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横浜の南の果てから電車を乗り継いで、埼玉県草加市谷塚にある
浅井製作所を訪問してきました。
浅井製作所はねじやさんです。
そう、ねじ(特に小さいねじ)を作っている会社です。
今まで拙著ナッちゃんの中でも、たびたびねじの話は出てきましたが
実際にねじを量産している工場を見学するのは初めてです。
工場の道路に面した壁には
暖簾のようなタペストリーのような
布製?看板「ねじや」を
デカデカとぶら下げています。
こういうところに
浅井社長のねじ製作に対する
プライドと愛情が見て取れます。
*このログでは浅井社長のコダワリに
ならい「ねじ」とひらがな表記で
通します。
工場にお邪魔すると、中は所狭しと並んだねじ製造機がカチャカチャカンカンと音を立て
ねじを作り続けております。
ちなみにすべて自動機械なので、この工場には社長一人しかいません。
それで1日何万個というねじを作っているのです。
で、以前から興味のあったこと、「ねじは一体どうやって作られているのか」が
この工場を見学することですべてわかりました。
普通、金属の棒にねじを切る場合はダイスという工具をねじ込んで、溝を切削してねじを作ります。
NC旋盤でねじを切る場合にはバイト自動送りで切ることも出来ます。
しかしねじ工場ではそんなことはしません。
あとねじ頭の成形ですが、
例えば5ミリの頭のねじを作りたいとき、旋盤加工なら5ミリ以上の棒材を削って成形しますが
ねじ工場ではそんな太いものは使いません。
さらに切削加工では必ず出るカス(切り粉・ダライ粉とも)が全く出ません。
実にムダのない加工ができるのが、ねじ工場のねじ加工なのです。
キーワードは圧造と転造です。
これがヘッダーと言われるねじ頭を成形する機械です。
送られてきたステンの線材を短くカットし、
その頭をハイスパンチという金型で叩くのです。
これを圧造と
いいます。
(つまり圧力をかけて
押しつぶして成形する)
これで線材よりも太いねじ頭が出来ます。
*先ほど「そんな太いものは使わない」と言ったのは、これが理由です。
同時にプラス穴やマイナス穴、
六角穴などが
一瞬で成形できます。
(個人的に長らく謎だった「どうやって六角穴を作っているのか」の謎が解けました)
しかしこの機械で出来るのはねじ頭だけです。
つまりリベット状のもの。 まだねじ山はありません。
普通、金属の棒にネジ山を作るのにはダイスという工具を使うと先ほど言いましたが
そんなものはここでは使いません。
もっとスピーディーに一瞬で、しかも削りカスを一切出さずネジ山を作る方法があります。
それは転造です。
ねじ溝を彫った二枚の板状のダイス?を
棒に強く押し付けて転がしながら擦りつけてネジ山を作るのです。
これが転造。
粘土に縄を押し付けて縄目模様を描く縄文土器と原理は同じです。
圧造と同様、削り加工じゃないので、削りカスは一切出ません。
一瞬でタダのピンがねじに変わります。
写真右は
ねじの先を
切り欠いて
タッピングネジを
作る機械。
この機械が
唯一
この工場で
切り粉が出る
機械でした。
いや〜ねじの大量生産の工程というのは、初めて見ましたが
なかなか面白いもんでした。
新しい発見がいっぱいありました。
この浅井製作所さんは、実は2足ロボット業界御用達の
「ロボット用小ねじといったら浅井さん」といわれるほどのねじ屋さんなのです。
そしてこの浅井さんは普段から見学大歓迎とのことですので
もし見学したい方があればHPなどから申し込みしてみてください。
最後に動画も載せときます。
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