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無事、旅行から帰ってきました。旅行記はいづれまた☆お楽しみに! まずはNYの話題から片付けたいと思います。 今頃載せるのはきっと、Annieだけに違いない・・・ 12月6日。 それはそれは、ものすご〜く寒い土曜日のことでした(もちろん、氷点下) メトロポリタンに16年ぶりに 小澤征爾さんがやってくる!ということで、行ってきました☆ちょうど彼がものすごく忙しくて(毎年、秋から忙しいんです) やっぱり日帰り(よかったら、お夕飯の記事もみてね) 雪まで降って来たNYで、真夜中に帰りのバスを待つのは本当に大変でした。 (ピンクのひざかけ、活躍しましたよ☆) でもね。 その苦労もなんのその。 素晴らしい芸術を観る事が出来ましたよ! きっと、NY近郊に住む日本人はかなり出かけたんでしょうね。 出かけなきゃ、一生後悔するかも。 というくらいでした〜。 今回のお席は左側の3階。またまたバルコニーです。 相変わらず上の席で、写真を撮ってもボケボケですが、 Annieは結構好きな席です♪ ここでも一人80ドルします。 ちょうど指揮者を見やすい位置だし、十分です☆ スペードの女王は、ロシアのチャイコフスキーの作品。 小澤征爾さんも何度も指揮をされていて、 今年はウィーンでも上演されていたんですよね(ね、Aiさん♪) 恋とギャンブルで身を滅ぼす男の話。 と一言で言ってしまうと身もふたもないのがオペラ。 帰り道にこれのどこが面白いのかと話している日本人男性をみかけましたが、 演劇とは違うんですよ〜。 音楽と歌と演技と演出。全てを楽しむのがオペラ。 話の内容じゃあないんです。 チャイコフスキーらしく、情緒のある曲調で、 Annieはすっかり気に入りました♪ 曲を聞くだけで登場人物の感情が伝わるってすごいですよね。 メトにしては、シンプルな舞台装置だし、豪華な衣装もとっても素敵。 ロシアのお話ですから、ドレスにあしらわれるファーがまたいいの♪ マフやふわふわのお帽子(今年、流行ですよね)うっとりしちゃいました。 3幕とはいえ、シーンは7つもあり、シーンごとに装置が変化するため、 いちいち間があきます。 そのかわり休憩は一度だけ。 それが意外と不評だったみたいですが、前回に比べると天国! 前回なんて、休憩を何度もいれ、かつ、いちいちカーテンコールだったもの。 休憩にすると10分は間があくけれど、 ただの間なら5分とかからないし。 小澤さんが現れるなり、大きな拍手。 それはオペラへの拍手ではなく、 小澤さんに出会えたことへの嬉しさの拍手。 世界の小澤さんなのだと実感した瞬間でした。 舞台には大きな白い額縁があり、まるで絵画のようにみえるような仕掛け。 序曲が始まると主人公が何かにおびえるように登場。 いくつもある扉から差し込む光と主人公のいる暗闇。 これからの人生の暗示と今までの人生とが交錯しているような状態。 小澤さんの作り出すチャイコフスキーの音は、 ドラマチックでサスペンスで、闇と光の間をめまぐるしく行き来する。 小澤さんのオペラをみたことがありますか? パワフルな彼の演奏についてこれる技量の歌手でないと、 その良さは発揮されないのかもしれません。 しかし、今回はいい歌手が揃っていました♪ おかげで、演奏と歌が相乗効果で更によくなり、 素晴らしいひとときを過ごせました。 正直、3時間半が短い!と思うくらい。 生で小澤征爾さんが、しかもオペラをみれるなんて、 本当に私は幸せ者です。 忙しい中、無理して連れて行ってくれた彼に、感謝です。 ところで、主人公ゲルマンを歌うのはベン・ヘップナー。 写真では真ん中の大きな体の男性。 出だしは少し不安な感じだったけれど、どんどんいい声になって、 非常に魅力的でした。 いろんな人のブログをのぞいてみると、不調だったようですが、 6日はよかったですよ☆ むしろ、ヒロイン役のマリア・ゲルギーナの方がいまいちかなと、 私は勝手に思ってます。 なんと言っても、伯爵夫人役のフェリシティ・パーマー! すごかった☆迫力満点。 本当のお年寄りかと思ってしまうほどの演技力。 (1944年生まれだから、まだ64才でした) 亡霊になってゲルマンの元へ現れるのですが、 なんと床板をぶち破っての登場! 賛否両論あるようですが、インパクトがあって良かったと思います。 亡霊になってからの真っ赤なドレスも印象的♪ それと、ゲルマンの友人役のマーク・デレヴァンがよかったなあ♪ 彼の登場で、舞台の空気が変わるんですよね。 一人で飲み食いしてばかりいるんだけれど、 全部、本物!チキンを片手に登場し、食べながら歌ってるのをみて、感心しちゃった。誰も食べていないフルーツもしっかり食べ、 きっちりいい声で歌えるなんて、すごいよね。 歌舞伎でも本物の火を使ったりしているけれども、 まさかオペラで本物の食べ物が登場しているとは・・・ それから、エレツキー公爵役のウラジミール・ ストヤノフがハンサムで、 すっかりみとれてしまいました(お歌の方は今ひとつでしたが) オペラを観て、顔の善し悪しを話題にするのって、私くらいかも・・・ 写真を探したのですが、ちょっと見つかりませんでした。 次に行かれるのは・・・来年かな? 旅行いっちゃったから、駄目かも・・・
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オペラ日記
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最近のAnnieの趣味です。
でかけたオペラでの感想を載せています。
基本はボルチモア。中にはメトロポリタンもあります。
でかけたオペラでの感想を載せています。
基本はボルチモア。中にはメトロポリタンもあります。
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オペラと言えば、豪華な舞台で有名なのが、アイーダ。 日本でも大人気ですよね。よく宣伝をみたのを覚えています。 ウィーンにお住まいのAiさんもこの夏に野外で観劇されたとか(古城だって!) しかしながら、Annieは一度も見た事がありませんでした。 メトロポリタンで観たらすごいんでしょうね。 去年10月はメトでアラーニャが歌っていたそうですが、なかなか行かれないのよね。 がっかりしていたAnnieにボルチモアから嬉しいお知らせが。 今期のボルチモアオペラ、10月の演目がアイーダだったのです! いつもシンプルなボルチモアのオペラ。 シンプルすぎて、アイーダには物足りないのではないかしら。 なんて思っていたけど、でも全然。というか、むしろシンプルで良かったです。 よくあるきんきらな装置も衣装もありませんし、ゾウ?もいませんでした。 Aiさん曰く、ゾウが出てくる事が多いんですって。 Aiさんがみた野外公演ではラクダだったそうですが。 でもボルチモアの小さな劇場ではそんなの無理無理。 でもね。 ゴージャスじゃなくっても、 照明を上手に使い、アイーダやラダメスの心情がより伝わってくる、 影絵のように美しい舞台でした。いつもながら感心します。本当にびっくりするぐらい舞台装置は少ないのよ。 それに、コーラスがいつも美しいの。 メトだとそれぞれが実力を発揮したいのか、コーラスというより 一緒に歌っているというか競い合ってる感じでだけれど、 ボルチモアは上手な人が率いてる感じで綺麗にまとまってます。 ま、あまり上手じゃないのかもしれませんが、 聴いている方としては程よくて安心します。 アイーダは、ヴェルディの作品で、エジプトのお話。エジプトにとらえられたエチオピア王の娘アイーダは、エジプト王女アムネリスの想い人ラダメスと相思相愛。 嫉妬に狂う王女に追いつめられて、二人は命を絶ちます。 詳しいお話は別に載せますね。 2006年10月に、スカラ座でアイーダ上演中に、 観客のブーイングを受け、ロベルト・アラーニャが舞台をおりてしまった事件がありました。 もちろん代役が出たのですが、衣装の準備がなく、私服のジーンズのまま、 舞台にあがったそう。 Youtubeに当時の映像があったので載せますね。 いやあ、私がその場にいたら、ブーイングした観客をなぐっているかも。。。 ボルチモアだと白い階段があるだけで、後は幕を利用して雰囲気を作っていました。 さて、その時の代役、アントネッロ・パロンビが今回ボルチモアで同じラダメス役を演じました。 ちょっと身体の大きさが気になったけど(お顔はハンサムなの)やっぱりさすが、ですね。 実は彼とアムネリス役のGiovanna Casollaは、聴くのは二度目。 去年の”運命の力”にも出演されていたんです。 (よかったらyoutubeとストーリーもみてね。 ちなみに舞台監督さんもその時と同じ、Paolo Micciche。彼のセンス、Annieの好みなんだわ〜) でもその時も体格が気になっていた・・・ハハハ。 主役のアイーダより、アムネリスの方が私は好きです。 すごくのって歌っていらしたので、 感情移入もしやすく、王女としての威厳も恋敵への嫉妬も手に取るようでした。 歌っていてもいなくても、その存在は恋に狂う王女そのもの。 舞台をひきしめるいい演技でした。 ジョヴァンナ・カゾッラさん、日本でもおなじみの方なんですね。 1998年のチャン・イーモウ監督の”トゥーランドット”で、タイトルロールだったそう。 きいてみたいな☆ Annieが行ったのは初日。 もちろん、ボルチモアオペラ、今期の初日でもあります。 メトの初日はなかなか行かれないので、ボルチモアの初日はかかせません♪ ボルチモアにお住まいなら、オペラに興味がなくても、 初日は行ってみるといいと思います。 今年はそんなに着飾ってる人はいなかったですが。 当日でも席は結構買えます。ちょっと安くなったりするのでおすすめ。 Annieのお席は二階のはじっこですが、当日で25ドルとお安かったです。 (あ。もしかしたらもうちょっと高かったかもしれません) 11月の演目は『NORMA』。Annieは初日に行って来たので、近々載せますね。まだの方は、今週末までなので、是非是非行ってみてください。 後悔はしなくってよ! |
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お休みしていた間も、Annieの日々はいつもと同じ。 美味しいものをたらふく食べ、テレビドラマをみて、 そして、いつものように、オペラに行っていました♪ そう、もうオペラシーズンなのですね。 まずは9月末に行ったNYの話からはじめましょう。 悲劇のラ・ジョコンダ。 愛する男が元カノと焼け木杭に火がついてしまい、激怒するも、 元カノがヒトヅマでかつ恩人だったために、泣く泣く二人を逃がして、命をたつという、 男前なジョコンダのお話(本格的なストーリーはまたの機会に) ヒロインを演じるのは、Deborah Voigt。(写真ではブルネットの人) 現代のディーバの一人ですが、なんと、太り過ぎでコヴェントガーデンを首になった人。 オペラはやせてると身体が保たない上に、声量も足りなくなるから太めが多いですが、 あまりに太り過ぎは舞台芸術の邪魔になります。 とはいえ、衣装が着れなくなったからはずすって、どうなんでしょうねえ。 で、彼女は手術で60キロ以上おとして、サイズが30から14まで小さくなったそうです。 (0サイズでS、日本人なら00サイズでもいいくらい。だから、14はXXXXXL?) それが2004年くらいの話。 昨年のシーズンでようやくコヴェントガーデンに同じ役で復帰したというから、 すっかり細くなったのかと思っていたのですが・・・まだまだおデブさんでした! なんでも主役が太い場合には、相手役にもちょっと太めを用意するようですよ〜。 今回も丸太のようというか、ハンプティダンプティのようで笑っちゃった。 観客の目の錯覚を利用するのでしょうが、だまされませんって! 主役の太さより、相手の男性の太さの方がAnnieは気になっちゃうし。。。 こちらはおデブさんだった頃の映像。確かに病的な太さです。 そんなこんなで、もちろんわくわくして出かけたのですが、 でもやっぱり正直なところ、ディーバにはがっかりしましたね。 もちろん、歌も声もすばらしかったです。その辺はさすがって感じ☆ だけれども、常に”私ってすごいでしょ?”って顔してるのが気になってしまって。 別に俳優ではないのだからなりきる必要はないかもしれないけれど、 舞台上でその役として生きているからこそ、歌にも感情がこめられるわけで、 それが観ている人の感動をさそうんじゃないでしょうか。。。 私だけかもしれないけど、もっと真摯な姿勢の歌手の方がAnnieは好みです。反して、 ヒロインの母親役はすごかった!会場中が、母親に圧倒され、同情し、興奮しました。拍手の大きさが全く違ったの! ラ・ジョコンダの見所の一つに、”時の踊り”があります。 Annieも音楽をきいたことがあったので、きっとみなさんも知っているに違いない。 なんでも、フランク・シナトラが『レモンのキッス』としてアレンジして歌ったんですって。 そしてかつ、その『レモンのキッス』を小柳ゆきが「Lovin' You」としてアレンジして歌っていたとか。 って、wikiに書いてありました(笑) さて。肝心のバレエに戻ります。 これがもううっとりする踊りでした♪おデブなディーバはそっちのけで、プリンシパルの美しい身体にみとれちゃった。踊っていたのは、アメリカンバレエシアターのアンヘル・コレーラとレティツィア・ジュリアーニ。 知らなかったけれど、日本でもファンの多い大人気のプリンシパルなんですって。 彼らを観に来たお客さんも多かったでしょうね。 ここで帰ってもいいと思うくらいで、オペラを観に来ている事をすっかり忘れてしまった。 ジャンプ、綺麗だったな〜♪ 彼らがバルセロナで踊った時の”時の踊り”を載せておきます。 一見の価値ありです☆二人が揃うまで時間がかかりますが、是非みて! 私が観たメトの方が素敵だった気がします。 レティツィアさんと手をつないで丸いのが、デボラの相手役(笑) 8時から始まったオペラ。終わったのは12時半! 長すぎです。休憩が多くて、長かったのよね。何しろ、一幕ごとに休憩。しかもその度にカーテンコール。 普通は真ん中に一度の休憩で、カーテンコールは最後にします。 だから終わるのは11時から11時半。 これはきっと、ディーバの希望ね☆最後まで観ずに帰る人、続出でしたよ。 とっても優雅な気分にひたれます。 座席の前にある細長いのに字幕がでます。(英語とドイツ語だったかな) でも舞台は観づらかったですね。歌手の立ち位置が悪いのよね。 奥すぎたりはじだったりで。 私たちの下の階には妊婦さんがいました。 胎教にはいいんでしょうね。あ、でも内容はどうでしょう?? お隣の軍人さんには音楽家ですかって声をかけられてしまいました。 そういわれてみれば、彼は芸術家っぽいかもしれません。 ところで。 オペラを終わってから日本人のイタリアンに行く予定だったのですが、 なんとお店がやってないの!! そこまで頑張って歩いたりタクシーを探したり(NYの夜はタクシーがひろえない!) とても苦労したのに〜。もう二度とそのお店には行きません。 だいたい、遅くまでやってるって書いてあったんだけどね。 で、結局牛丼屋さんで牛丼をかっ込んでいたら、なんと近所で殴り合いの喧嘩が勃発。 Annieは見損ないましたが、逃げ遅れた犯人が後ろ手に捕まえられたところだけ みかけました。 喧嘩の巻き添えだけはくわないように気をつけないとね。 その時点で夜中の2時くらいかな。 いつもの4時前のバスにのって、ボルチモアへ帰りました。 よれよれですね。 でも、楽しい一夜でした♪ 次回のNYオペラは12月の予定なの。 今からとっても楽しみ!! |
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年末年始にNY入りしたのは、他でもない、オペラの為でした。 いつもと全く変わらないですね。 それでも今回のオペラは、今までと異なり、高いチケットを買ってもらいました。 いくらでもだすぞ〜と思ったのですが、もう既に買えず。 お値段は日本で食べたフレンチディナーくらい。 日本ならその倍はするんですよね。アメリカは物価が安いなあ。 そんな訳でほら。 中の写真も一階からだから全然違う。 この日のメトロポリタンは大晦日と言うこともあって、 着飾った人でいっぱいでした。 ドレスというか、アメリカではガウンっていうんですよね。 大きく広がったドレス、背中のあいたドレス。 目の保養になりました。 もちろん、日本人もみかけました。 オペラの常連のようなご夫婦に、美しい着物姿の女性。 彼女は40代のファッション誌から抜け出たような雰囲気で、 “海外だから着物をきる”というあか抜けない着物姿の人とは一線をひいていました。 いいなあ。私も着物が欲しいな。 中には「お父さんへのお土産、何にする?」といった、 全然お洒落じゃない新婚カップルもいましたが。。。 私はフルレングスのワンピース(?ドレス?)をきていたのですが、 浮きもせず、目立ちもせず、ほどほどといったところ。 ただ、ちっちゃな女の子がうらやましげにみてくれたのが、 ちょっと嬉しかったな。彼女の目からは私の格好もドレスの一員にみえたようです。 みたのはこちらの演目。 ロミオとジュリエット! そしてお目当てはもちろん彼女。 アンナ・ネトレプコさまただいま旬のソプラノ歌手です。 2005年のザルツブルク音楽祭で、ローランド・ヴィラゾンと椿姫を演じ、 大変話題になりました。 私はこのビデオをみて以来、すっかりオペラの虜。 それくらいすごく印象的な椿姫でした。 歌手だけでなく、舞台美術・演出・オケと全てが揃ったパーフェクト。 日本でも放映したそうですから、みた人はいるかもしれませんね。 良かったら、1分ちょっとなのでみてみてね☆写真の羅列ですが。 我が家はなかなかチャンスがなく、満を持してようやく出会えた訳です。 彼女が舞台に現れた途端に、拍手があがる程の人気。 登場で拍手される歌手って少ないんじゃないかしら? 彼女の魅力は、まずその容姿の美しさ。 下着姿で舞台に立つこともあるんです。私も美しい脚に釘付け。 しかも、声がいい!細く金属質なソプラノではなく、強く安心感のある声。 どんな声もらくらくと出し、歌う事を楽しんでいる。 それがみているものをわくわくさせるんですよね。 そして、なんといっても、演技がいい。 女優顔負けの演技。オペラに興味がない人も、絶対に見続ける魅力があります。 生でみたらどうなのだろう? 私の夢でした。 でも。 ロミオとジュリエットは、ロミオもまた注目な点。 彼女を楽しむ前に、ロミオの登場を楽しみにしていました。 ジュリエットとともにロミオに恋をして、ようやくこの舞台が楽しめる訳ですから。 さあ、ロミオの登場だ!! ・・・って、あんた・・・・・・だれ?・・・・ ロミオってロミオって、ジュリエットが一目見て恋に落ちる相手な訳です。 なのに、今日のロミオったら・・・ デブなんです〜。 しかも、衣装が悪い! ブルーのスリムなパンツが、まるで膝の出た部屋着のようなのだ。 あり得ない。嘆くより、激怒でした。 決して下手な訳でも不細工なおやじな訳でもないのに、 ちんちくりんな印象が抜けないロミオ。 目をつぶったらいいのかもしれないと、声だけきいてもみましたが、 ちーっともいい声じゃない。 大がっかりです。拍手をする人の気持ちも、ジュリエットの気持ちもわからない。 普通のジュリエットならきっと、彼でも大丈夫だったでしょう。 だけど、今回はよりにもよって、演技派アンナ。 おかげで抱きしめたくなるジュリエットとうっとりするハンサムなロミオではなく、 ふがいないロミオと母性を刺激されたジュリエットになっちゃってました。 ラストのシーンも、本来なら毒を飲んで苦しむロミオをみて、 涙しかけるのに、最後までうっとおしい男だなあって思っていた。。。 そんなロミオに、ジュリエットは恋し妻になった女として、 腹をくくって後を追う。 高く差し上げた、短剣を持った腕。 一気に刺しおろす、その姿は拍手喝采のあっぱれさでした。 会場中がジュリエットに恋をし、夢をみました。 過剰な演技が、古来のオペラファンには納得いかないかもしれないけれど、 オペラにも新しい風が吹いているのでしょうね。 アメリカでは彼女の事を“オードリー・ヘップバーンの容姿”なんていってるくらい、 大人気です。 この幕。オペラの内容によって変わります。 マクベスの時は闇を表す月でしたが、今回は語り手。 ロミオとジュリエットの哀しい恋の話を語りましょう、ってことな訳です。 相変わらずセンスがいいですね。 この幕は半透明で、光の当て方で、幕の内側が透けて見えます。 それがまた美しいのです。 美しいと言えば、ロミオとジュリエットのお話には、 ベッドシーンがあります(お話を知らない方は是非こちらの記事もみてね) 宙に浮かぶベッドでの上で、戯れる恋人同士。 若い二人が夢中になっていることを表現するため、ベッドが浮いている訳ですが、 みている観客までもがロマンティックな気分になるよう計算されています。 ところが! ベッドが姿を現すなり、笑いの嵐。 可愛らしい二人に微笑みが、というのではなく、 滑稽に映っていたようです。やっぱりロミオに原因があるに違いない。 舞台装置も素晴らしいのに、ちっともお話に溶け込めず、 アンナだけに感動した舞台でした。 でもね。本当にアンナ・ネトレプコは素晴らしかったです。
舞台中を飛び回り、きらきらした目をして、 睡眠薬を飲むシーンの決意と自害するシーンの決意も きっちり演じ分けていたし、のびやかな歌声はメトに寄付をしようかと 思ってしまうほど感動しました。 歌が終わると、彼女の演技の邪魔になるほどの拍手があり、 苦しみにゆがむ顔がふっと笑顔になったのも、生だからこそみれる、 アンナの素顔。またみたいなあ。 ほんとにまた会いたいです。 これはアンナがパリでジュリエットの有名なワルツを歌っているところです。 ボルチモアはないんですが、ご近所のコロンビアなら楽しめるそうです。 今回のロミオとジュリエットも日本で既に上映されました。 ご覧になった方もいらっしゃるかも。 この冴えないロミオじゃなくって、私の大好きな ロベルト・アラーニャがロミオを演じる、完璧バージョンだったそう。 今回笑いのあったベッドシーンは、恐ろしく甘く美しい感動のシーンに 仕上がってるようです。 ああ、そっちがみたかった・・・ どうか神様。メトロポリタンがDVD化してくれますように☆ |



