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テロメアは染色体の末端にある構造で、このテロメアの長さと寿命には関係があることが研究から明らかにされ、長いほどその後の細胞の命が長く、個体として長寿になる可能性が高いこと示唆されていますが、ノルウェー科学技術大学のJavaid Nauman博士らが2012年12月26日付の PLoS Oneに発表した研究で、クロスカントリー・スキーや長距離走の選手は、競技スポーツに関わったことのない人々に比べて、テロメアが長いことが明らかになりました。
テロメアが早く短くなっている人は、ガンや心臓疾患、認知症のリスクが高く、短命になる可能性が高いと考えられています。
博士らは全身持久力の指標である最大酸素摂取量が高い人は、健康で長寿であることが、指摘されていることから、最大酸素摂取量が高い人とそうではない人のテロメアの長さを調査しました。
被験者はクロスカントリー.スキーと、長距離走の選手と、競技スポーツは何もしていない健康な人で青年グループ(22〜27歳)各5人ずつ、同様に高齢者グループ(66〜77歳)各5人ずつであり、博士らは彼らの最大酸素摂取量と筋肉細胞のテロメアの長さを分析しました。
また被験者は全員が喫煙経験もなく、心臓疾患や肥満と無縁の健康体でした。
分析の結果、高齢者グループの選手グループのテロメアが明らかに長く、被験者全体で最大酸素摂取量とテロメアの長さに相関関係があり、特に選手グループで、その相関関係が高いことが分かりました。
博士らはこの結果からサンプル数は少ないが、心肺機能を高め、最大酸素摂取量が大きくする持久系の運動は、高齢者の筋細胞のテロメアを保護する効果があるといえるのではないかとしています。
PLoS One
2012年12月26日付
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2014年01月09日
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わが国では瞳の色といえばブラウン、つまり薄めの茶色から濃い褐色がほとんどで、東北地方の一部に薄いブラウンにやや緑色の混じった瞳の方もいらっしゃるようですが、個人の顔の特徴を瞳の色で表現することはありませんね。
世界では北欧系を中心に欧米では瞳がブルーやグリーンの人も多く、個人の外見の特徴を表す時に瞳の色が何色なのか記載されることが一般的です。こうした個人の顔の特徴がその人への信頼感に影響を与えていること、特に瞳の色が大きな影響力を持つことが、チェコ・プラハにあるカレル大学の Karel Kleisner博士らが、2013年1月9日づけPLOS ONE に発表した研究で明らかになりました。
博士らは瞳の色と顔の形が相手に対する信頼感に、どのように影響するかを調べるために、男女各40人、合計80人の学生を被験者に、さまざまな顔の形と瞳の色を組み合わせた男女の顔パターンを見せ、その印象による信頼感を評価させました。
その結果、ブラウンの瞳のほうがブルーの瞳よりも、顔の形と性別に関わらず、高い信頼感を得ていることが分かりました。
また男性に関してのみ、細長い顔よりも、より丸みを帯び、口が大きく、あごの発達した顔のほうが、より信頼感が高く評価されることも分かりました。
そこでさらに瞳の色と顔の形のどちらがより大きな影響を与えているのかを男性の同じ顔写真で、瞳の色だけを変化させて調べたところ、ブラウンとブルーでは違いが表れませんでした。
この結果について博士らはブラウンの瞳自体が信頼感を高めているのではなく、むしろブラウンは顔の形と相俟って信頼感を高める作用が強いと考えられるのではないかとしています。
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1月10日は、110番の日。
110番は「たった今、事件や事故が起きて、急ぎで警察官を呼ぶとき」にかけます。火事やけが人が出たら119番で、消防車・救急車を呼びましょう。基本中の基本ですが、パニック状態になると、かけ間違える人も多いのでご注意ください。
アメリカのアイオワ大学が85人の警察官を対象に行った調査によると、睡眠6時間未満の警察官は、活力や意欲が低下し、慢性疲労、肥満、高血圧、心臓病な どの健康問題を抱えている場合が多いため、市民の安全のためにも、警察官が睡眠時間を1日7〜8時間とれるように指導すべきだそうです。警察官の睡眠時間 を削らないためにも、かけ間違えにご注意を! The Effect of Work Shift and Sleep Duration on Various Aspects of Police Officers’ Health. Workplace Health & Safety, 2012
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カップの色がホットチョコレートの味覚に影響!
わが国では四季折々の旬の食材をより美味しく食するために器や盛り付けにさまざまな工夫が凝らされて、目で味わうという習慣があることは皆様がご存知のとおりです。
こうした視覚的刺激が味覚に影響していることを英国・オックスフォード大学とスペイン・ヴァレンシア工科大学の研究者が実験的に明らかにしJournal of Sensory Studies 2012年10月号に発表しています。
研究は57人の被験者を対象にカップの色がホットチョコレートの味覚に影響を与えるかどうかを実験的に明らかにしたもので、被験者たちに何も事前に知らせず、内側は白で外側が赤、オレンジ、白、ダーク・クリーム計4色の同サイズのプラスチックカップに同じホットチョコレートを注ぎ、その味を判断させるというものでした。
得られたデータを分析した結果、チョコレートの風味に関してはオレンジとダーク・クリームのカップで飲んだ場合により高まり、美味しく感じられることがわかりました。
一方甘さやチョコレートの香りに関しては影響があまり大きくありませんでしたが、ダーク・クリームのカップで飲んだときに若干より甘く、香りが高く感じられることも明らかになりました。
研究者らはこの結果について、人間の味覚は食品そのものにプラスし、さまざまな視覚的要因を統合して成り立っていることが明らかになったとし、食品メーカーやレストランのシェフはこうした要因を十分に考慮するべきだということが科学的に再確認できたとしています。
Journal of Sensory Studies 2012年10月号
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