宇山恵子の取材日記

オールアバウト「アンチエイジング」ガイド宇山恵子が取材した健康、医療、ヨガ、エンタメ情報などをお伝えします。

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ブロッコリーやほうれん草、小松菜、チンゲン菜など、緑の野菜は抗酸化力が高く、健康に欠かせ ないことはよく知られています。最近では野菜不足を補うための青汁や緑色野菜ベースのサプリメントなども、店頭や通販などで多くの商品が販売され、利用さ れている方も多いと思います。
英国・ケンブリッジにあるBabraham InstituteのMarc Veldhoen博士らがCell 2011年10月13日オンライン版に発表した研究で、緑色野菜の成分が健康に欠かせないだけではなく、生体の免疫防 御反応を十分に機能させるための化学的な信号を発する材料として、重要な役割を果たしていることが明らかになりました。博士らによれば、緑色野菜の成分が 担っている機能は、感染の初期防御で知られている腸管上皮細胞間リンパ球(IELs: intraepithelial lymphocytes 腸内だけでなく皮膚にも存在します)が適切に機能することを可能にさせることだということです。
博士らは健康な実験用の マウスに対して、2〜3週間、緑色野菜(主にアブラナ科のブロッコリーや小松菜など)を不足させた餌を与え続けた結果、上記の腸管上皮細胞間リンパ球が 70〜80%も減少してしまったということです。博士らのチームが発見したところによると、腸管上皮細胞間リンパ球の数はアリール炭化水素受容体 (AhR)という生体に侵入してきた異物を感知し,状況に応じて対処するための一種のセンサーのような働きをするタンパク質の水準に依存しており、このタ ンパク質が、主にアブラナ科の緑色野菜に含まれる成分で制御されているために、緑色野菜が食べられなかった実験用マウスの免疫防御の第一線を担う腸管上皮 細胞間リンパ球が減少してしまったのだということです。
博士らはこの結果から、マウスレベルでの実験結果で、かつ分子レベルでの研究結果ではあるが、アブラナ科の緑色野菜を食べることは免疫機能を十分に働かせるために必要であることは、同じ哺乳類であることから人間の食生活にとっても重要だと考えるべきだろうとしています。


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