DANCE HISTORY OF A MAN

1985年の原宿のストリートから始まる物語。 ある男”GO”のダンス人生です。 最初から読むと、きっとハマリます(笑)

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0011_美竹公園

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「BEAT STREET」の影響で、ブレイキンをやりたくなった私は練習場所に困った。
自宅での練習は勿論無理だし、ある程度フロアが良い状態でないと出来ない為、チョットその辺で外練習と言っても、そうそう都合の良い場所はない。

が、都合の良い事に自宅から徒歩5分の場所に児童館があり、館内ではないが敷地内には最高の床があった。
更に、都合の良い事に児童館には大きなガラス張りの場所があり、夜には鏡のようになるし、建物の構造上、そのガラス張りの場所は屋根まで付いていた。
児童館の閉館後、敷地周辺はホームレスの寝床となっていたが、母校の小学校の隣に位置するこの児童館は、幼い頃からの遊び場で慣れ親しんでいた場所だったので何の問題もなかった。

そして、学校から帰宅すると「BEAT STREET」のビデオを何回かチェックして、この場所まで出かける。
目に焼き付けた動きに、思考錯誤しながらチャレンジする日々が続いた。
最初にチャレンジしたのは、バックスピンだったと思う。一番簡単そうに見えたから・・・。

その後、ドタバタしながらのブレイキンもどきの練習と、ガラスに映る自分を見ながら立ち踊りの練習。
タマにホームレスのおじさんに話しかけられたり、警察に声を掛けられたりしながら夢中に踊っていた。


実はこの場所、東京のダンサーならば知っている人は多いと思うが美竹公園である。
後に、「ダンサーのメッカ」と呼ばれ、毎日100人以上のダンサーを目指す若者達が集まって、練習をしたり、情報交換をしていた場所だ。

ここでダンスを初めて始めたのは、私だったのです(笑)


時代的な流れで言うと、この後、しばらく私はココでの練習を続けていた。当時、ストリートダンスを志して練習をする者は、私の周りにはいなかった。
2,3年後、この公園から徒歩10分位の所にダンスの専門学校が出来た。「ヘルス&スポーツ」である。
厳密にはダンスだけの学校でも、学校法人でもなかったが、ダンサーを志す人間が多く在籍し、現在でも多くの卒業生が業界で活躍している。
正式名称は分からないが、後に「マッキー」と名前を変えたが、諸問題の為に現在は存在しない。(詳細は控えます。)

この「ヘルス&スポーツ」の生徒達が、練習している私を見て、この場で同じように練習を始め、後に彼らが後輩や生徒達に広めていった。
そして、人が人を呼んで、ダンサーの聖地と言われるまでの場所になってしまったのだ。(「ダンサーの聖地」は言い過ぎだと思うけど・・・)
現在は、一時期ほどの盛り上がりはないが、数年前は都内、近郊のダンサーは必ずと言って良いほど足を運んだ事のある場所だ。


美竹公園

本文でも紹介したように、数年前「ダンサーのメッカ」として都内では非常に有名な場所だった。
現在でも、各地区の練習場所で問題になっているゴミや騒音等の諸問題で施設側や住民とのトラブルも多かったが、双方の話し合いや、ダンサー達のマナー改善で何度か壁を乗り越えてきた練習場である。
最近は、私自信も足を運ぶ事がないので確かな状況は分からないが、ココに代わる練習場が都内に増え、以前ほどの賑わいはない。
盛り上がっていた当時、皆「ミタケ」と呼んでいたが、実は児童館の敷地であった。




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0010_BEAT STREET

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ダンスを始めて3〜4ヶ月経った頃、原宿のダンス以外接したことのない私が初めてショッキングな出会いをする。 当時の自分にとっては恵まれていると言うか、幸運な事だった。


ダンスを始めるきっかけとなった、スポーツショップの店員が私にダンスのビデオを貸してくれた。
ダンスのビデオなんて、当時はなかなか手に入る事はない。
当時出回っていたビデオも数本で、その数本のビデオを皆が隠し持っていた為に存在すら知らなかった。

「アメリカのダンス映画で、日本では公開されていないから字幕もないけど、見る?」
「見る、見る、見る!!!」
これは、凄い事だ。ビデオを借りた瞬間に店を出て、自宅までダッシュしたのを覚えている(笑)

この映画、「BEAT STREET」である。
後に日本語字幕入りビデオも発売され、今7月にはDVDとなって再発される。

物語は・・・はっきり言って大して面白いものではない。

しかし、現在でもいわゆるB-BOY達の伝説とされるシーンがふんだんに盛り込まれているモノだった。
英語なんかは当然の様に理解出来なかったが、ダンスシーンの素晴らしさにド肝を抜かれた。

当時、私は現在言われているブレイキンは全く手を出してなく、立ち踊りのダンサーで、ポップとロッキンのダンサーだった。

この映画は、ブレイキンメイン。というか、立ち踊りも多く含まれてはいたが、伝説のシーン「ROXY」でのバトルが衝撃的過ぎた。
同じシーンを何度も巻き戻して、一日に50回以上は見た。

自分の周りにいたダンサー達も上手いと思っていたが、レベルが違いすぎる!(当然だが)

衝撃的過ぎる出会いであった。




BEAT STREET

1984年作品。ニューヨーク・シティ・ブレイカーズとロックステディー・クルーの伝説的バトルシーンが特に有名。
他にも現在でも活躍し、世界中に多大な影響を与え続けるダンサー達が数多く出演している。
ダンサーだけではなく、アフリカ・バンバータを始めヒップホップ界のキーマンであった多くのミュージシャン達も出演。
ダンス、DJ、MC、グラフティというヒップホップの4大要素を全て取り入れた、ヒップホップカルチャーの教科書的作品である。




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0009_アレンジ

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前述したように、当時の自分の情報源はストリートのみだった。

やっと、TVで見る事が出来るストリートダンスは風見しんごの楽曲「涙のTAKE A CHANCE」!(笑)
知らない人も多いと思うが、彼が芸能界において初めて本格的にブレイクダンスと呼ばれていた当時の踊りを取り入れていた。

しかし、ON AIRは原宿でこのダンスを踊っている人間全員と言って良いほど皆からチェックされていた為、これまた真似でやるとネタバレする・・・。


そして、ここで始めた事が今後の私のダンスを大きく変えた。

今まで通り、動きは盗む。さりげなく観察して、見てない振りをしながら、しっかり目に焼き付ける!
そして、誰も見ていない所でひたすら反復して、動きを習得。

更に、動きを盗んだ事がバレない様に自分のテイストを入れてのアレンジを始めた
基本をどの様に応用していけば良いのかなどは、皆目見当も付かなかったが、当時の自分はバレない対策で必死にチャレンジした。

今考えると、大してイケてないアレンジだったが、これが後に自分がダンスに対して天邪鬼(あまのじゃく)になる要因だ。

どう言う事かというと、流行のスタイルやお決まりの振付の流れがあっても、それをそのままやる事が嫌いになった。
人がやってる事と同じ事は極力避けたい。例え基本の動きでも、ひとひねり入れたくなる性分になってしまった。

今の自分にとっては、結果オーライなのだが、当時にしてみれば、まともに踊れもしないくせに生意気な考え方だった。


しかし、アレンジする楽しみを知って、これまで以上に他人の動きに対する観察眼が冴えたのは感じた。
他人のダンスの動きや癖などを以前より早く理解出来、吸収出来るようになった。

ストリートで見たモノを練習しないで、その場でアレンジしたり、振付のバリエーションの中に取り入れたりする事が何となく出来るようになったのだ。
(ホント、奇跡だと思うけど・・・)

そんなこんなで、有難い事に少しずつだが上達していき、仲間内でも「最年少の初心者」から「最年少のチームメイト」という扱いに格上げされていった。

そんな14歳のマセガキは調子に乗りまくっていた。(笑)




風見しんご

https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/47/53/ankh_go/folder/497938/img_497938_5705535_0?1150281254
欽ちゃんこと萩本欽一氏黄金時代に「欽ちゃんファミリー」若手ナンバー1として売り出されたタレント。
歌手デビュー後、確か2曲目がブレイクダンスを取り入れた「涙のTAKE A CHANCE」だったと思う。
欽ちゃんバンドで有名な番組「欽ちゃんの週間欽曜日」で毎週ダンスを披露していた。
バックダンサーが本格的にやっているダンサーで、「TOKYO B-BOYS」のメンバーを中心に構成されていた。
リーダーは現在ロックステディー・クルー・ジャパンの代表「Crazy-A」氏だった。
彼らの事は、後に詳しく触れてゆく予定なので、ここでは詳しい説明はなしという事で。



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0007_盗む

ストリートで踊っている為、良いお手本になるターゲットが周りには山のようにいる。しかし、真似はダメ。

この時代はビデオカメラが数十万円、とても高価な時代で手に入るモノではない。更にもし手に入れたとしてもサイズがムチャクチャでかくて、肩にしょって撮るようなタイプ。
テレビ局のハンディのようなヤツ。これだと、隠し撮りなんかも当然出来るわけない。

さてどうしたものか・・・。

悩みに悩んだ。

そして後に大きく役立つ、ある特技を覚えるようになる。

目で盗む! 見て覚えるというシンプルな事だ。
当たり前の事なのだが、その場の練習は一切なし。・・・怒られるから。(笑)
しかも、一瞬の動きだったりするものも、バレない様に凝視して、頭の中にしっかり録画する。今考えると物凄いテクニックだ。

今の世の中、ダンススクールで丁寧に教えてくれるし、ビデオやDVDも沢山出ているし、ダンスイベントでビデオ撮影すればそれだけ繰り返して見る事が出来る教材は増える。

しかし、前述したようにビデオカメラは当然の様にないし、ダンスビデオは極秘裏で流れていたくらいで、当時の自分には手に入らない。
そして、スクールもあってないような時代である。

上手くなりたいなら・・・、人に見られたいなら・・・、自分でどうにかするしかない!
そして、この「目がレンズ、脳に録画」という特技を身に付けた。   というか、他に方法がなかった。

ストリートでチームメイト達が踊る姿をバレない様に凝視。頭の中に焼き付ける。何度も披露されるテクニックは覚えやすいターゲットだった。
そしてストリート終了後、速攻帰宅で記憶をたどって真似を始める。何度も何度も、記憶の中のダンサー達の姿と重なるまで・・・。

正直大変だったが、楽しかった。これで、新しく自分の動きが増えるという事がうれしかった。
1つのステップや動きに対して、一日2時間以上は時間をかけてバカみたいに何度も何度も・・・・・・


そして、2、3週練習を重ねた後、自信を持てる様になった動きをサークルで披露する事を試みた。




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0006_真似するな!

1つ2つのテクニックをそこそこ、こなせる様になってきた私には更なる欲が出てきた。
もっと多くの動きを身に付けたい。サークルに出て1つの技を披露するより、より多くの動きで目立ちたいと考えるようになったのだ。   ある意味余裕が出てきた。

この位の時期になると、先輩達からのアドバイスはほとんど無く、それぞれが独自に練習し、動きやバリエーションを作り出すものが当たり前という雰囲気になっていた。
これは、初心者である私に対しても該当した。ちゃんと踊れもしないくせに、当時の自分には特別扱いをされない分、気持ち良かった。


ある日、他のメンバーの動きを見ながら真似をして、そのダンス吸収しようとした事があった。前述したように、少しでも上達したい私にとっては当然の行為だ。

しかし、そのメンバーに「動きを盗むなよっ!」と物凄い勢いで叱られた。

WAKAから幾つかのステップを伝授されていた私は、皆が当たり前のように年下の自分に優しく接してくれる物だと勘違いしていた。

どういう事かというと、この時代、特にこの時の仲間内ではオリジナルのステップや動きはあくまでも作り上げた人や、最初にモノにした人の物(武器)で、その動きをコピーされると言う事は自分の「売り」である動きが1つ減ってしまうという考えを持っていた。

特に現在の様にダンスジャンルの多様化も無く、元々の情報量が少ない時代。少しでも回りの人間がやらない動きや、新しい動きをマスターする事が重要だった。

故に、チームメイトだろうが真似をされると言う事は、自分の身を削られると言う事だった。
ダンサーとしては苦労して作り上げた「売り」を無くす事はとても辛い事だ。

WAKAは私に対して、例外な接し方をしてくれたと言う事だった。この時は彼に対して、本当に有難いと思い深い信頼を寄せた。

しかし、彼に頼ってばかりもいられない。が、ダンステクニックの向上の為の情報源はこの場所しかない。
だが、他人の動きを真似る事もタブー・・・。

やっと慣れてきたストリートダンスの世界だったが、初めて知る「  」に八方塞がりになった・・・。




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