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4月25日付の当地唯一の英字紙「モスクワ・タイムズ」によりますと、
●2001年から2億ドルかけて建設
●2004年開業、現在1日に約1万人を輸送
●しかし、開業以来赤字続き
●そのため、8年後に路線を廃止し、解体する
とのことであります。したがいまして、トランバイとは無関係ではありますが、表敬を兼ねて緊急取材しました。
まず、オレンジ線に乗って、ВДНХ(ヴェーデーエヌハー)駅で下車しました。変な名前の駅ですが、
ВЫСТАВКА ДОСТИЖЕНИЙ НАРОДНОГО ХОЗЯЙСТВА=国家経済成果展覧会という意味。(左)駅前には宇宙博物館があり、ロケットが空へ飛翔するオブジェが目を引きます。(中)モノレールの方に向かうと、展覧会会場と、隣接する遊園地の観覧車が見えてきます。(右)観覧車には妙なゴンドラも見られます。まさか、むき出し? (左)切符はこのような味気ないものでした。1回券が28ルーブル(約90円)で、トランバイの1回券の価格と同じです。地下鉄の切符が接触型であるのに対し、こちらの切符は機械を通すシステムとなっています。
トランバイの切符(右上)や、地下鉄の切符(右下)とは別の切符であるため、たとえトランバイの10回券を持っていようとも、モノレールの切符をわざわざ買わないと乗れません。経営母体は同じモスクワ交通局のようなので、一本化すればいいのに。このような点も客を減らしているのではないかと思われます。
始発駅のウーリツァ・セルゲヤ・エイゼンシュテイナ(Улица Сергея Эйзенштейна)駅に向かい、ホームに上がります。地下鉄の駅とは接続してません。5分以上外を歩かねばなりません。このような不便さも乗客の足が遠のく原因かと思います。それはさておき、6両編成のモノレールが静かに入線してきました。白地に青いラインが入った車体は、薄暗い地下鉄とは異なり、明るいイメージを抱かせます。先頭車両はのっぺりした感じ。
それぞれの車両は、ゴンドラみたいな短い車両で、ドアから乗り込むと左右に4人掛けの座席があるだけの、非常に簡素な造りの車内となっています。
路線は基本的に直線ですが、このように無意味に急カーブが何か所かあり、そのたびに大幅に減速するので、所要時間もますますかかります。このあたりも、乗客を減らす要因になっているのではないでしょうか。
途中のテレツェントル駅で下車しました。乗客がまばらなので、広々としたホームがなおさら目立ってしまいます。
駅の北側には,オスタンキンスキ池があり、シーズンには家族連れで賑わいます。池の北側にはロシア正教の教会がそびえており、ロシア的な風景を演出します。教会の向こうには、トランバイ11,17系統の起点となるオスタンキノ停留所があります。
(右)テレツェントル駅は、テレビセンター
(下)再び、モノレールに乗り込んで,西側の終着駅チミリャゼフスカヤ駅に到着しました。この駅は、同じ名前の地下鉄駅と国鉄駅と一応接続しています。「一応」と書いたのは、一度外に出て歩かないと乗換えができないからです。モノレールが折り返すための線路を作る関係で隣接して駅を建設できなかったのだろうと思われますが,屋根伝いに乗換えができない作りにしてしまうあたりが、イケてないと思われます。
取材を行ったのが休日だったから乗客が少なかったのだと思いたいところです。ミラクルが起きて、8年後、モノレールが生き残っていることを強く期待します。 |
モスクワの路面電車〜トランバイ〜






