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Yahoo!ともお別れです。

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熊本から人吉に移った薩軍は隊を編成しなおし、人吉を拠点としながら八方に隊をちりばめた。


第三方面軍は、辺見十郎太が担当し、大口をおさえて熊本から南下して鹿児島に侵入しようとする政府軍に備えようとした。

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辺見はこのとき28歳、薩軍の幹部級の中では最年少だった。しかし西南の役の後半の薩軍の奮戦ぶりは辺見の力によるところが大きい。画像でもお分かりのように眼光鋭く、身長は180cmで当事としては巨漢、彼が駆けると豹のようで、若いながらも薩軍から将才を認められていた。


5月4日、政府の別働第三旅団が水俣から大口へ進入してきた。だが駆けつけた辺見の隊に政府軍は再び水俣に押し返された。


当初は辺見軍の連戦連勝だったが、事態を重く見た政府軍はこの大口方面への兵力を増強し、第三旅団、別働第二旅団が投入されて、日に日に辺見軍は圧迫されていった。


水俣を取るべし



辺見は政府軍を再び押し返そうとするが、6月14日、ついに大口まで退却した。一ヶ月以上の苛烈な戦闘だった。


大口の北方に、高熊山という小高い山がある。高熊山からは大口盆地が見下ろせ、現在は実にのどかな風景だ。

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大口に退いた薩軍だったが、熊本共同隊の池辺吉十郎らがこの高熊山を守り、その戦いぶりに滅多に他郷人を褒めない辺見が賞嘆したという。


薩軍はともすれば(露骨にだったかもしれないが)熊本士族や他県士族の援軍を見下すようなところがあり、彼らに対して薩軍の下風に立つのが当たり前、という態度だったので、憤慨して離脱するものも少なくなかったようだ。


6月18日、池辺ら共同隊が高熊山で奮戦している中、薩軍が守る坊主石山が落ちた。


肥後人がなお高熊山を守っているのに、何の面目があって顔が合わせられるか!



辺見は激怒したという。


6月20日、洪水のように押し寄せる政府軍に対して、辺見軍はもはやなすすべは無かった。


大口はかつて島津家の名将、新納武蔵野忠元の領地でもあり、忠元を祀った忠元神社がある。


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辺見はこの神社の境内にある老松にすがりつき、


もし田原坂のころの兵児たちが俺の手もとにあれば



と、号泣した。


辺見軍の多くは3月に鹿児島から二次募集した兵であり、その点2月に先発した最強の薩摩兵児にくらべて力不足だった。このことが常に辺見の悩みの種だったらしい。


この老松は、「十郎太の涙松」と言われ土地で伝えられたらしいが、現在の忠元神社にあるこの松がそうなのかは、分からなかった。


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高熊山の「辺見十郎太 池辺吉十郎 奮戦の地」と標された碑、ここに行こうとするにはかなりの苦労が要る(^_^;


国道267号線に「高熊山公園」の方角をしめす看板があって、そして小路を入っていくのだがいっこうに高熊山公園にたどり着けない。


ここに行くには牛尾小学校すぐ近くに高熊山公園への登山道があり、そこを入っていかなければならない。入り口に気づくのによほど注意が要る。そしてこの登山道、車で入って行けるが、狭いし、対向車があればすれ違いはまず無理ホント o(゚Д゚)っ モムーリ!


単に道が狭いだけならしょうがないが、ちゃんと目的地に向かえているのかどうかが分からない。


もしかしたら行き止まりではないかという不安に悩まされながら、登ること約10分。着いた時には胸を撫で下ろしてしまった。


というわけで、大口市の観光協会の方、この高熊山に車ですんなり行ける配慮をお願いしたい。田原坂に匹敵する戦跡なんだから。

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  • ずいぶん歴史に詳しいねぇ〜!
    明治以降の近世史は、嘉菜もあんまし
    詳しくないのよねぇ。。
    えへへ☆

    セーラーかな

    2007/10/15(月) 午後 2:42

    返信する
  • 嘉菜さん、私も歴史がそんなに詳しいわけではなく、こういう特化した出来事に熱が入っているだけで(^_^;

    もう一つの夏の日

    2007/10/15(月) 午後 6:05

    返信する
  • 顔アイコン

    辺見の涙松は大口市と菱刈町の境にあります。小生も忠元神社をずっと探していました。

    http://www.geocities.jp/seinan_eki/kagosima/namidamatu.html

    [ ていぞう ]

    2007/10/16(火) 午後 7:30

    返信する
  • 西南役さん、ありがとうございます。
    この風景、あるいは通ったかも知れません。これも大口観光協会の方にどうにかしていただきたいなあ(笑)

    もう一つの夏の日

    2007/10/16(火) 午後 11:04

    返信する
  • > la_*emi**ita6*さん

    こちらこそコメントありがとうございます。

    もう一つの夏の日

    2018/12/18(火) 午後 0:08

    返信する

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