藤原航太針灸院

痛み・痺れ・麻痺・自律神経症状の難治例の検証と臨床

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【広島往診】は定期的に行われています。単独往診とは異なり、広域に渡り治療場所を点在しながら移動する費用分散型往診になる為、ご希望通りの日時に行えない場合もありますが、ご連絡頂ければ大まかなスケジュールはお伝え出来ると思います。ご治療希望の方fujiwaranohari@tbz.t-com.ne.jp迄お願いします。

「痩せ」「筋減少」「ALS様症状」に至る過程と随伴的合併症の考察の補足的内容にもなりますが、ベンゾ離脱に伴う「痩せ」「筋減少」「ALS様症状」(以下 筋減少)には幾つかの起因が存在すると推測されます。基礎的なベンゾ離脱の概念は交感神経系の持続的過剰亢進に伴う全身性に渡る症状惹起が今件に対して濃厚に関与すると思いますが、中長期的服薬に伴う反応部位となる受容体の変性や減少及び当該脳神経系伝達物質の自己分泌能低下の示唆状態等々と、多種多彩に渡る諸症状が併発している事より、筋減少症状にも大きな混乱を招くものと(招いているものと)思われます。

改めて筋減少を訴える方々の表現内容と関連する随伴的症状を抽出すると「使用部位から筋減少が起こる」「強い疲労やストレス、睡眠不足で筋減少が起こる」「朝起きたら痩せていた」「食べても痩せる」「爪の菲薄化や変形、伸びが悪い」「髪質の変化、伸びが悪い」「肌質の変化、保水機能の低下」「傷が治りにくい」等々が挙げられます。但し、先述した通りベンゾ離脱に伴う諸症状は筋減少だけが生じている訳ではなく、凡ゆる中枢神経系症状も併発しています。

個人的な印象では、延髄や橋、中脳や間脳、及び派生する脳神経系由来が圧倒的多数の他、大脳や小脳等の高次機能を司る部位にも重大な支障を来すでしょう。改めてベンゾ離脱を幾つか挙げますと、うづきと痛み、動揺また落ち着かない、アカシジア、不安、恐怖とパニック発作、かすみ目、胸痛、離人症、抑うつ、自殺念慮、現実感喪失、下痢、瞳孔拡大、めまい、複視、口渇、不快、電撃の感覚、疲労と衰弱、インフルエンザ様症状、胃腸問題、聴覚障害、頭痛、火照り、寒気、嗅覚過敏、高血圧、入眠時の幻覚、心気症、触覚過敏、音過敏、頻尿、優柔不断、不眠症、集中力低下、記憶と集中の障害、食欲不振と体重減少、金属味、軽度から中等度の失語、気分変動、筋けいれん、筋肉痛、筋攣縮、吐き気と嘔吐、悪夢、強迫性障害、痺れ、偏執病、止まっているものが動くような知覚、汗、羞明(光で目が痛い)、起立性低血圧、反跳性REM睡眠、むずむず脚症候群、音がいつもより騒がしい、凝り、味覚と嗅覚の障害、頻脈、耳鳴り、振戦(ふるえ)、視覚障害、緊張病、死に至ることもある、混乱、発作、昏睡、振戦せん妄、妄想、幻覚、熱中症、殺人願望、躁病、悪性症候群、器質性脳症候群、心的外傷後ストレス障害、自殺、叫ぶ、投げる、壊す、他害する、暴力等々があります(ベンゾジアゼピン離脱症候群より(wiki))。

全ての症状が同一人物に訪れる事もないと思いますし、この他の症状も出ると思います。ましてベンゾ単剤の患者のほうが少なく、多くは抗うつ薬や統合失調症治療薬、抗パ薬、中枢神経刺激薬等々も絡めた服薬も多い他、ベンゾ1種類でも力価や作用時間等の性格の異なる薬物を併用している方も多く見受けられ、相互作用の問題等々も絡めば一層の拗れを起こす事にもなると思います。

また、同一症状であったとしても患者が変われば表現方法も異なります。しかし、このように羅列されたのを斜め読みして見た限りでも、神経毒で生じた症状と極めて類似しているのも分かります。ベンゾに限らず中枢神経に毒が回れば似たような症状を皆呈します。

ただ、もう少し誠実に考えますと、GABA濃度を高め全身抑制を目的とする薬物に対して耐性が獲得された場合は同量でも上記症状が訪れる事になる為、一般的には薬物を増量し続けなければ安定性を保てなくなるのは分かると思いますし、増量する事で安定性が保たれるのであれば、その逆の行為となる減〜断薬をすると不安定になるのも分かると思います。

そのような中、死ぬまで薬物とバランスを取り続ける人生を送るよりであれば、長い人生、少し位の不安定を経験してでも薬物から脱却したいと思うのも又人間です。東日本大震災や中越地震、熊本地震の時も話題となりましたが、降圧薬や高脂血症治療薬、糖尿病治療薬等々の服薬者数の厚い方々の薬の供給問題がありました。向精神薬の急速な供給の断ち切れの弊害も一部では話題となっておりましたが、残念ながら未だまだ向精神薬の弊害となる離脱症状(禁断症状)認識は薄く、上記の諸症状で悩まされた方々も多かったのではないかと容易に察しも付きます。

これら向精神薬由来で生じた中枢神経系症状は、凡ゆる薬物治療で個別対処しようと思っても無効手段となりうる場合も多く、結果的に地震を背景とした精神病扱いとされた方々も少なくなかったと思います。東日本大震災を契機に、PTSDにパキシルが承認されたのも記憶に新しいものです。幾度なく書いている事ですが、現行医療のガンは精神病ありきで話が進行し、精神病の存在が前提となり、精神病ありきで向精神薬の反応性の差異が研究されている事ではないかと思います。そもそも、その精神病とは一体何なのかから考えなければならないとは思うのですが、その話は長くなる為割愛します。
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先日、向精神薬の離脱症状群は2群に分けられるかもしれないと幾つかの考察を述べてみました。1つは大脳や小脳等々に存在する受容体そのものの変性や減少示唆及び自己分泌能の低下に伴う高次脳機能障害様状態や認知症様状態諸々、もう1つは交感神経症状の持続的亢進に伴う弊害です。度々ベンゾ離脱に伴う各種症状に対しての経過の安定性や不安定性を交えた治療反応性に伴う考察は書いてきたつもりですが、この度はベンゾ離脱に伴う筋減少に関し、先日の補足的内容として私自身の備忘録としても幾つか述べていこうと思います。

ベンゾ離脱を契機とした筋減少は扠措き、人間はどのような時に痩せてしまうかを幾つか考えます。どの患者も恐らく問題を混合する事になりますので随伴や関連も含め羅列します。1)基礎代謝カロリー/1day <消費カロリー/1dayによるもの 2)交感神経亢進に伴う糖新生の持続的亢進に伴う異化状態によるもの 3)空腹時や就寝時に於けるケトン代謝優位によるもの 3)疲労やストレス等々に伴う食欲減退や不振によるもの 4)胃腸症状に伴う吸収や代謝、排泄異常によるもの 等が挙げられると思います。他にも理由はあるかもしれません。

ベンゾ離脱も個人的には似たような現象で、痩せ、筋減少の起因となっているとしか現状思えない部分もあり、それが自然発症性以上に強大で強暴で恒常性が効かない程の自律神経異常である為、抑制されない事が謎めいた病態に陥っている原因なのではないかと思います。また、単なる痩せ現象とは異なり、ベンゾ離脱の場合は全くカテゴリが異なるような中枢神経系症状も多種多彩に併発している事から、患者によっては本態性ALSに罹患したのではないか、又はベンゾ離脱に伴い本態性ALSと同様の道程を辿る事になったのではないか、又は全く未知なる病態へ発展したのかとの話を述べる方々も散見されるのも事実ですが、

改めて上述類似症状を抱えた方々からも「何もしていないけど治った」、「筋減少の回復は未だ見られないけど進行は止まった」と連絡を頂いている他、ここ最近実際に携わっている患者群の日々の状態をヒアリングする限り、治療を絡めてから体重が増えている状況も踏まえれば、ここ数年話題となった「ベンゾ離脱に伴うALS症状」にも終止符は打てるのではないかと思います。

但し、恐らく筋減少の恐怖話が今後も続く1つの懸念とし、インターネットの存在は大きく思います。私も患者から教えてもらったブログ等々を幾つか拝見しましたが、その影響を受けたと推測される類似症状を抱える患者群の多くは、自身の症状と著者の表現方法が極めて類似している事にも違和感を覚えました。

この状況は悪循環を招くだけかもしれないと不安になりましたが、医療・健康は誰しもが自由に推理推測し、一歩一歩前に推し進めているものと思います。まして症状を抱えているのは患者自身である以上、その患者から発せられる症状は真摯に受け止めるべきで、医療免許の有無関わらず、また、そこに関わる教育の有無関わらず、患者自身が抱えた症状を推測し続ける事は大変意義があり価値のある事かと思いますが、

第三者的視点に立って(この場合、私)類似症状を抱える患者群の症状の経過や追跡をすると、明らかに、単なる飢餓状態の経路が体内で生じ続けている状況でしかないような気もします。既存病名を拝借すればケトン性低血糖症に近いのかもしれません。実際に検査をした方々はケトン体濃度が高く、低血糖を呈しており、乳酸値が高く、コルチゾール(ステロイドホルモン/ストレスホルモン)が高く(又はネガティブフィードバックに伴う下垂体機能低下に伴うACTH低値によるコルチゾール低値)等と、これらの推測の裏付けにもなる数値が出ています。

う少し簡単に書けば、交感神経の持続的亢進に伴いCRH↑ → ACTH↑ → コルチゾール↑ → 糖新生亢進(ケトン代謝へ移行) → インスリン分泌↑ → 低血糖(低血糖様症状及び血糖乱高下に伴う血糖上昇ホルモンの分泌による身体症状や精神症状の易惹起) → コルチゾール高値又は低値に伴う中枢神経系シナプスやニューロン等の脆弱性惹起(下垂体機能低下に至った場合は下垂体機能低下を由来とした諸症状や各種ホルモン分泌能も落ちる懸念と症状惹起)等々のスパイラルが起き、交感神経症状を発症し続けるだけで多くの弊害が伴います。機関で検査をする事によって、それが解決に導かれるかは分かりませんが、未だ検査をしていない筋減少を抱える方々は検査をして損はないかもしれません。
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筋減少に関しての予防と治療は案外簡単で、高炭水化物、高蛋白質、低脂肪食です。先日述べたように、下垂体機能低下の自己治癒を求むなら外部からのステロイド摂取(コレステロール)も控えたほうが良い印象を受けます。回復速度を高めたいのであれば4~5時間に1回の食事、就寝前に食事、起床時に食事と、常に体内に糖を維持した食生活を続けてみる事で結果は分かるものと思います。先述したように、実際に私が携わった患者方には実践してもらい、皆体重を上げる事に成功しています。

少々余談ですが、向精神薬由来症状が惹起された方々の多くは食事面でどのようにケアされている方が多いかと申しますと、糖質制限食、断食、ケトン食、MEC食、野菜中心等々であり、且つアブラを重視した食事をされている方々も多く散見されますが、上述の予防と治療としての食事とは真逆である事が分かります。元々、糖質制限食やケトン食、MEC食等は断食同様、飢餓状態の経路を意図的に作り上げ、体内活動を糖質ではなく脂肪を燃焼させる事で健康を掴む事を標榜とした手段です。その為、飢餓状態経路が示唆される状態に対し、更に飢餓状態を形成する食事をする事は回復を遠のかせる手段とも考えられます。

具合が悪過ぎて食事自体を摂れない状態の方もいます(カロリー不足)ので一概には申し上げられない部分もありますが、食欲があり、食べる事に対して抵抗がなく、1日数回に分ける食事を実践頂いた方に関しては、時折体重減少を来す期間は生じたとしても、安定的に体重は増量、又は維持が出来ています。

ここで改めてベンゾ離脱に伴う理由も幾つか考える必要があります。先述したように、多種多彩な中枢神経症状を発症する懸念のあるベンゾ離脱が生じた場合、具合が悪くて食事そのものが出来なくなる方々も多数見受けられます。この場合は単なる栄養不足による痩せです。そこに輪を掛けて上述した事情が覆いかぶさる事になる為、痩せや筋減少感覚は相当加速するでしょう。

また、ベンゾ離脱は筋緊張や筋硬直も呈しやすく、一見筋肉と言うワードは骨格筋(横紋筋)のみを指しているように誤解される方もいますが、内臓も筋肉で出来ています(平滑筋)。その為、患者によっては内臓が硬い、内臓が痛い、内臓が動かない、と表現される方もいます。冒頭でも書いたように、向精神薬由来症状は脳幹由来が色濃く、迷走神経由来に伴う内臓機能の低下も散見される事から一層の拍車を掛けているのではないかと思います。

多くの患者は既に5~10~15年と比較的長期に渡り向精神薬を服薬している群が圧倒的に多いため、照準は長期服薬者に絞りたいと思いますが、先ずはその多くは現在も服薬中である常用量離脱症状としての筋減少症状から治療は開始される事により、服薬中と言うリスク因子を抱えた状況で生じている交感神経の持続的過剰亢進に伴う症状及び随伴症状との対応になる為、時には筋減少問わず不安定に症状も推移する時もあるかもしれませんが、筋減少由来の1つのメインとなる交感神経の過剰な持続的亢進に伴う糖新生の亢進から派生した飢餓状態の形成が病態推測として正解とした場合、交感神経症状を抑制させれば筋減少に制御が掛かる事は簡便にイメージが付くと思いますし、逆に交感神経症状が抑制されなければ筋減少は進行し続けます。

ベンゾが絡む交感神経症状の厄介な点は、セルフケア程度では抑制の効かない強大な持続的亢進であり、その多くは自然発症性で生じた交感神経症状(自律神経症状/自律神経失調症と表現しても分かり易い)を標榜したケアでは全く追い付かない点が挙げられます。その多くは何をやっても駄目だったと言う患者の過去の歴史を観察すれば分かる事です。その為、治療上に際しても極めて強い作用を齎し続けるよう構築しなければ、患者自覚としても症状改善(症状変動)自覚を得られ難いのかもしれません。「作用時間が短い」「作用効果が弱い」では「効かない」です。

しかし、「作用時間を伸ばすように構築し」「作用効果を強めること」で初めて「効いてる」に繋げられます。その分、特に服薬中の常用量離脱症状を惹起している患者群は特異的なリバウンド現象も自覚する事は多いかもしれませんが、症状を動かす事が先ずは1つの治療目標でもある事から、然と作用が原因部位に届いている状態である事を示唆された身体状態をポジティブに捉える事が出来れば案外乗り越えられるものですし、症状の基礎的な土台も累積治療に伴い軽減してくればリバウンド自覚も減少するでしょう。上述内容を踏まえ、今件の筋減少状態及び未来に対してまとめますと…
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1)ベンゾ離脱に伴う「痩せ」「筋減少」「ALS様症状」の病態は、交感神経の持続的過剰亢進に伴う糖新生亢進による異化状態の持続 ※「使用部位から筋減少が起こる」「強い疲労やストレス、睡眠不足で筋減少が起こる」「朝起きたら痩せていた」「食べても痩せる」

2)筋減少を抱える多くの随伴症状としての訴えである「爪の菲薄化や変形、伸びが悪い」「髪質の変化、伸びが悪い」「肌質の変化、保水機能の低下」「傷が治りにくい」は飢餓状態の経路成立時そのものの症状群(交感神経亢進により皮膚血流量も低下する事から起きている可能性もある)

3)ベンゾ離脱に伴う交感神経系症状の持続的過剰亢進は内臓平滑筋の緊張や硬化、及び迷走神経の損傷も著しい事から、内臓機能全般の低下に伴う胃腸症状及び吸収〜代謝〜排泄の低下に伴う栄養障害

4)ベンゾ離脱による食欲減退に伴う単なるカロリー不足

5)これら1)~4)の回復を見越す為、そして最も安定性の高い将来を有する為には、原因となるベンゾを抜ききり、自律神経の安定化を目指し、交感神経症状の抑制が大前提となる(勿論、一気断薬等はQOLの極端な低下を齎すどころか命を落とす懸念もある為推奨出来る行為ではない)

余談)ベンゾ離脱で筋減少を抱えた患者がベンゾ再服薬で筋減少を抑えている情報も入っています。ベンゾ再服薬(又は増量)の是非は扠措き、ベンゾ服薬で筋減少が制御されるのなら、それは上述1)~5)の推測が限りなく事実に近い事も意味する
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これで、もう山を下る事はないでしょう。

参考関連 (クリックでリンク先にジャンプします)


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イメージ 1〜針治療から病態定義の見直しを〜


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