文字・書体文化です。 また、学生運動とは関係ないのですが、 一般に手書き文字の場合、画数の多い漢字は略字を使って書くことが行われます。 高校のときの地学の先生は、黒板に板書するとき 「地層」という文字を頻繁に書かなくてはならないので 授業の始めにみんなに断った上で、以下のような字を書いておられました。 確かに「層」を何度も何度も書くのは大変です。 手書き文章の場合、非常に効率のよいやり方です。 多分、それと同じような理由で略字(というか当て字)が行われた看板を 環八沿いの工場に見つけたので、見ていただきたい。 金属回収を生業としている会社のようです。 銅・真中・砲金・アルミ ステンレス…… どう・まんなか・ほうきん・あるみ…と読んでしまいました。 真中はまんなかではなく真鍮(しんちゅう)なんですね。 真鍮の鍮の字が画数が多いから、ふだんは中という発音の同じ簡単な漢字を当てて使っていた。 それをそのまま看板にも使ってしまった。 まぁ真鍮の鍮の字は画数が多くゴチャゴチャしているから 看板を遠目から見た場合、潰れてしまってよくわからない。 だから真中と書くことで遠くからでもハッキリとわかる…そういう意図で その略字(当て字)のまま表記したのだろうと考えられます。 しかし困ったことに「真中」は「まんなか」という別の意味を持った言葉だったのです。 一瞬意味を取り違え「銅の真ん中に砲金を圧入するのか」と思いました。 …いやそれはウソですけど。 真鍮を真中と書くことは工業の業界では一般的なのかも知れませんね。 ボクは知りませんでしたけど。 そういえば電波少年でブレイクし、のちにニュースステーションでも活躍していた 「真中瞳」サンというキレイな女優さんがいましたが、お元気でしょうか。 上がっては立ち消えする「ナッちゃん」ドラマ化の企画書のうちのひとつに
ナッちゃん役の候補として上がっていました。 彼女はナニワっ子なので大阪弁は完璧ですからね。 |

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