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わが国でもブログやフェイスブック、ツイッターなどのソーシャルメディアを利用する中高年が、スマートフォンの普及とともに増加しているようですが、ルクセンブルク大学のAnja Leist博士らがGerontology に発表する研究で、上記のようなソーシャルメディアは、高齢者自身が利用することで、健康の危機に際して、サポートを受けるための有用な手段となりうることが明らかになりました。
博 士らはスマートフォンの普及などにより、ソーシャルメディアを利用する高齢者が増加している状況で、高齢者の健康管理や疾病対応などの臨床実践の場におい て、ソーシャルメディアはどのような効果を持っているのかが明らかではなかったために、老年医学的観点から調査されたソーシャルメディア利用に関する多数 の研究をレビューしました。
その結果、ソーシャルメディアが高齢者の孤独感の克服、心的ストレスの緩和、自己効力感の増進に役立っていることがわかりました。
ま た臨床医学的観点では、疾患の予防や、診断、治療に関する知識を高齢者に伝えるために、有効活用可能なことも明らかになりました。一方注意すべき点とし て、オンラインコミュニティに参加した高齢者の個人情報の流出、悪用の恐れ、健康被害を生み出しかねない間違った治療法、や民間療法などの情報の流通や、 勧誘による被害の危険などもあることも指摘されています。
Gerontology
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新たな睡眠学習法が開発できるかも?
眠っている間の刺激で記憶が強化されることが実証!
記憶のメカニズムについては、我々の生活に大きな影響を与える分野だけに明らかになってきたこともありますが、依然として未知の部分が多い興味深い研究対象であることは間違いありません。
就職難を背景に入試や資格試験の学習者を当て込んだ、眉にツバをつけたくなる記憶法、学習法の商材がネット通販の時代になって、新聞雑誌の広告しかなかった時代よりも増加しているようにも思われます。
特に睡眠学習法に関しては、日本で育った大人ならどこかで一度や二度は、目にしたことがあるのではないでしょうか。睡眠時の刺激が夢に影響を与えること、学習と記憶の定着に、睡眠が大きな影響を持つことなどは既に良く知られていますが、米国・イリノイ州のノースウェスタン大学のDelphine Oudiette博士らが、Journal of Neuroscience 2013年4月10日号に発表した研究で、睡眠中に学習した事項に関連した刺激を与えると、記憶の定着が良くなることが明らかになりました。
博士らは記憶の定着に関しては、記憶すべき事項の重要度や価値が、影響を与えているのではないか、さらに睡眠中に記憶した事項の関連刺激を与えることで、記憶の定着に影響があるのではないかとの仮説の下に実験しました。
実験はモニター画面上に72個の品物を固有の位置に出現させ、それぞれの品物がどこに位置していたかを被験者に記憶させ、後の記憶テストでそれぞれの位置を正解すれば、被験者に金銭報酬のインセンテイブが与えられるという内容でした。
ただし画面上に出現するそれぞれの品物には、正解報酬金額に高低の違いがあることも被験者に提示され(後で正解すれば報酬が高いものと安いものが被験者が分かる状態)、それぞれ品物が画面に出現するときに、同時にその品物固有の特徴的なテーマ音が鳴らされました。
被験者はAB2グループに分けられ、最初の画面提示の後、Aグループは覚醒したまま,Bグループは昼寝して90分間過ごし、その後記憶テストが実施されました。
テストの結果、Aグループ、Bグループともに報酬額が高額の品物の記憶率が高く、金額が低くなるほど正解率が低下していることが明らかになりました。
90分間、に低額報酬の品物の半数だけ画面提示に付随した品物固有の特徴的なテーマ音を鳴らし、被験者に刺激を与えたところ、Aグループでは聴かされたテーマ音の品物のみ正解率は上がりましたが、Bグループでは睡眠中のテーマ音の刺激により、テーマ音が鳴らされなかった品物を含む全ての低額報酬の品物に関して正解率が上昇していることも分かりました。
博士らは睡眠中に品物に関連したテーマ音が耳に入ったことで、被験者は眠っていたにもかかわらず品物の記憶が脳内で呼び覚まされ、覚醒中とは異なり、低額報酬の品物というカテゴリー全体の記憶リハーサルがなされたために、記憶率が向上したと考えられるとしています。
Journal of Neuroscience 2013年4月10日号
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周囲の人々を見ているとハイハイを始める頃から積極的に動き回る子供と、動き回らずに遊ぶ子供がいるように、運動好きの個性が表れ、長じては余暇の過ごし方もスポーツ派とインドア派に大きく二分されるように感じます。
こうした運動に積極的に関わるかどうかの志向性が、生育環境の影響よりも遺伝によるものである可能性が高いことが、米国・ミズーリ大学のFrank Booth博士らが、American Journal of Physiology: Regulatory, Integrative and Comparative Physiology 2013年4月3日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
博士らは、まず最初にオスとメスの多数のラットを回し車の入ったケージに入れ、6日間観察し、それぞれのラットがその間に回し車で走った時間を計測しました。
走行時間最長グループの26匹のオスとメス、走行時間最短グループの26匹のオスとメスの2グループに分け、交配させ、上記の選別を10世代に渡り継続しました。
この交配を繰り返して生まれた10代目の長時間走行する運動好き血統のラットと同じく、10代目の運動嫌いラットの比較したところ、運動好き血統のラットは走行時間は運動嫌い血統ラットの走行時間の10倍にも上ること、逆にいえば運動嫌いラットは運動好きラットの10%しか回し車で走らないことが明らかになりました。
この二系統のラットの体質や遺伝子を詳しく分析した結果、体組成や筋細胞内のミトコンドリアなどには、ほとんど違いは見出せませんでしたが、生まれつきの身体活動モチベーションの違いに、大きな役割を果していると考えられる36個の遺伝子が、脳の側座核で特定されました。
博士らは米国人の肥満増加は、米国人の生活習慣から運動嫌いの遺伝的形質を引き継いだ人間が増えたことによる可能性もあるのではないかと考えており、肥満研究に寄与する可能性が高い哺乳類であるラットの上記の遺伝子の機能について、さらに詳しく研究をすすめるとしています。
American Journal of Physiology: Regulatory, Integrative and Comparative Physiology 2013年4月3日オンライン版
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成人に関しては朝食抜きでカロリー摂取が夕食中心になると肥満に繋がりやすく、朝食をしっかり取って1日の摂取カロリーをバランスよく各回の食事に配分することが、健康上望ましいことを明らかにした研究結果が発表されていますが、間食も含めて1日の食事の回数、食べ物を口にする頻度が多い少年ほど、スマートなことがギリシャ・アテネのHarokopio大学のMary Yannakoulia博士らがPediatrics 2013年4月8日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
博士らは21の先行研究から得られた18.849人の子供たち(2〜19歳)の食事の頻度と、体重などの関係についてのデータを詳しく分析しました。
その結果、1日の食事の頻度(おやつなども含む食べ物を口にした回数)が最も多いグループの子供たちは、最も少ないグループの子供たちよりも肥満・過体重になる率が22%も低く、男の子に限れば24%も低いことが分かりました。
残念ながら女子に限定したデータでは、食事の頻度による肥満率に統計的な有意差はありませんでした。
この結果から博士らはさらに詳しい研究が必要だが、成人期の肥満予防には幼少年期から肥満しないことが大切であり、小さなときから朝食を抜いたり、夜だけドカ食いしたりさせないような、しっかりした食習慣が身につくような環境が重要だとしています。
Pediatrics 2013年4月8日オンライン版
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魚が健康に良いこと、特に青魚が良いことは既にわが国では周知の事実といっても良いと思いますが、米国・ハーバード大学公衆衛生学部のDariush Mozaffarian博士らが、 Annals of Internal Medicine 2013年4月2日オンライン版に発表した研究によると、米国内の調査で魚介類を沢山食べている高齢者は、食べない人に比べて平均2.2年寿命が長いことが明らかになりました。
博士らは米国民を対象として行われている心血管健康調査の対象者で、調査開始時点で心血管疾患や脳卒中ではなかった2.692人の健康な高齢者(平均年齢74歳)の1992年から2008年まで16年間に渡って得られたデータを詳しく分析しました。
データには血液検査結果や身体運動機能のテスト結果、健康状態のデータ、生活状況調査、既往歴などが含まれていました。
博士らは調査開始当初に得られた血液サンプル中のオメガ3不飽和脂肪酸の血中濃度と心疾患などの発症リスク、および死亡リスクとの関係を分析しました。
その結果、心疾患などの発症リスクや死亡リスクに関与する社会経済状況や生活スタイル、他の健康要因などを除いた上でオメガ3不飽和脂肪酸(DHA,DPA,EPA)濃度と死亡リスク低下に相関性が存在することが分かりました。
DHAは冠動脈疾患の死亡リスクを40%低下、DPAは脳卒中死亡リスク、EPAは心臓発作リスクの低下に大きな影響があることが明らかになりました。
Annals of Internal Medicine 2013年4月2日オンライン版
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