宇山恵子の取材日記

オールアバウト「アンチエイジング」ガイド宇山恵子が取材した健康、医療、ヨガ、エンタメ情報などをお伝えします。

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健康志向が高まるわが国ではウォーキング愛好家が中高年層だけでなく青年層にも拡大する一方、ファッショナブルなランニングウェア姿の女性ランナーを目にすることも多くなりました。
 
ラ ンニングもウォーキングも有酸素運動であり心肺機能を高めるだけでなく生活習慣病予防など、さまざまな健康上のメリットがあることは良く知られています。
 
ウォーキングはランニングよりも運動強度が低いため、高齢者でも行えるというメリットがある一方で、強度が低いため、その健康上の効果はランニングよりも 少ないのではないかと考える方も多いかもしれませんが、ウォーキングによる心疾患関連リスクの低減効果は、ランニングと同程度であることが、米国・カリ フォルニア州にあるローレンス・バークレー国立研究所のPaul T. Williams博士らがArteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology 20134月4日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
 
博士らは米国内のランナー33.060人とウォーカー15.945人から得られた健康データと運動との関係を詳しく分析しました。
 
6年間に渡るデータを分析した結果、時間ではなく距離を基準にして換算したエネルギー消費量が同じ場合のウォーキングとランニングのリスク低減効果は、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病、冠動脈疾患に関してほぼ同等であることが分かりました。
 
そしてウォーキングもランニングも距離が長いほど上記のリスク低減効果が拡大することも明らかになりました。
 
博士らは今回の結果を踏まえて、人々が将来の健康への投資としてウォーキングかランニングか継続しやすいものを選んでぜひ実践して欲しいとしています。
 
Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology 20134月4日オンライン版
 

 
わが国でも「オーガニック」すなわち農薬や化学肥料を使用しない有機農産物などが消費者の注目を集め、「有機JAS」マークが表示されている米、野菜や果物を見かけることも多くなりました。
 
また食品だけではなく化粧品やファッションアイテムなどにも、オーガニックを標榜し、消費者にアピールする商品が増加しているように思われます。
 
米国でも消費者の食品購買行動に「オーガニック」という単語の表示が大きな影響を与えていることが、米国・ニューヨーク州イサカにあるコーネル大学のBrian Wansink教授らが 、Food Quality and Preference 2013年7月号に発表する研究で明らかになりました。
 
教授らはイサカのショッピングモールの消費者から、115人を被験者として選び、調査を行いました。
 
調査ではヨーグルト、クッキー、ポテトチップスの3種類の食品を中身は同一で、パッケージのみ変えた「オー ガニック」と表示されているものと、「レギュラー」と表示してあるもののペアにして、それぞれについて味の評価、その商品の内容カロリー数、その商品がい くらであれば買いたいか、などについて被験者に尋ねました。
 
同時に被験者の環境問題に対する関心や、生活習慣上の行動、購買行動なども質問されました。
 
被験者の回答を分析した結果、中身は全く同じにもかかわらず、オーガニックと表示してある商品のほうが、低 カロリーであると看做されていました。またオーガニック表示の商品はレギュラー表示のものより、も被験者により高い金額での購買意欲を生じさせ、より健康 的な内容(脂肪分が少なく食物繊維が多いなど)と評価されていることも明らかになりました。
 
消費者行動との関連では、いつも栄養表示をしっかり読んでいる人のほうが、オーガニック食品を購入する頻度 が高く、そうした人はリサイクルなど環境保護的な生活習慣を持ち、「オーガニック」という表示をありがたがる光背効果の影響を受けやすいことも分かったと いうことです。
 
Food Quality and Preference 2013年7月号

 
男性型脱毛(ハゲ)と心臓病リスクの関係
 
男性の頭頂部の脱毛と冠動脈心疾患(CDH)に相関関係があることが、東京大学医学部糖尿病代謝内科に所属する山田朋英医師らの研究で明らかになり、201343日付のBMJOpen Editionに掲載されました。
 
この研究は1993年〜2008年の間に述べ36990人の男性を対象に行われた3つの疫学調査と3つの症例対象研究をもとに分析されたものです。
 
その結果、広い範囲に及ぶ頭頂部の脱毛がある男性は4.8倍、中程度の頭頂部の脱毛がある男性は3.6倍、軽度の頭頂部の脱毛がある男性は1.8倍、それぞれ脱毛がない男性に比べて心臓病を発症するリスクが高いそうで、前頭部の脱毛と心臓病の発症リスクに相関は見られませんでした。
 
この研究結果について、アメリカ心臓協会の報道担当でニューヨーク大学に所属する心臓病専門医のNieca Goldberg医師は、冠動脈心疾患を発症するリスク要因である高血圧、脂質異常症、喫煙などと男性の頭頂部の脱毛が関係している可能性があり、男性の頭頂部の脱毛がアテローム性動脈硬化を発症しているサインになるのではないかと述べています。
 
研究者らは、男性の脱毛が高インシュリン血症、慢性炎症、男性ホルモンなどの悪影響によって起こり、それが心臓病リスクも高めている可能性があることを研究者らが指摘しています。
 
Primary source: BMJ Open
Source reference:
Yamada T, et al "Male pattern baldness and its association with coronary heart disease: a meta-analysis" BMJ Open 2013; DOI: 10.1136/bmjopen-2012-002537.
 
 
睡眠の質を高めるのは、昼間に運動するなどしっかり体を動かすことが重要であり、効果的であることはさまざまな研究で明らかになっていますが、米国・ペンシルベニア州ピッツバーグ大学のRebeccaThurston博士らが、Menopause 2013325日オンライン版に発表した研究で、体をよく動かすことがホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)や寝汗で悩む更年期女性の睡眠の質を改善するのにも効果的であることが明らかになりました。
 
博士らは運動が睡眠の改善効果を持つ事は明らかにされていましたが、ホットフラッシュに悩む更年期女性に関しての実証研究がなかった事から、52人の更年期女性(白人27名黒人25名年齢5463歳)を対象に調査を行いました。
 
被験者は4日間昼夜アクテイグラフという睡眠や身体活動を細かく記録できるセンサーを身につけ、また被験者自身でその間日誌に睡眠の時間や質と運動時間やその強度、日常の家事や育児に関わる作業とその労働強度などを記入しました。
 
得られたデータを分析した結果、日中に高い強度の身体活動をすることが、睡眠の質を高め、睡眠途中での目覚めなどを減らすことがわかりました。
 
詳しく分析すると、スポーツなどで体を動かすよりも、日常の家事育児に関わる作業が、より睡眠の質に対して影響力が大きいこと、白人女性で肥満していない人に関して、特に上記の傾向が高いことなども明らかになりました。
 
博士らは今回の研究結果から、更年期で睡眠の質が低下している女性は、家族の世話や家事などの日常作業でしっかり体を動かすことが改善につながるので重要だとしています。
 
Menopause 2013325日オンライン版
 
 
 
わが国ではメタボリックシンドロームの予防啓発キャンペーンで、腹囲が強調されすぎたせいか、残念ながらメタボという言葉が意味も把握せずに肥満した太鼓腹の人間を揶揄する表現として使用されるような傾向もあります。
 
メタボリックシンドロームとは、お腹の内臓脂肪の増加による中心性肥満(わが国では腹囲が男性85cm、女性90cm以上)と高血糖、高血圧、脂質異常症(高脂血症)の2つ以上を合併した状態で、動脈硬化2糖尿病などの生活習慣病の発症に?がるため予防と対策が必要となるわけです。
 
このメタボリックシンドロームの予防と治療にローズマリーの抽出物が効果を持つ可能性のあることが、世界最大のスパイスメーカーである米国・マコーミック社の研究チームが、Journal of Agricultural and Food Chemistry 2013320日号に発表した研究で、明らかになりました。
 
研究チームはこれまでのマウスを使用した研究で、ローズマリー抽出物が血糖値とコレステロール値を下げ、高脂肪食を与えた実験では、ローズマリー抽出物を一緒に与えたグループは、そうでないグループよりも60%以上も体重を減らす効果があったことなどから、ローズマリー抽出物が、どのようなメカニズムで機能しているのかを詳しく分析しました。
 
マウスを使用した実験の結果、与えられたローズマリー抽出物の量に比例して、ブドウ糖の消費量が増加し、最大で21%も増加していることがわかりました。
 
研究チームは、ローズマリー抽出物は脂肪酸と糖代謝の経路を活性化することで、肝臓での糖の分解と、脂肪酸酸化を促進する一方、脂肪の同化を抑制するで、このような結果になることがわかったので、さらに研究をすすめたいとしています。
 
Journal of Agricultural and Food Chemistry 2013320日号

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