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決心を固めた私は、とりあえず目の前の課題から片付けなくてはならなかった。 と言うよりも、チャンスの一つがすぐに訪れた。 DADAのチャンピオン大会である。 確か、10週分のチャンピオンを集め、グランドチャンピオンを選出していた。 以前までは、グランドチャンピオンや特別賞を受賞したダンサーはZOOのメンバーになったり、 また違った形で番組レギュラーとなる場合があった。 われわれのクラブ遊び仲間にも一瞬だけではあったが、ZOOの妹分的存在として扱われていた子がいた。 とにかく、「印象に残るダンサーとなって、番組に関われる存在となり以後の活動に少しでも有利にしなくては・・・」と考えた。 しかし、どのようにこのチャンピオン大会を闘うべきかは全くもって分からない。 何かの賞狙いか、それともグランドチャンピオンをひたすら狙うか・・・ 具体的なプランが出来ないまま、当日を迎えた。 やはり、以前ウィークリーチャンピオンになった時と同様、細かい記憶がない・・・。 いや、忘れようとしたのかも知れない。 結果は惨敗。 グランドチャンピオンどころか、特別賞すら獲れなかった。 まず、スキルの乏しさを感じた。 そして、作戦不足というか、狙いが中途半端な状態で何を求めて踊ったのか意味不明だった。 もし現在の私が審査側だったら、記憶にも残らない存在であっただろう・・・。 一つ良かった事は、仲間の一人が準グランプリを受賞。 後に私とチームを組んでダンス業界に挑むSIVAだ。 しかし、この頃からグランドチャンピオンになろうが、賞を獲ろうが選出されたダンサー達の 番組への関わりは無くなっていた。 番組的にはもう、充分なタレントが揃っていた訳だ。これ以上の人材は逆に持て余してしまい、 統率する事が困難だったのであろう。 とにかく私はプロダンサーへの道を決意した直後に自分の無力さ、力不足を痛感した。 挫折までは行かないが、この失敗や、この後経験する同じような出来事が私自身を大きく成長させてくれた材料になって行く。 この時の失敗を反省し、何が足りなく、何をしなければいけなかったかという事をより具体的に考えるようになったのだ。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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偶然的な感覚でDADAのチャンピオンになってしまった私。 調子に乗ってはいたが、これを機に人生最大の選択をする事となる。 「アメリカに行かなくても、日本で充分出来るはず!DADAでもチャンピオンになったし。」 はっきり言って安易な考えではあるが・・・。 当初の計画では、「アメリカにダンス留学をして、自分スキルを上げて帰国し、日本の中心となりうる存在として活躍する・・・・」であったが、これまで、日々の生活の中であやふやになっていた留学の為の勉強の必要性などに疑問を持った。 進学後、渡米、ダンスを習得後帰国、その頃の年齢などを考えると、これは逆に遠回りになるのではないだろうか。 「アメリカに渡らないと出来ないのではなく、日本に居ても充分出来る。いや、日本国内で活躍し、海外にまで呼ばれるくらいにならなければ、日本のシーンに影響を及ぼす事など出来るはずも無いのではないか。ならば、国内において少しでも早く、自分の地位を上げる為の努力をするべきだ!」 こう考えた。 勿論、地位向上の為にはダンススキルをアップさせる事は最低条件。更にダンスだけやっていてもダメだと考えるようになっていった。 私にとって進学の意味がこの段階で全く無くなった。 予備校に取られる時間ももったいないと考える。そう、認識してしまったのだ。 更に、この時の私は進学して余計な人生の保険を得るより、がけっぷちで逃げ道を塞いだ上でダンスに取り組むべきと考えた。 とにかく、ダンサーとしての最終段階に向かう為にその時の自分自身で考えうる最高の選択をしたつもりだった。 後戻り出来ないように自分を追い込み、少しでも足が止まれば、全てこれからの人生に影響していく環境に自分を置こうと決めた。 そう・・・、決めてしまった。何があろうがダンサーとしてやって行くと。 先日S.I.JOEで観た先輩ダンサー達やDADAのレギュラーであるZOOのメンバー達を将来的には凌駕出来るようなダンサーになり、ヒップホップダンサーと言う物が認知される様な世界を日本に作っていくと・・・。 悩みはしたが、答えが出た時、すべき事がたくさん見え始め、今までの悶々としていた時期と比べ気持ちはスッキリと晴れた。 ここからは、とにかく休む暇はなく夢の為に走り出すしかない。 私がプロダンサーとなろうと本気で決心したのはこの時である。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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考えられないほどの物凄いショーを体験した私は、これまでにない興奮を覚えた。 ダンスの素晴らしさを改めて実感したと共に、こんなに素晴らしいダンサー達が日本に存在するという事を本当に喜んだ。 そして彼らに対して少しの嫉妬も感じた・・・。 ショーを終えたばかりのEIJI氏を発見した私は彼に駆け寄り、話をしようとした。 その瞬間、私と眼が合った彼は私に対し、こう言い放った。 「知らない顔じゃないから言うけどさ、お前もダンスやりたいんならチャラチャラやってないで、もっと真剣にやれよ!」 今さっき憧れの人物になった人に、いきなり説教されたという見方もあるが、そういう人だからこそ、 その一言がとてつもなく大きく私にのしかかった。 ショーの感動を彼にクドクド話して、社交辞令的な挨拶をお互いにするより、この頃の私にとっては よっぽど有益な言葉が、有無を言わさず飛んで来た訳だ。そして、彼はフロアの人ごみの中に消えていった。 本当に大きな一言だった・・・。 それまでの自分を見透かされた、これ以上ない的確な言葉であった。 彼の言葉を受けた私は複雑な気持ちだった。今となっては本当に有難い事を言ってもらったと思える。 正に当時の自分にとってEIJI氏は恩人以外の何者でもない。 しかし、この時の私には悔しさが先に来た。 ダンスもイケてると思っていたバカな自分がいた。それを否定するショーを目の当たりにし、自分自信がハンパ者だと自分で納得して理解したはずなのに・・・・・ 天邪鬼な私が自分自身をとても複雑な気持ちにさせた。 有難いとも思ったが、正直一番強く思った気持ちは 「今に見ていろ!スグに抜いてやる」だった・・・。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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