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今年のラストワン映画に。
百田尚樹原作は 数年前に読んでいましたが、映画になると 正にゼロ戦が 見事なVFX技術で飛び交い 空中戦のそれは まぁみごとな絵に。
「海軍一の臆病者」といわれた主人公・宮部の生き方を 孫である健太郎(三浦春馬)が探ってゆきます。末期がんで闘病中の井崎(橋爪功・濱田岳)、やくざの大物らしき景浦(田中泯・新井浩文)、大企業の会長武田(山本圭・三浦貴大)、そして祖父である 賢一郎(夏八木勲・染谷将太)・・。
謎として明かされる 「生きて還る」を貫いた宮部(岡田準一)がなぜ特攻隊志願したのかという理由、また 宮部の影として生還した大石と 宮部の妻松乃(井上真央)との出会い、そしてラスト 敵空母に突っ込みゆく宮部の姿には すべてを大石に託した思いが鮮烈に伝わります。
この映画を観る 一週間前に、ツアーで初の指宿・鹿児島へ。砂蒸し風呂体験やらもあって 雨の最終日に訪ねたのが知覧、知覧特攻平和会館へ。ここは 陸軍特別攻撃隊員1036名の遺影、遺品、遺書などが保存展示されているのですが、ただただ感無量、言葉にならない切々さが心を揺さぶりました。
23歳で出撃した 穴澤利夫大尉が婚約者に宛てた遺書には「あなたは 今後の一時一時の現実の中で生きるのだ。穴澤は現実の世界には もう存在しない」「智恵子 会い度い 話し度い 無性に」と。
子犬を抱いた特攻隊員たち、45年5月26日撮影、翌27日出撃。
(知覧には初めて訪ねたのですが この平和会館 そして数年前訪ねた靖国神社・遊就館のいろいろな展示物は 日本人として眼に焼き付けるべきものばかり、心刻み込みました。)
そんな経緯もあって、この映画は 海軍のドラマではありますが なんとも辛い 心しみるものになりました。
景浦役の 田中泯さん・新井浩文さん ともに迫力ダントツ相当なもの。
染谷将太さんと 井上真央さんの戦後エピソードは涙もの。
いまどきの若者風三浦春馬さんの 合コンでの立ち姿が 妙に心残ります。
今の日本に現れたゼロの美姿にも。
山崎貴監督、映像の美しさとともに悲しさが。悲しいが故に美しい・・。
2013.12.25 津 シネマイオン ★★★★☆
そんな
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