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片頭痛は、ずきんずきんとする痛みが3時間から長いときには3日も続き、体を動かすと痛みが増悪し、吐き気を感じたり、あくびが増えたり、光や音に敏感に なることが特徴です。
頭痛が始まる前に目の前にギザギザした光が見えたり、視野が欠けたりする前兆が起こる場合があります。
このような誰にでもよく起こる 片頭痛には、実は脳の白質に恒久的な変性を引き起こすリスクを高める可能性があることが、デンマークのコペンハーゲン大学の研究者らによって明らかにな り、2013年8月のオンライン版『Neurology』で発表されました。
脳の白質部分の病変は認知症や脳卒中患者さんの脳に多く見られ、これらの病気 との関連性が指摘されています。片頭痛は、一時的に発作のように頭痛が生じるもので、永続的に脳の構造を変化させてしまうことについてはあまり知られてい ませんでした。
この研究は1989年から2013年までに行われた片頭痛患者のMRI画像を含んだ13の臨床研究データをもとに分析されたものです。
研究 者らによると、前兆のある片頭痛を訴える人は、片頭痛のない人よりも脳の白質に変性が見られることが68%も多く、前兆発作のない片頭痛の場合は、34% ほど高いことが明らかになったということです。
研究結果から、前兆のある片頭痛の方が、脳の構造を変えてしまいやすいようですので、十分注意してくださ い。
片頭痛の原因は脳の血管が拡張することによって血管の近くの神経を圧迫したり刺激することが有力視されています。
繰り返し片頭痛が起きている人は、脳の委縮や 白質の変性が進んでしまう前に、良い治療薬も開発されているので、頭痛専門外来に相談するといいでしょう。
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ヒトとそれ以外の動物との決定的な違いは、私たち人間には「共感」や「感情移入」をする能力があるということだと言われています。
アメリカヴァージニア大学の研究で、人の脳は見ず知らずの人が脅威にさらされたときと、友人や恋人、家族が脅威にさらされたときでは、脳の反応が全く異なり、友人や恋人、家族が脅威にさらされたときには、自分が脅威にさらされたときと同じ反応を示すことがわかり、2013年8月号の科学雑誌『Social Cognitive and Affective Neuroscience』に詳細が掲載されます。
これは22人の成人の被験者を対象に、他人、友人、自分が脅威にさらされたときの脳の動きをfMRIの画像を分析して調べた結果によるものです。
その結果、自分と友人・家族が脅威にさらされたとき、私たちの脳はとてもよく似た反応を示し、島皮質、被殻、縁上回などが活発に活動するのに対して、赤の他人が脅威妊さらされたときには、これらの部分に変化がなく、まったく違う動きをしていました。
研究者らは今回の研究によって、友人や家族などに対して共感が生まれるのは、脅威を感じたときにお互いを守り合って命を守るようにするために、進化の過程で身に付けた能力ではないかと推察しています。
L. Beckes, J. A. Coan, K. Hasselmo. Familiarity promotes the blurring of self and other in the neural representation of threat. Social Cognitive and Affective Neuroscience, 2012; 8 (6): 670 DOI
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恵比寿の老人ホームで書道レッスン。
お手本は「曼珠沙華」と「中秋名月」。
病気が進んだ方用と達筆 な方用と…いろいろ準備が大変ですが、
良い勉強になります。
曼珠沙華を書きながら、頭の中が
百恵ちゃんの「まんじゅ〜しゃか、恋する女は〜〜
罪作り〜〜、 白い夢さえ〜〜深紅に燃える〜〜」でいっぱいになりました。
良い歌です。
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米プリンストン大学の研究によると、運動することで、不安やストレスに強い脳が構築されることがマウスを使った研究で明らかになり、2013年5月の『Journal of Neuroscience』に発表されました。
この研究では、6週間、自由に走ることができるマウスと、走ることができないマウスに、それぞれ冷たい水に入るというマウスにとってストレスになることをして、脳の動きを観察しました。運動をしていたマウスは、1日約4キロも走っていたそうです。
その結果、走らずに運動しないマウスの脳では、脳を急激に興奮させる「即時型遺伝子」が増えていました。これはストレスを受けたときに、その強い刺激で脳にダメージを与えないために、脳神経回路を遮断するという自己防衛的な反応です。
一方で運動していたマウスでは、脳細胞の興奮を和らげて、不安や恐怖心を減らす神経伝達物質のガンマアミノ酪酸(GABA:ギャバ)が増えていたそうです。
今まで運動は新しい脳神経細胞を作り出すことがわかっていましたが、生まれたての新しい神経細胞は、成熟した細胞よりも刺激に敏感なために、不安や恐怖などのストレス刺激にも反応しやすいはずなのに、なぜそうならないのかが矛盾点として指摘されていました。
今回の研究では、運動することで、不安を和らげる神経伝達物質GABAが増え、それがストレス耐性につながっているという、今までの矛盾を解決する可能性につながる研究結果が得られました。
Schoenfeld TJ, Rada P, Pieruzzini PR, Hsueh B, Gould E. “Physical exercise prevents stress-induced activation of granule neurons and enhances local inhibitory mechanisms in the dentate gyrus.” J Neurosci. 2013 May 1;33(18):7770-7.
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高齢者の貧血が長期間にわたる認知症のリスクを高めている可能性があることが、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のKristine Yaffe博士らの研究で明らかになり、2013年8月6日の『Neurology』で発表されました。
この研究は70〜79歳、2552人を11年間フォローアップ調査したもので、WHOの定めた貧血の基準値である、ヘモグロビン濃度男性13g/dl、女性12g/dl未満を貧血グループとして分析したものです。
その結果、研究開始当時に貧血があった人は、貧血がなかった人に比べて64%も認知症になるリスクが高かったことがわかりました。
この結果について研究者らは、長く続く貧血によって、酸素を運ぶヘモグロビンが不足し、脳が慢性的な低酸素状態になっていることが認知機能の低下を引き起こしている可能性や、貧血に関係が深い鉄やビタミンB12などの欠乏も認知機能の低下を早めている可能性があるのではないかと指摘しています。
Hong CH, et al "Anemia and risk of dementia in older adults: Findings from the Health ABC study" Neurology 2013; 81: 528-533. |


