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ストリートで踊っている為、良いお手本になるターゲットが周りには山のようにいる。しかし、真似はダメ。 この時代はビデオカメラが数十万円、とても高価な時代で手に入るモノではない。更にもし手に入れたとしてもサイズがムチャクチャでかくて、肩にしょって撮るようなタイプ。 テレビ局のハンディのようなヤツ。これだと、隠し撮りなんかも当然出来るわけない。 さてどうしたものか・・・。 悩みに悩んだ。 そして後に大きく役立つ、ある特技を覚えるようになる。 目で盗む! 見て覚えるというシンプルな事だ。 当たり前の事なのだが、その場の練習は一切なし。・・・怒られるから。(笑) しかも、一瞬の動きだったりするものも、バレない様に凝視して、頭の中にしっかり録画する。今考えると物凄いテクニックだ。 今の世の中、ダンススクールで丁寧に教えてくれるし、ビデオやDVDも沢山出ているし、ダンスイベントでビデオ撮影すればそれだけ繰り返して見る事が出来る教材は増える。 しかし、前述したようにビデオカメラは当然の様にないし、ダンスビデオは極秘裏で流れていたくらいで、当時の自分には手に入らない。 そして、スクールもあってないような時代である。 上手くなりたいなら・・・、人に見られたいなら・・・、自分でどうにかするしかない! そして、この「目がレンズ、脳に録画」という特技を身に付けた。 というか、他に方法がなかった。 ストリートでチームメイト達が踊る姿をバレない様に凝視。頭の中に焼き付ける。何度も披露されるテクニックは覚えやすいターゲットだった。 そしてストリート終了後、速攻帰宅で記憶をたどって真似を始める。何度も何度も、記憶の中のダンサー達の姿と重なるまで・・・。 正直大変だったが、楽しかった。これで、新しく自分の動きが増えるという事がうれしかった。 1つのステップや動きに対して、一日2時間以上は時間をかけてバカみたいに何度も何度も・・・・・・ そして、2、3週練習を重ねた後、自信を持てる様になった動きをサークルで披露する事を試みた。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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1つ2つのテクニックをそこそこ、こなせる様になってきた私には更なる欲が出てきた。 もっと多くの動きを身に付けたい。サークルに出て1つの技を披露するより、より多くの動きで目立ちたいと考えるようになったのだ。 ある意味余裕が出てきた。 この位の時期になると、先輩達からのアドバイスはほとんど無く、それぞれが独自に練習し、動きやバリエーションを作り出すものが当たり前という雰囲気になっていた。 これは、初心者である私に対しても該当した。ちゃんと踊れもしないくせに、当時の自分には特別扱いをされない分、気持ち良かった。 ある日、他のメンバーの動きを見ながら真似をして、そのダンス吸収しようとした事があった。前述したように、少しでも上達したい私にとっては当然の行為だ。 しかし、そのメンバーに「動きを盗むなよっ!」と物凄い勢いで叱られた。 WAKAから幾つかのステップを伝授されていた私は、皆が当たり前のように年下の自分に優しく接してくれる物だと勘違いしていた。 どういう事かというと、この時代、特にこの時の仲間内ではオリジナルのステップや動きはあくまでも作り上げた人や、最初にモノにした人の物(武器)で、その動きをコピーされると言う事は自分の「売り」である動きが1つ減ってしまうという考えを持っていた。 特に現在の様にダンスジャンルの多様化も無く、元々の情報量が少ない時代。少しでも回りの人間がやらない動きや、新しい動きをマスターする事が重要だった。 故に、チームメイトだろうが真似をされると言う事は、自分の身を削られると言う事だった。 ダンサーとしては苦労して作り上げた「売り」を無くす事はとても辛い事だ。 WAKAは私に対して、例外な接し方をしてくれたと言う事だった。この時は彼に対して、本当に有難いと思い深い信頼を寄せた。 しかし、彼に頼ってばかりもいられない。が、ダンステクニックの向上の為の情報源はこの場所しかない。 だが、他人の動きを真似る事もタブー・・・。 やっと慣れてきたストリートダンスの世界だったが、初めて知る「 掟 」に八方塞がりになった・・・。 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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