藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

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原井医師の論文中にまとめられた表。

『ベンゾジアゼピンの功罪』と題されたこの表は、
様々な面で精神医療の問題点を如実に現している。
もっとも、原井医師は、論文中でベンゾジアゼピンを肯定している訳ではなく、
一応公平な立場で事実を記載したと思われる。この表の内容を推奨しているのではなさそうだ。
しかし、これは精神医療界内部から、精神医療界に向けた論文であるがゆえに、
この内容は俄然信憑性を帯びている。

この表から何が読み取れるか指摘していきたい。

まず、患者にとっての長所として挙げられている次の記述。

・対象となる症状が広く、一方で禁忌が少なく、患者の自己判断で使える

「自分で調整してください。」といって処方する医師さえいるが、
もちろんそんな処方の仕方はありえない。また禁忌が少ないという表現も気になる。
被害者からの被害報告の大部分は、禁忌を破ったことではなく、
添付文書上では、併用注意の記載内容で起きているからである。
医師(薬剤師もだが)が禁忌のみチェックして、併用注意は無視しているという悪しき慣習が読み取れる。

次は、患者にとっての欠点として挙げられている次の記述。

○長期効果
・1か月以上の長期の経過においては利益が無い
・頓服使用は、その場の症状緩和に役立つが、長期的な改善は起こらない

これは、精神医学界が自ら認めた事実として、しっかり言質を取っておきたい。
海外のガイドラインのベンゾジアゼピンは4週間が限度という指針を、ここでも認めているということである。
さらに本文中で頓服は却ってよくないとまで述べている。

○離脱
・慢性うつ病については、離脱ができず長期処方になる
・広場恐怖を伴うパニック障害やその他の不安障害は、慢性に経過することが多くこれらの患者の不安症状に対する使用は長期になる
・これらの結果、治らないが服薬はやめられない‘半病人’状態、多剤併用の原因になる。

まあ、なんと多剤になる原因をきちんと記述してある。
『なんだ、分かってんじゃないの』と言いたくなる記述。離脱は難しいと明言している。
またベンゾジアゼピンが薬が止められなくなるという半病人状態を引き起こし、
多剤併用の原因になると明言している。

次は、問題の医師にとっての有用性の記述。これは被害者感情を逆なでする記述に満ち満ちている。
だが、これは貴重な証言として、これからも活用させて頂こう。しかし、突っ込みどころ満載である。
これが医師の本音だと受け取っておく。

○処方の容易さ
・診断を付けずに処方しても問題が起こることが少ない
・本人の訴えに応じて処方すればよく治療計画は不要で、機械的な処方が出来る
・服用量、服薬期間、頓服について、患者の判断に任せても、問題になることは少ない
・誰でも服用している内科でも処方する‘軽い安定剤’という名前で広く知られており、
患者に警戒心を起こさない
・抗精神病薬や抗うつ薬につきまとう精神病というイメージがない
○医院経営への影響
・常用量依存をおこすことにより、患者が受診を怠らないようになる


これらの記述は、そのまま患者のデメリットである。厳密に言えば、これらはこのまま医師法違反である。

・診断を付けない薬の処方
・治療計画はない、機械的な薬の処方
・副作用を病気の悪化として、副作用報告をしない。
・インフォームドコンセントの欠落
・経営の為に、依存性のある薬を飲ませる(犯罪行為以外の何物でもない)

○安全性・副作用
・認知機能の低下や精神運動機能の抑制、健忘、転倒、交通事故、特に高齢者
・脱抑制、特にアルコール併用の時に増強
・長期使用の殆どの症例に耐性・常用量依存が生じ、多くの症例は離脱を試みて失敗する

多くの長期使用者は離脱に失敗するとの記述。さらっと書いているが由々しき記述である。
認知機能低下とは、そのまま認知症のリスクである。
この記述には逆説的作用(不眠、不安、易怒性の惹起)が抜けている。
またベンゾジアゼピンが、他の向精神薬の副作用を修飾することも指摘しておきたい。

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