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漆ノ橋前【夕邸堂】
夕邸堂へお越しいただき有難うございます。

晩秋に何を思う...*。

霜月・十二日


霜月に入って12日が過ぎました

最近は学校に行く時も
てぶくろ、マフラーが活躍する季節になりましたね( *´艸`)


霜月は学校行事などは比較的少ないですが
休日が多いので好きです


そろそろ私が住んでいるところにも雪が降り始めそうです*⛄


冬は雪で運動がしにくい環境なので
運動不足に要注意ですね・・

高校に入ってから少し太ったカモ・・?( ;∀;)


来年のこの時期には私も受験生なのでパソコンに向かう暇はないですね・・

一応春から始めた塾で力をつけていますが
それだけじゃ力がつかないのでがんばって自学を心がけています。


もうすぐそこまで冬が迫っています

今でしかできないことを悔いのないように行動に移していきましょう(*´▽`*)/~~




華京橋 小町






パラメタ。*#3

。* 
#3
 
作者 : 華京橋 小町
 
 
 
*
*
*



昔々、或るところに、人間に興味のある男の子がいました。

その男の子は人がする行動について異常なほどに鋭い観察力をもつ子だったのです。


まるで・・腹違いの父親のように・・・・




『・・・しろ・・・・社・・・・お前は私が責任もって隠してやる。
だから、これからはお父さんだなんて呼ぶな。・・いいな?』


「・・・・うん。」



その男の子は世の波に流されながら今も尚、何処かで生きている。






2017年/04/08 (月)


ピピツ・・・ピピピッ・・・

耳元で電子音が鳴り響く。


僕は重い瞼をゆっくりと開け目覚まし時計に手を伸ばす。
07:00を指していた時計は正常に止まった。


僕、逢沢社(アイザワ ヤシロ)は高校になって初めての朝を迎えた。

・・・いや、まだ入学式をしていないから違うか・・・。


徐にリモコンに手を伸ばし、テレビをつける。

朝はいつも決まって「めざ●しテレビ」を点けている。



〝昨夜、午後0時ごろ。東京都相模原市の路上で大型ナイフで殺害された女性の遺体が発見されました。”
〝この事件について警視庁捜査一課、三好総一郎さんに事件の全容をお聞きしてきま・・

ピッ.....

僕は急いでチャンネルを変えた。


「・・・最悪だ。」

・・と、自分でも驚くほどの低い声で言った。


―――三好総一郎(ミヨシ ソウイチロウ)


さっきのテレビに出ていた警視庁のトップは、僕の実親だった。

父、三好は僕にとって消している存在の一つだ。


僕が生まれた瞬間は流石にわからないが、三好は僕の母親にあたる妻、玲子が亡くなった後、
一人の家政婦に僕のお世話係を押し付けていた。

・・そして三好は僕から自由を奪った。

冷たい部屋の中に一日中閉じ込められていた。

また、三好は執拗に観察力をつけさせようとした。
観察力といっても幼子の僕にはとても無理があっただろうね。
そう見切って終わればいいものを・・

今度は三好自身が僕を観察し始めたのだった。

そしてただ、いつもこう言うのだった・・・


『社、お前には才能があるんだ。誇りに思いなさい』と。

結局、三好は僕が小学校3学年になろうとした頃、忽然と姿を消した。


「そんで、いま点けてたテレビに出てるって・・・今日どんだけ運悪いんだよ」

朝からイライラMAXでおまけに入学式とか・・

と、ぼやきつつも準備も終わったので早速ドアの前に立って思いっきり開けた。


ドアノブが握れることにありがたみを感じるのは、唯一残っている三好の記憶だ・・・


小学校=自暴自棄
中学校=猪突猛進・・・ときた僕の高校生活はどうなるんだろうね?


「どうせ、今までとほとんど変わらないんだろうね。」


この僕の未来予想図はあっという間に外れることをまだ知りもしなかった。



家を出てから15分後・・


高校は桜並木に大きくそびえ立っていた。

割と家から近くてよかった・・・にしても、、
真っ先にこの学校のセキュリティが危ういことに目が行ってしまった・・・

僕の目線の先には壊れているであろう指紋認証機と門の錠前があった。

これは・・報告するべきか・・?
・・と迷っていると

「お!新入生だねぇ!うちの学校へようこそ!」
「あ・・おはようございます」

校門の前で挨拶をしている校長らしき人に声をかけられた・・・


こうなったら・・報告しとくか。

「あの、この指紋認証機、壊れてますよ?あと、この錠前も・・変えないんですか?」

というと、その校長(?)はハトが豆鉄砲を食ったような顔をした。

「・・・壊れて・・いるのかい?」
明らかに疑われた。
ま、そう思ったよな・・・

ということで分かり易く説明することにした。

「はい。正常時の指紋認証機はランプが黄緑色で点滅しています。でも今は、エラーを示す赤ランプのまま。
ここに付いている足跡から誰かがこの機械を足で蹴ったんでしょうね・・。あ、錠前は鍵が刺さっているのに
間に何かが挟まっているから外れない様子・・・あ・・すみません。」

ずっと聞く姿勢だった先生は諮問認定機と錠前を何度も見ていた。

「本当に・・壊れて・・君、さっき言ったことが今日ここでさっき気づいたのかい?」
「・・・?はい。そうですけど?」

皆が最初に僕に言う事は決まってコレ。

僕もそろそろ大儀になったから、捨て台詞にこう添えておいた。

「その靴、白く擦れてますねぇ?何か蹴ったキズっぽいですけどねぇ?」
「・・・・!!!」

・・ッハハハ!その驚いたときの目を見開いた顔が何とも滑稽でしょうがない。

・・でもこれ以上ここにいるとマズイなぁ。

僕は身の危険があると思いくるっと回って校舎に向かって走り出した。


「君っ!!待たんか!!私の事を好き勝手言いあがって!!!!」
「事実を言っただけですよ〜〜オッサン!!」

後ろから怒鳴り散らす声を背に自分のクラスへと向かった。


僕のクラスは・・・・1−D組か。

そしてD組のクラスへと足を踏み入れる。

真新しい服を着た同輩がたくさんいる中、僕を知るものは誰一人としていない。
勿論、僕から個人的に知っている人もいない。


僕が他人に干渉するときは大体・・・

バタバタバタ・・・
「・・あ!そこの君!!教頭が君を別指導室に呼び出していたぞ!早く行きなさい!」
このクラスの先生らしき人が僕を呼ぶ。
さっきのオッサン・・教頭だったのか・・。

「・・はぁ、わかりましたよ。あ、一つお聞きしてもいいですか?」
「・・ぁあ?なんだ?こぅちは忙しいんだ!」

「少し言いにくいんですが・・・先生、不倫なんかしちゃって、大丈夫なんですか?(笑)」

「・・・・な・・・何を言っているんだ?君は・・・」

オイオイ。初日からこんなにも僕の観察しがいがある奴らばっかで・・
僕は本当に嬉しいよ^^

「んで、何とぼけてるんですかぁ?センセ^^大体、携帯2つもってる時点でおかしいと思いますけどねぇ?
さらに、2種類以上の香水が混ざってて臭っさいなぁ?」
「っ!!さっきから何を言ってるのかわからんなぁ・・
「・・・ハハッ!笑わせるねぇ?センセー、このコト知られたらヤバいんじゃないんですかぁ〜?
・・・どうせ、この学校の中にいるんでしょ?不倫相手が^^」
「・・お前、次ここでその話をしたら・・・退学届を出す羽目になるが、今回のみ見逃してやる。
だから決して、決して二度とするなよいいな?」
「え!?いいの?わ〜〜い^^不倫先生ありがと〜〜^^」


あ〜あ、教師ってやっぱり弱み握っちゃえばいいのか・・。

僕は完全に敗北しきった教師の背を見つめていた。

そしてクラスメイトを見渡してみる・・

・・・こんな密室に決められた数の人が生活するのか。気味が悪い話だな。

そんなこと思うのは・・多分どこを探しても僕だけだろう。

幼いことから人を観察し続けてきた、でも・・


・・・それ以前に持つべきものを無視し続けてきた。

無視・・というより僕の脳内かから消してきた存在・・と言ったほうが的確だろう。

「そろそろ持ってもいい頃合いだとは思うんだけどなぁ・・・」
「ちょっと、なにボーっとしてるの?これ、プリント。後ろに渡して」
「・・あ!ごめん。プリントね。」

僕がくだらないことを考えていたせいだ・・

もうこんなことを考えるのは止めにしよう。



僕の思考が止まったところでHRから6時間目まであっという間だった。



その日僕はある場所に寄った。

そこは何もない空き地。

住所も何もない。

でも僕は確かに覚えているんだよ。

僕はここで生まれ育った。

でも小学生になったときに・・・


綺麗な花火と一緒に消えた


僕の記憶も綺麗さっぱり糺されていった・・


「・・所詮消された存在なんだから、それらしくしないとね・・」


そういって僕の高校生活は罪悪感とともに幕開けした。




*
*
*











































































パラメタ。*#2



。* 
#2
 
作者 : 華京橋 小町
 
 
 
*
*
*



俺は正直な人になりたいと思っていた。

一方で、

正直な人は損してると思っていた。


なぜ損しているかって?


――〝正直者が馬鹿を見る“という諺は御存じだろうか。


まぁ、比較的に有名な諺だろう。
俺はこの諺に肯定だ。


俺の隣にいる「秋山文菜」はその代表的な例である。

こいつとは6年間ほど同じ進路でくされ縁というやつだが、
理数的な考えの俺とは対照的に論理的なことを得意としているみたいだが・・・

・・どうも文菜は論理的な才能を持っているのに使おうとしていない。


例えば、あいつの論理的才能なら・・
高度な取引や過ちに対する質疑応答、有利な虚実などは容易いはずだ。

しかし当の文菜はというと、
俺がわざと自分を有利にする虚実を言っても何一つ疑わない様子で鵜呑みにしたのだ。
虚実を素直に受け止めたのだった。

これではまるで自分から「私は馬鹿正直です」といっているのと同じようなことじゃないか。

でも俺は知っている。あいつの実力は人並みじゃない。
あいつが唯一論理的能力を使う場と言ったらテストくらいだ。

前に現代文の感想を見せてもらったことがあった。

――見た瞬間、鳥肌が立った。

物語について自分の感想はもちろん、最後には自分なりに疑問を投げかけ、応答していた。
とても俺には真似できない論述だった・・



そんな論理的にも俺に勝るはずのあいつが
なぜそんなに馬鹿正直にいるんだ?


――俺、「数森祐太」はここ何年かそんなことを考えては忘れようとしていた。


・・そう、俺たちは互いに疑問を持ちながら高校生活を送っている――




2017年/09/03  (月)


「あ〜あ〜・・・今日から2学期かよ〜〜もう少しぐらい現実逃避させろっての〜〜〜」

と、新学期早々に気が抜けた声を発しているのは
同じクラスで唯一、挨拶以外で話す奴。


――逢沢社(アイザワ ヤシロ)


社は高校から3年連続で同じクラスで一年の時にこいつから話しかけてきたことがきっかけに
今も友人(仮)というポジションにいる。


・・まぁ、社が最初に俺に話しかけてきたときはかなり戸惑ったのは覚えている。



――それは高校に入学して2日目の朝礼後の事だった。



『なぁ、数森・・だっけ?君、朝から災難だったなwww

それは社が開口一番に発した言葉だった。

当然、俺はこの時こいつの事は無視して教室を出た。
・・・だが、それ以前にこの社の言葉に恐怖を感じていた。

確かに俺は朝に災難だといえる出来事はあった。
近所の飼い犬に朝から追いかけ回されたといったことだったが・・

「・・・なぜ遅刻した奴が知っている?」

問題はそこだった。

実はその日の朝、社は8:40分の朝礼開始に間に合わないという
・・いわゆる遅刻をしていた。
それに比べ俺は8時には登校していたのだった。

「・・・勘なのか・・・?」

この時の俺は初対面のあいつの意味不明な発言について考えていなかった。


それから何日かしたとき、またあいつが妙なことを言ってきた。

『数森!君さ、プログラミング得意だろ?部活でモーション作ることになってさぁ〜
ちょっと教えてくんない?あ、C言語でよろしくな!』


・・・・は?


プログラミングが特技だということは公に知られていない。

流石にこいつはただの勘のいい奴ではない気がした。

「・・・・何で知ってるんだ」
『え?なんのこと?』
「何の事って・・・俺がプログラミングが特技だというのをなぜ知ってる?」

・・すると社は一瞬ぽかんとした顔になり、次に「あ〜あ・・またやっちゃたよ」と呟いた。

「・・確かお前、入学式にも妙なこと言ってきたよな?」

俺はこいつがあの朝の出来事を知っていたように言ったことも指摘すると、

『あ〜、あの朝犬に追いかけられてたんだろ?・・・それも君に懐いてる犬に・・だろ?


・・・その通りだった。

俺が理解に苦しんでいる間を惜しまず口を速めて社は説明を始めた。


『君の特技については英語の時間の黒板の発表で予想できた。君、文末のコンマ(.)をコロン(:)とかセミコロン(;)で書いていた所があったんだよ。大体プログラミング言語の文末にお約束だもんね〜。特にC言語はね。
あとはパソコン実習での打ち方かな?5本指をすべて使って打つ人なんてそうそういないからねぇ。
まぁ、特技に関してはかなり半信半疑だったよ。結果は・・合ってたみたいだけどね^^
・・・あと、飼い犬の件か。あれはかなり確信的だったよ。何せ君のシャツに犬の前足を乗せられた泥の跡、そして膝にあった毛は犬の顎のもの。君を追いかけた犬は前足を乗せて関心を引いたのさ。懐いてるからだろうね?
あと、追いかけられたってゆう理由は・・・』

と、絶え間なくつらつら並べる末に


『朝に見た時にかなり乱れてた・・・ってとこかな?^^』


「もういいから!!とりあえずお前は気持ち悪ぃよ」

こんな見透かしてたやつがいたことが気持ち悪くて仕方ない。

するとこいつは嘲笑するかのように声をあげて笑った。

『あっははははは!!よく言われるよwwwだって君、入学1日目と2日目で髪の乱れ用が全然違うからさぁwww
すっごくわかりやすい奴だなってねwwwどう?うざかったかい?俺の観察力は親父譲りだからな〜しょうがない!
あ。俺、逢沢社ね?どうせ君、忘れてたでしょ?

・・・・ナンナノコイツ。ダレカタスケテクダサイ"(-""-)"

(クソ、思わず本音でたじゃねーかよ)


・・・しかし、弱み(?)を握られそうになった俺は自己防衛に移った。

「おい、これ以上俺の詮索はやめてもらいたいんだが?」
『あー、君だけじゃないんだけどね〜。俺さ、目に映ったものは基本観察してしまうからさぁ。まぁ、君のが特にわかりやすかったってだけだよ?だから観察をやめろって言われちゃうと、盲目にならない限り無理かな〜〜(笑)』

社は意識して観察をしているわけでないとすれば、尚更厄介だ。

取り合えずこいつに好き勝手に詮索は御免だ。
高校では友人は作りたくはなかったんだが・・・・不本意だな。


――後に考え抜いた結果、社と友人(仮)になることによって俺のあらゆる情報流出を防ぐことにした。





「お〜〜い。昔の嫌な思い出でも思い出してんのか〜〜^^?」

・・・目の前の社はまるで関係ないかのような顔をしている。


大体俺がイラつく原因は社か文菜だ。


文菜はもちろんだが、こいつは自覚したうえで発言してくるとこがウザったい。

裏では〝江戸下種乱歩”と言われているくらいだ。


「テメェ知ったふりして聞く癖は治らねぇの?」
「君のクールぶってる仮面をどうしてもぶっ壊したくてねぇ^^」

・・・クールの定義は未だにわからない。

「文菜も同じこと言ってたけどよ、人がクールっていったい何だっていうんだよ」
「う〜〜ん。俺に聞くよりバリバリ文系女子の文菜ちゃんに聞いちゃったほうが早いんじゃないの〜〜?」
「・・・・・・・」
「あ!噂をしてみれば!!ふ〜〜み〜〜な〜〜ちゃ〜〜〜ん!祐太君が何やら人文的なことに疑問を抱いているみたい
なんだよね〜〜^^」
「・・・ってオイ!!何勝手に聞いてんだよ!!」



――今までいろいろ語ってきたが、文菜や社に出会って一つわかったことがある。



俺、数森祐太は・・・



自分の事を殆どといっていいほど知らなかったということだ。



























































 




パラメタ。*#1

 
。* 
#1
 
作者 : 華京橋 小町
 
 
 
*
*
*
 
 

 
「ねぇ裕太、質問ね。なんでアインシュタインは林檎が落ちるということを疑問に思ったんだと思う・・?」 
 
「うん。僕は今、君が聞いた質問の答えを考えているんだけど・・それよりさ、君みたいな人がそんな事を聞くこと自体が
僕にとって何よりの疑問なんだけど・・」

 
裕太の一言目に私はくすっと笑った。
まぁ、裕太がそう聞き返してくるのも大体予想済みだった。
 

——秋山文菜(アキヤマ フミナ)

 
ごく普通の女子高校生で今年で高3になった。
 
外見も派手すぎず、地味すぎずと抽象的な外見でクラスでは中立的な立場が多い。
 
得意科目は国語。
その中でも特に現国や漢字が得意。
 
他にも、社会や英語も大体理解できている・・が、
反対に理数的な考えが全くできていなく、数学のテストは破滅的だ。
 
恋愛経験はあるけど、特に何も起こらず自然消滅がほとんどだった。
 
今だって、周りの女子たちは集って
「文菜ちゃんって好きな人とかいるのっ!?」
・・とか言って盛り上がっているけどほとんど興味もないし恋愛にも飽きてきた。
 
 そんな私はというと・・
横で大学のセンター試験の勉強をしている裕太を眺めながらスマートホンを弄っていた。
 
 
——数森裕太(カズモリ ユウタ)
 

裕太は入学してきた当初、整った外見に釘づけにされた女子たちがファンクラブを作るほどの
モテる男子だったが・・問題はその内面なんです。
 
常に冷徹・・いやあれはただの冷たい心です。
その性格は今も変わらず常に冷たく平常心を保っている。
 
裕太の得意科目は数学。
 
様々な部分がほぼ完璧に理解していて、数学ではいつも100点を保ち続けているらしい。
裕太は私と違って、数学以外も優れていてオール教科得意だ。
 
裕太とは中学ではクラスが同じでも積極的に話したということもなく終わり、
高校ではクラスで隣の席になった時に話すぐらいだった。
同じ中学で高校も偶然同じだったことから私たちの関係は、くされ縁というものなんだろう。

 
なんで今、私と裕太が何で一緒にいるかって?

 
まぁ、受験勉強ってやつですよ・・いや、裕太が私の数学の点数を見て
放課後に補習をしてもらっているところですね ・・。
 
点数のほうは言いませんからねっ!!
 
「・・おい、問題解いたのか?解いてもねぇのにぼーっとすんな。わかんねぇなら僕が解いちゃうよ?」
 
裕太は一人称が「僕」なのに怒ると言葉が悪くなるから変な日本語に聞こえてしまうのが特徴だ。
 
「あ!・・ごめん。よそ見してた」
 
「ッチ・・だから言ったろ?君なんかに数学は解けないって。大体、数学って君みたいな集中力のない女に
解けるぐらい軟じゃねぇから」
 
「そ・・そこまで言わなくてもいいんじゃないかな・・?そんなんじゃ、数学苦手な人に失礼だと思わない?」
 
「思わない。もし仮にそう思うのであれば、それは君が償ってくれ。僕は君が数学において甘く見ているから
忠告をしてやっただけだ。つぅか、こんな奴がアインシュタインの話なんて出来るのやら(嘲笑」
 
「ちょっと!!アインシュタインぐらい有名だから知ってるし!」
「ふうん。まぁ中学生レベルの問題だからね。うん。どうやら脳内は正常らしいね」
「・・ねぇ裕太、そんな冷たい性格だから友達にも怖がられるんだよ?」
「はぁ?あいつらの心理状況にこっちが合わせろと?これはこれは不平等な社会ですね」
 
・・といって裕太は氷のような目で文菜を見下ろす。
 
なによ・・
学年一位の成績だからって、顏が整ってるからって、偉そうな態度にも程がある。
 
文菜は静かに裕太に返答した。

「・・そうかもね。確かに裕太みたいな天才とは違うし、レベルが同じとは言えないけど・・
でも同じ高校三年生だよ?同じクラスだよ?隣の席だよ?
・・とても私じゃ役立たずだけど、でも相談ならいつでも乗れるよ?
だからさぁ・・・」
 
一つ区切って吐息を漏らす。
 
「だからそんな悲しそうな顔しないでよっっ!!!」

「・・・・!!」
裕太は大きく目を見開いた。
しかし、すぐにさめたような顔に戻して窓の向こうを見つめた。
 
「・・僕に悩みなんてないよ」と振り向かずにつぶやいた。
 
――素直じゃないなぁ。裕太ったら。
文菜はそんなことを思いながら手元の問題用紙に目を落とした。
 
そこにはいつの間にか回答欄に完璧に解かれていた。

コレ・・裕太がやったのかな?
私が知らないうちに解かれていた問題は一問たりとも間違えていない完全なる回答だ。
 
 
――ねぇ祐太。教えて。


貴方の目にはセカイがどう映っているの?
 
 
 
 
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