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さて、「ナッちゃん」です。
この「ナッちゃん」という漫画は、工業高校などで使われたり
また工業系の会社の図書室や社員食堂などに置かれたりしているという話を何度か書きました。
その中でも、新入社員が入社したときに、社員研修として「ナッちゃん」を3度読ませ
しかもその習熟度テスト「ナッちゃんテスト」をしたり、感想文を提出させたりしている
会社があるという話を書いたかと思います。
その会社は神戸にある産業機器専門商社・吉岡興業株式会社さんです。
以前、社員さんたちの「ナッちゃん読書感想文」を送っていただいたことがあります。
いやなんというか、作者としては本当にありがたい話です。
そもそも「ナッちゃん」は教育用として描いた作品でもなんでもなく
基本的には「エンターティンメント」作品のつもりです。
「ものづくり」をテーマに選んだことから
「製造業に対する熱い思い」なんかも込められたりはしていますが
「ものづくりの過程はエンターティンメントたりうる」
ということを、自分で言うのもなんですが…
マンガとして初めて証明した作品かも知れません。
事実、多くの一般の読者の方々から「ものづくりの過程」が面白いと
感じていただいているようです。
こちらはそういう「エンターテインメント作品」として描いたにもかかわらず
それ以上の利用をしていただいているということは、
作者としてこんなにありがたいことはありません!
今日ポストに一通の封書が届いていました。
誰からだろうと思って見ると「吉岡興業株式会社」さんからでした。
中にはコメントを書いた名刺と一緒に
400字詰め原稿用紙いっぱいに文章がつづられたものが入っています。
タイトルは「ナッちゃんと産業機器」
書いたのは昨年の11月にこの会社に入社したばかりの新人社員K藤さん。
右も左もわからないままこの業界に入ったものの、産業機器業界の知識と悪戦苦闘する毎日。
たしかに、今まで全く工業に携わってこなかった人の場合
出てくる工具や部品、工作機械の名前など…チンプンカンプンでしょう。
そんな彼が「ナッちゃん」を紹介され、読み進めるうちに「自然と」知識がアタマに入ってくる…と。
「全巻読み終えた頃には、全く何も知らなかったのがウソのように産業機器用語が頭に入っていました」
とは彼の文章にあった言葉。
そんな感謝の気持ちと、これからこの業界で頑張って行こうという熱い思いが、
その400字詰め原稿用紙にはつづられていました。
こちらこそありがとうございます。
こんなふうに「ためになった」なんて言われると漫画家冥利に尽きます。
ホントにもう作者を泣かせる400字詰め原稿用紙です…ううう(つд`)
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