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たなかじゅんのヨモヤマ日記
漫画家たなかじゅんのブログです。ツイッターもやってます juntnk FBもやってます。

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異世界への階段

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このあいだ書いた横須賀汐入地区
道路から横に無数に伸びる階段群。
これらはその無数の階段のごく一部ですが
まとめてアップしてみました。

どうです?
なんか引き込まれそうになるでしょ。
なるんです。
好奇心旺盛な人間ならつい登ってみたくなります。

で、そのうちの一つに登ってみたりします。
山の上の方に住宅が密集しているようなので、
一応そこを目指してみます。
その坂道の上から見渡す景色はどんなにすばらしいものだろう‥という
期待をふくらませながらエッチラオッチラ登ります。

まだほんの少ししか登っていないとき
その坂の途中にある家の住人らしき老人が
玄関前の坂道に水をまいて掃除しています。

あきらかにボクは見知らぬ怪しい人なので
「ボクは怪しい人じゃないよ」という意味を込めて
挨拶がてらに声をかけます。

まだ奥に道が続いていたのですが、その先は見ようによっては
行き止まりにも見える感じだったので、そのことを挨拶に利用するのと
「あなたのお宅に用があるわけじゃない、ただの通りすがりですよ」という意味を込めて
ふいの闖入者に怪訝な表情を浮かべる老人に挨拶。

「この先は行き止まりですか?」

すると、その老人はにこやかに答えてくれました。

「そうだよ」

ガーン!せっかくここまで登ってきたのに行き止まりだったのか!
老人は続けます。

「この上に登るには山の反対側の小学校のほうから階段を登らなくちゃダメだねぇ」

心なしか、ニヤニヤと満面の笑みを浮かべていたような気がします。
その笑みからは「残念だったねぇ若いの」というニュアンスがにじみ出てます。
クヤチー!
その老人に、なんかとても敗北感を感じながら、元来た階段を下ったのでした。

つまりこの異世界への階段は、
その急峻な階段で必要以上に訪問者の体力を奪うだけじゃなく
目的地に容易にたどり着けないための無数に仕掛けられたトラップが、
訪問者の気力までも奪う
魔界の迷宮だったのです。

そういえば階段の途中で、もう何年もさまよい歩いて出れなくなった人や
野たれ死んでいる人を見ました。

もちろんウソですが。

ガンジガラメの家

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実は引越しがキライです。

それは住むところが変わるのがイヤとかいうのではなく
引越しするとなると、片付け、梱包、荷物の運び出し以外にも
電気・電話・携帯電話・水道・ガス・インターネット・銀行やら税務署やら役所やらへ
住所変更やら付け直しやらの手続きがものすごくメンドクサイからです。
実際上記以外にもいろいろあったんじゃなかったでしょうか?
自分でも何がなんだかよくわからなくなってます。
自分という一個人に、いろんなものがまとわりついてガンジガラメのようなイメージです。

身一つと手回り品だけで引越しできた昔と比べると
現在は果たして便利な世の中になったんでしょうかと考えてしまいます。

で、今の話は社会的なガンジガラメ状態の話でしたが、
上の写真は、物理的ガンジガラメ状態の家です。

家というのは物理的には、雨風や日差しをしのげるで、
それが地面の上に作った基礎の上にドンと乗っかっているだけのものだったはずです。

しかし、現代ではそうはいきません。
地中から生えてきたさまざまなパイプ類、水道管やガス管などがその箱を
下からガンジガラメにまとわりついています。
さらには電柱からも電気のケーブル、電話線などもやってきて箱をつなぎとめています。

これは箱である家を、もし巨人がつかんで移動させようとしても
いっぱい根を張っていますのでムリです。引っこ抜けません。
そんなイメージをこの家を見て持ってしまいました。

つまり現代は人も家もいろんなしがらみでガンジガラメだということでしょう。
そう、ワレワレは自由じゃないのです。

なんか哲学的な深いテーマを語っているような気になってきました。

でも、一方ではこういうパイプがゴチャゴチャっと配管された家に対して
なんというか美しさみたいなものを感じている自分がいます。
だってカッコイイじゃないですか。
最近流行の「工場萌え」に近い心境です。「パイプ配管萌え」です。

‥‥え?言っていることがよくわからない?あっ‥そうですか。
なんだかみなさんに共感を得られなかったようです。
すみません。

バスツアーその3

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とにかくブナ林の紅葉がすばらしい!
まるでパレットに絵の具を並べたようといったらいいのでしょうか。
鬱蒼とした林の中を歩いても、とにかく明るいのです。
そう、森全体が黄色く発光しているのでとても明るいのです。

世界自然遺産・白神山地のブナの原生林のことです。

もちろんボクらが行ったのはそのコア・エリアの外側の緩衝エリアなのですが
緩衝エリアでさえこの圧倒的な自然美!

ボクらは暗門の滝を見るコースを歩いていきました。
そのためにわざわざ昔買った登山用のローカット靴を履いていったのですから。

渓流沿いを歩きますが、その水もどこまでも澄んでいます。
道の両側には覆いかぶさるようにまばゆい紅葉が迫ってきます。

途中からだんだんと道が狭くなり、崖にまとわり付くような道になってきます。
気分はもう秘境探検です。
しかしなにぶん崖沿いのすれ違うのがやっとというほど狭い道なので
例の三脚つきの立派な一眼レフカメラをかかえたオバチャンアマチュアカメラマンと
すれ違うのはなかなか一苦労でした。

しかし秘境探検チックな道を分け入り、立派な滝に出会えたときは
本当に気持ちがいいもんです。
と思っていたら、まだ奥に道がある。

滝をなめるように滝横の急斜面を登っていきます。
道はらさに狭くなり、足場も悪くなってきます。
気分はもう秘境探検です。
しかしなにぶん崖沿いのすれ違うのがやっとというほど狭い道なので
例の三脚つきの立派な一眼レフカメラをかかえたオバチャンアマチュアカメラマンと
すれ違うのはなかなか一苦労でした。

しかし秘境探検チックな道を分け入り、立派な滝に出会えたときは
本当に気持ちがいいもんです。
と思っていたら、まだ奥に道がある。(まだあるのか‥)

滝をなめるように滝横の急斜面を登っていきます。
道はらさに狭くなり、足場も悪くなってきます。
気分はもう秘境探検です。
しかしなにぶん崖沿いのすれ違うのがやっとというほど狭い道なので
例の三脚つきの立派な一眼レフカメラをかかえたオバチャンアマチュアカメラマンと
すれ違うのはなかなか一苦労でした。

しかし秘境探検チックな道を分け入り、立派な滝に出会えたときは
本当に気持ちがいいもんです。
と思っていたら‥‥もうこれでおしまいです。(よかった)

帰りは来た道とは違う、ブナ林の中を抜ける道を大汗をかきながら登り
白神山地のブナ林の紅葉を全身で体感してきました。
出口でその湧水を飲みましたが、これがまたおいしかった!

往復で2時間くらいの行程でしたが、気持ちのいいトレッキングでした。

そんなこんなで3時間ほど白神にいた後、バスは次の名所八幡平へ向かうのでした。
しかし昨日は雲ひとつない快晴だったのに、だんだんと雲行きが怪しくなってきます。
で、トイレ休憩のサービスエリアに着く頃には雨になってしまいました。
でもコースに入っているもんだから雨だからといって行き先の変更はありません。
バスは雨の降りしきる中、晴れたらとても見晴らしのいい名所、八幡平へ
迷うことなく進みます。
案の定、そこでは雨と霧で真っ白で見るものはありませんでした。残念。

で、バスは岩手県盛岡に着き、そこで今回のバスツアーは終了です。
そこから新幹線で帰ってきました。

たまにはこういうおまかせバスツアーのいいもんですね。
マイカーで行く自由気ままな旅のほうがやっぱり好きですが
いい体験をさせてもらいました。
ありがとうございます集英社サン&担当編集T氏。

---
盛岡の駅にある盛岡冷麺の店で不思議な人を見ましたが
その報告はまたの機会に。
タイトルは「心のXファイル」としておきます。

バスツアーその2

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担当T氏とグチャグチャしゃべっているうちに
八甲田山到着。
あの旧日本軍の大遭難事故の陰鬱なイメージとは逆の
トドマツ林が美しいとてもさわやかな景色でした。
中央や北アルプスで嗅いたのと同じ高山独特のさわやかなニオイも
ボクにアロマテラピー効果を与えてくれます。

そのあとバスは雲ひとつないさわやかな秋晴れの紅葉の樹林の中を
奥入瀬渓谷へと向かいます。

この奥入瀬渓谷、メチャメチャキレイなところでした。
どこを切り取ってもそのまま絵葉書かポスターになりそうな風景。
こんな景色は日本にそうありません。

ボクらが行ったのは平日なのに、その観光客の多いこと多いこと。
みなさん仕事はないんでしょうか、なんて心配してしまいますが
とくに今の時期が紅葉の旬だったということで人出が多かったようです。
でもよくみるとリタイヤ組のカップルと
子育ての済んで時間に余裕のあるオバチャンが多かった。
まぁそりゃそうです。

しかし面白いのは、そのオバチャンたち、
みんながみんな本格的な三脚つきの一眼レフデジタルカメラを携行しているのです。
昔そんな立派なカメラを提げているのは写真マニアのオッチャンと相場が決まっていたのに、
カメラに凝るのは男の趣味だったのに、今は違うんですね。
オバチャンアマチュアカメラマンだらけです。
しかも撮っているのはスナップ写真じゃなく、本格的な風景写真。
そこかしこで三脚を据えています。
時代が変わったのを実感しました。

とにかくここは黄金色に輝く紅葉と清流のコントラストがとてもまばゆい
本当にきれいなところでした。

それからその奥入瀬川の源流の十和田湖にバスは到着。
本日の宿泊場所です。
湖畔を歩き、有名な高村光太郎作「乙女の像」を見ます。
「乙女というにはえらい肉感的(デップリ)な体型やなぁ」とか
「これは昔の人がそうだったのか、あるいは愛した智恵子さんがそうだったのか」とか
そんな、まるで芸術を理解できてないセリフを吐くボクとT氏。

そして日も暮れてきたのでホテルに戻り
料理(これがまたすばらしかった!)と温泉(露天がなかったのが残念)を堪能し
酒を飲みながら打ち合わせをしていたのですが、打ち合わせもそこそこに
二人とも朝が早かったのでなんと午後8時前には床についてしまいました。
よく寝たことよく寝たこと。
旅行先でこんなに10時間近く熟睡するなんてまずありません。

さあ、明日はいよいよ世界遺産・白神山地です。

つづく
---
○ホテルの従業員の方はとても親切で愛想もよくニコニコと対応してくれましたが
近くの土産物屋のレジにいたオッチャンはなぜかものすごく横柄でした。
シャイというのとはちょっと違います、なんだか終始エラソーなのです。
なぜそんな横柄な態度?

○メチャメチャ冷え込むだろうと思っていた本州最北の地ですが、日中はとてもあたたかく
長袖のTシャツ1枚で十分でした。せっかくあったかいジャンパーを買って行ったのに。
朝夕は冷え込むのでちゃんと活躍してくれましたけど。

○北の果てでもあるけど東の果てでもあるから、日が暮れるのがとにかく早い。
夕方5時には真っ暗です。でも朝は夜か明けるのが早い。
夜明けの朝風呂を堪能しました。

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「旅行代理店などが企画するいわゆるバスツアーというものに参加してみよう」

担当T氏との新企画の打ち合わせ中、そういう話になり、
修学旅行やスキーツアー以外体験したことのない
いわゆる「代理店企画の一泊二食付きバスツアー」というものに
参加したのです。

ふだん旅行といえば、マイカーで気ままにするものばかりでしたが
こういうすべてお任せというのもたまにはいいですね。
自由度は少ないけど、気楽です。

で、行ってきたのは「八甲田山・十和田湖・白神山地を巡る一泊二日コース」というやつ。
朝10時何分だかに八戸集合なので、早朝4時半に起き東京駅に向かいました。

関西人のボクにとっては東北というのは本当になじみがなく
とくに青森といえば、「みちのくの道の奥・みちのくオブみちのく」なので
とても暗いところなんじゃないかというイメージを勝手に持っていました。
江戸時代の飢饉や、出稼ぎ、北の果てというイメージ。
恐山の荒涼とした風景、イタコ‥

しかし実際行ってみると、なんだかとても明るいところなのでした。
八戸は魚介類が豊富だし、街にも暗さなどはないし、山はキレイだし。
考えてみれば青森はほかにも上の案内板にも載っているように
キリストの墓が観光名所になっているような愉快な?ところなのでした。


バスから景色を眺めると、面白いことに気付きました。
このあたりの農家の屋根はほぼすべてトタン葺きなのです。
瓦葺の家など一軒も(一軒くらいはあったのを見ましたけど)ありません。
雪下ろしが楽だからじゃないかという説に担当T氏との間では落ち着きましたが
真相はどうなんでしょうか。

しかし立派な御殿みたいな家も瓦葺きではなくトタンです。
でも立派さを誇示するためにトタン葺きなのに銀色の立派な鬼瓦がついていたりします。
さらには軒下の意匠にやたら凝ったトタン葺きの屋根など
関東ではあまり見られない様式の家がたくさんありました。
トタン屋根を瓦葺のように立派に見せるデザインというのがあるというのを
初めて知りました。

そんなことを担当T氏とグチャグチャしゃべりながら
バスは山の中へ向かいます。
旧日本軍が遭難したことで有名な、映画にもなった「八甲田山」へ。

その2につづく‥

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