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知りたい放射能8
情報 隔たりない選択必要
放射能は目に見えないが、原発事故前から身の回りにあった。 食品には天然の放射性物質カリウム40などが含まれ、からだの中にもある=図
しかし、東京大教授の早野龍五さんは、「事故でどれだけ被ばくが増えたかわからない点が不安を高めている」と話す。 特に子供を持つ親の不安が強く、早野さんはインターネット上で、「学校給食で一食何ベクレル以上が検出されたら、子どもに弁当を作るか」をアンケート調査した。
約7000人の回答が集まり、関東圏で一番多かった回答は「判断できない」の27%、次いで5ベクレルの19%だった。 性別や子供の有無でも異なり、1ベクレルから100ベクレルまで数値がばらつく結果になった。
早野さんは「1ベクレルも追加で体に入れたくない心情がうかがえる」。 早野さんは実際に食べた給食を精密検査機器で測る「給食一食丸ごと検査」を提唱している。
食べたものに汚染があるのかないのか、汚染はどの程度なのかを長期にわたって調べれば、数値の目安がつきやすいからだ。
同志社大教授の中谷内一也さんは、リスク心理学の観点から「放射線に関する様々な数値の危険度を見極める手がかりがよくわからない」と話す。 今の状況を、合格ラインや平均点がわからず、成績が良いか悪いか判断がつかない「70点の答案用紙」に例える。
低線量の被ばくの数値が、どこから安全か危険化の線引きがなく、科学者でも意見が割れている。
危険度が自分で判断できないため、他人や周りの動向に左右されやすくなる。 誰の意見を取り入れるかは「価値観を共有できる人の言い分を採用する傾向がある」と中谷内さん。
つまり、「怖い」と感じている人は、危険と主張する意見を、「心配ない」と思いたい人は安全と主張する意見を聞くなど、
感情で判断する状況が生まれやすい。
中谷内さんは「判断に迷うときは、あえて自分と反対の意見も読んでみると、リスクの相場観をつかみやすいのでは」と話す。 放射線とながく付き合わざるを得ないだけに、情報を選ぶ力も求められている。 読売新聞 知りたい放射能8 情報 偏りない選択必要 より
* * * * * * * わかりにくいだけに、自分で判断することは難しいです。
誰の意見を取りいれるかって、本当に迷いますね。
自分と同じ意見ばかり、参考にする気持ちはわかりますが、やっぱり、反対意見や色々な意見を聞かなければいけませんね。
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地震・災害
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知りたい放射能6
自宅除染 基本は「掃除」
福島の原発から遠く離れた場所でも、「除染」をする必要があるのか、よくわからない人も多いはず。 国の方針が決まったのはごく最近。 警戒区域、計画的非難区域以外の自治体が、重点的に汚染状況を調べたり、除染計画を立てたりする区域の目安は、
放射線量が毎時0.23マイクロ・シーベルト以上」と定められた。
福島県外の局所的に放射線量が高い「ホットスポット」については、「周辺より毎時1マイクロ・シーベルト以上高い場所」が除染の対象になっている。
放射線管理が専門の名古屋大名誉教授西沢邦秀さんは、「除染は本来、制度の高い計測器で汚染の程度を調べたうえで、行政と地域住民らが一体となって組織的m計画的に行われるべきっだが、 その対応が大変遅れている」と指摘する。
「それを待っていては不安という人は、自宅で予防的な除染をしてもかまいません」 西沢さんが所属する日本放射線安全管理学会は、個人向けの除染マニュアルを作成しホームページで公開している。 雨どいや排水溝、庭等放射線量が高そうな場所を示し、自力で除染する方法を紹介。
集合住宅にも応用できる。
作業時は、甘がっぱ、長靴、マスク、ゴム手袋を身に着け、高い場所ではヘルメットの着用も推奨する。 除染の基本は、掃除とほぼ同じ。 目に見える汚れなどを取り除くだけで、見えない放射性物質の汚染も一緒にのぞけるという。
雨どいなどに詰まった枯葉、泥、ごみなどを取り除く。
庭なら掃き掃除をする。
取り除いた枯葉などの処理法は地元の自治体に問い合わせ、それに従う。
作業後は手洗いとうがいをし、シャワーを浴びる。
作業着類は、水洗いし靴底も洗う。
同学会の専門班による福島県内の除染活動では、側溝周りの泥や枯葉を理除くと、表面の放射線量が7割以上低下した。 「隣家や公道等外部からの影響は除けないが、一定の効果はある」と西沢さん。
読売新聞 知りたい放射能6 自宅除染 基本は「掃除」 より
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掃除するだけで、見えない放射能物質の汚染を取り除く効果があるのは、いいことですね。
でも、作業時は、作業着など着用して、安全にすることが基本。
取り除いた処理法も、また、大変です。
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知りたい放射能5
食品の規制値 想定ごとに変化
食品の暫定規制値は、海外に比べると、緩いのだろうか、厳しいのだろうか。
放射性セシウムを見ても、飲料水で日本は200、EU(欧州連合)は1000、ウクライナは2とばらつきがある=表。
しかし、数値だけで比較するのは、一面的だ。 提供平成大教授の杉山英男さんは、「規制のすうちは、被ばくの占領限度や汚染度合い、食品の摂取量等、様々な想定によって変わるからです」と話す。
線量限度とは、自然界の放射線以外に食品からの追加被ばくをどの程度まで見込むかという値。
EUとウクライナは年1ミリ・シーベルト。
日本は同5ミリ・シーベルトで、日本の方が緩い。
シーベルトは人の被ばく影響を測る単位で、ベクレルは放射性物質の量を示す。 シーベルトの占領限度を各食品に振り分け、換算したベクレルのすうちで規制する。
Euとウクライナで規制値が違うのは、汚染の想定が違うため。 EUは、チェルノブイリ事故翌年の1987年、緊急時に規制を行う数値として設定した。
個人が消費する食品の10%が規制値相当の汚染レベルと考えている。
ウクライナの規制値が設定されたのは、97年。 汚染食品の割合がEU全体より高いと想定され、一つ一つの食品の数値を抑えている。
主食のじゃが芋と、それ以外の野菜を分け、ほかの食品も食べる量や食べ方に応じて細かく数値を変えている。 日本は流通する食品の半分が規制値相当の汚染レベルだと想定して計算している。 ウクライナでは、事故直後は緊急時として、内部被ばくを50ミリ・シーベルトで規制した。 半減期が短い放射性物質が減り、段階的に平常時の1ミリ・シーベルトに下げてきた経緯がある。
日本でも、厚生労働省で暫定規制値の見直しが始まった。 先月末に食品安全委員会が「食品からの追加の累積線量は生涯でおおよそ100ミリ・シーベルト」と答申。
小宮山大臣がセシウムの限度を「年1ミリ・シーベルト」と話、数値を下げる方向だ。
杉山さんは「食品ごとに汚染度や摂取量が違う。生活実態に根差した規制が必要」と話している。 読売新聞 知りたい放射能5 食品の規制値 想定ごとに変化より
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海外の食品の規制値が全然違うのですね。
わかりにくい。(>_<)
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知りたい放射能4
野菜類全般の数値低下
原発事故から始まった食品の放射性物質検査。 検査のすり抜けが見つかるなど体制に問題はあるが、各自治体が行った約4万9000件の検査数値の推移とみると、汚染の全体的な傾向がわかる。
財団法人「食品流通構造改善促進機構」は、検査数値をグラフにしてホームページで公開している。 3〜4月には野菜を中心に数万ベクレルもの高い数値が検出され、出荷停止が相次いだ。
農業環境技術研究所の谷山一郎さんは「最初は「直接汚染」が主でした」。 大気中の放射性物質が茂っていた葉や茎などに直接ついたため、数値もぐんと高くなった。
今は「放射性セシウムの「関節汚染」が中心になっている」と谷山さん。 土壌中のセシウムを植物が吸い上げたり、植物の中のセシウムが新葉などに移ったりする。
土壌中に菌糸が広がるキノコ類や、乾燥で濃度が上がりやすい茶葉などで高い数値が見つかっている。
しかし、野菜類は全般的に、福島でも検査機器が検出できない程度の数値に下がっている。
心配されたコメも出荷停止は出ていない。 コメは稲わらやぬかの部分等食べない部分の濃度が高くなる。
砂地か粘土質か土壌の性質の違いによっても放射性セシウムの移行率は違うという。
汚染はいつまで続くのか。 同研究所のデータでは、水田のセシウム137の量が半分になるのに、平均で16年かかる。
年々数値は下がるとみられるが、肥料を工夫して、土壌中のセシウムが植物に移行する率を下げるなどの方策も必要だという。
魚介類は移動するため農産物より汚染度合いを把握するのが難しい。 厚生労働省のまどめでは、福島県での検査の内暫定規制値(1キロ・グラム当たり500ベクレル)を超えた魚介類の割合は3〜6月は15.6%、7〜9月は6.3%と減ってきた。
ただ、100ベクレルを超える率でみると、7〜9月は38.5%。
暫定規制値を下げる方向での論議が始まった。
読売新聞 放射能4 野菜類全般の数値低下 より
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消えずに移っていくというのは、恐ろしいですね。
半量になるのに、16年・・・・
やっぱり怖いです。
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知りたい放射能3
現状で「がん増える確率低い」
放射性物質を一度体に取り込んだら、ずっと被ばくし続けるのか。 大分県立看護科学大教授の甲斐倫明さんは「放射性物質の種類や体に入る経路によっても違います」と話す。 例えば食品からの放射性セシウム。 主に、尿から排出され、体に入った量が半分になる期間は一切で13日、10歳で50日、大人で110日度とされる。
歳をとると代謝速度が鈍り、体内にとどまる時間は長くなる。
放射性物質によっては数十年単位で一部が体に残るものもある。 長く残るもの、すぐになくなるものもすべて、生涯(大人50年、子ども70年)分を一度に浴びたと仮定して計算するのが内部被ばくの値だ。
では、食べ物からの内部被ばくはどの程度か。 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会放射性物質対策部会が、食品の検査数値や平均的な食品摂取量などを基に、原発事故後の食品からの被ばく線量を試算した。
放射性物質の濃度が高めの食品を食べ続けたと仮定した3〜8月の被ばく線量の合計は0.15ミリ・シーベルト。 同じような食生活を続けると、年間で0.24ミリ・シーベルトになる。
小児では年間で0.27ミリ・シーベルト。
これでどのような影響がでるのだろう。 放射線の影響には、一定の値を超えると必ず発症する「確定的影響」(不妊や白血球減少など)と、発症の確立が高まる「確率的影響」(発がんなど)がある。
放射線で遺伝子が傷つく度合いと、体が修復する働きとの綱引きで違いが出る。
体の修復が追い付かないほど傷ついてしまうのが確定的影響。 症状ごとに線量は違うが高い線量で起き、現状では一般人ならまず心配ない。
確率的影響は、生活習慣等ほかの要因と組み合わさって、発症する人としない人が出るという意味だ。 その確率国際放射線防護委員会は、100ミリ・シーベルト被ばくした集団では、生涯の癌の発症率が1.71%、死亡率が0.5%上昇と推定する。
日本人男性の癌の死亡率は、26.1%で、それが26.6%になりうる計算。
甲斐さんは「現状の被ばく線量では放射線でがんが増える確率は低い」。
余計な被ばくを避けるのも大事だが、バランスの良い食事など生活習慣にも注意したい。
食品からの被ばくを減らすには、検査や規制が欠かせない。 次回は、検査について。
読売新聞 知りたい放射能3 現状で「がん増える確率低い」 より
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確率といっても、個人で考えると、○か×かどちらかという1/2の確率になるわけですよね。
ん〜〜〜!
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