宇山恵子の取材日記

オールアバウト「アンチエイジング」ガイド宇山恵子が取材した健康、医療、ヨガ、エンタメ情報などをお伝えします。

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加齢臭という言葉を以前より頻繁に目にするようになりました。オヤジ臭いと年頃の自分の娘に嫌がられた経験のある方、さらにはタバコの臭いや加齢臭 が混ざって近寄りたくない、などと会社の若手社員から陰口をいわれているのではないかと気になり、自分の体臭に気を使っていらっしゃる中高年男性の方など も最近は多いのではないでしょうか。
 
米国・フィラデルフィア市Monell Chemical Senses Center(モネル化学感覚研究所)のJohan Lundstr?m博士らが、2012年5月30日付のPLoS ONEに発表した研究で、人間には本来的に他の動物と同様に他人の体臭をかぎわける能力があることが明らかにされました。
 
博士らは他人の年 齢を識別するため、また感染症などの病気を避けるためや適切な配偶者を選択するため、血縁関係の有無を確認するなどのために、他の動物と同様に人間も体臭 からさまざまな情報を獲得しているはずであると考え、青年(20〜30歳)、中年(45〜55歳)、高齢者(75〜95歳)、の3世代からそれぞれ 12〜16人分の体臭をサンプルとして集め実験を行いました。
 
サンプルの体臭は匂いのないTシャツ(脇パッドを付き)を5夜連続で被験者に 着用して寝てもらい、それを切り刻んでガラス瓶に詰め込んだものを使用しました。そして20代の青年41人を被験者に、複数の体臭のサンプルを嗅ぎ分けさ せて、どれがより高齢者のものかを回答させ、またそれぞれの体臭に対しても評価(刺激の強さ、匂いの良し悪し)させました。さらに各サンプルの年齢も推測 させました。データを分析した結果、被験者は体臭で年齢を嗅ぎ分けることができ、それは高齢者の体臭が年齢を識別する能力の基本となっていること、また予 想に反して高齢者の体臭のほうが中年、青年の体臭よりも刺激が弱く不快さも少ないと評価されていることがわかりました。
 
博士らは今後さらに、どの臭いの分子が年齢を識別するバイオマーカーとして機能しているのか、脳がそれをどのように特定しているのかについて研究するとしています。
 
 
PLoS ONE 2012年5月30日

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