宇山恵子の取材日記

オールアバウト「アンチエイジング」ガイド宇山恵子が取材した健康、医療、ヨガ、エンタメ情報などをお伝えします。

過去の投稿日別表示

[ リスト | 詳細 ]

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]


 
 
 
メタボリックシンドロームによって生じる体組織のダメージが、ブドウを食べることで防げることが、米国・ミシガン大学のE. Mitchell Seymour博士らが201342024日にボストンで開催されたExperimental Biology 2013で発表した研究で、明らかになりました。
 
博士らは肥満したラットにアメリカンスタイルの食事内容と同様の高脂肪・高カロリーのエサを90日間与え、ブドウの効果を調べました。
 
実験で肥満ラットは上記のアメリカンスタイルのエサのみでブドウなしのグループと同じエサに加えてフリーズドライのブドウ(赤、緑、黒の各種ブドウのブレンド)を与えられたグループの2グループに分けられ、心臓、肝臓、腎臓、脂肪組織にどのような影響が出るかを詳しく調べられました。
 
その結果、ブドウを食べていたグループの肥満ラットの炎症マーカー値が有意に低下しおり、特筆すべきこととして、腹部と肝臓の脂肪組織が減少していました。
 
これらのラットはブドウなしのグループと比較して、肝臓、腎臓、腹部の脂肪の総量が減少しており、肝臓と腎臓の抗酸化を防いでいることを示す数値が上昇していました。
 
この結果から博士らは、メタボリックシンドロームによる酸化ストレスと炎症が、心血管疾患や2糖尿病の進行に大きな役割を果していることは良く知られているが、ブドウを食べることが、こうした炎症作用を防ぐ効果があることが分かったので、ぜひブドウをたくさん食べるよう心がけて欲しいとしています。
 
Experimental Biology 2013
ミシガン大学プレスリリース 2013.4.22

 
 
東京マラソンや青梅マラソン、ホノルルマラソン、各地で観光資源ともなりうることから参加型マラソンの開催数も増加の一途です。
 
かつては特別な能力を持つアスリートにのみ許される競技と考えられていたマラソンも、今では気軽に参加できる身近なスポーツとなりましたが、ドイツ・フリードリヒ・アレクサンダー大学などの研究チームが、BMJ・OPEN2013419日付けに発表した研究で、マラソン参加前に鎮痛剤を服用すると、予想外の深刻な副作用が現れる可能性があることが明らかになりました。
 
研究チームは2010年に開催されたボン・マラソン参加者に質問表を配布し、競技後3.913人の参加者から回答を得て、その内容を詳しく分析しました。
 
レース参加前に鎮痛薬を服用していた参加者の20%は、参加前のトレーニング期間にも何らかの痛みを緩和するために鎮痛薬を服用しており、10%がレース前にどこかに痛みを抱えていました。
 
一方鎮痛薬を服用していない参加者で、痛みを抱えていた人はわずかに1%に過ぎませんでした。
 
鎮痛薬を服用していた参加者の54%が医師の処方せんではなく、個人的にジクロフェナク(ボルタレン)、アスピリン、イブプロフェンなどの市販薬を購入し服用していました。
 
体調不良による途中棄権率は、鎮痛薬服用者もそうでない参加者も、変わりませんでしたが、筋肉痛による棄権は、服用者よりも非服用者のほうが有意に高いこともわかりました。
 
しかしながら胃腸の不良での棄権率は鎮痛薬服用者が有意に高く、また胃けいれん、心血管障害、消化管出血、血尿、関節・筋肉痛などの症状での棄権率は、鎮痛薬服用者が5倍も高く、服薬量に比例してリスクが高まっていることも分かりました。
 
研究チームは、鎮痛薬は痛みに関わる物質であるプロスタグランジンの産生を制御する酵素を阻害することで機能していますが、プロスタグランジンはマラソンなど肉体が極度なストレスにさらされた時に、組織を保護する機能も果していることから、このような結果につながっていると考えられるので、今後も研究を進めて、マラソン参加前に服用してもよいかどうかを明確にしたいとしています。
 
BMJ・OPEN2013419

 
今夜の記者セミナー。
今夜の講師、慶應義塾大学医学部教授の伊藤裕先生から久し振りにあの!モナリザの話を聞いたので、書いておこう。伊藤先生は以前から、モナリザの眼のまわりには、黄色腫(キサントーマ)があり、さらにBMIが30だったという試算もあることから、モナリザは高脂血症で肥満だったと推理している。黄色腫(キサントーマ)に関しては、私も翻訳記事を作っている。「老けて見えるのは心臓が悪いサイン?」
 
 
さて、今夜の本題…
5月最初の記者セミナーは、糖尿病網膜症で高コレステロール血症の患者さん5000人を対象に、スタチンという薬でLDLコレステロールを低下させる治療 を行った場合、どの程度、心血管病(脳卒中や心筋梗塞など)の発現や、糖尿病の進行を抑えられるかを調べる「エンパシー研究」に関する研究計画の発表会。
 
糖尿病患者は現在急増中。2200万人が糖尿病が強く疑われるか、可能性を否定できない人だという。そのうち、約45%、1000万人が高コレステロール血症を合併し、約10〜20%、100万〜200万人が糖尿病性網膜症になる可能性がある。
 
糖尿病性網膜症は、高血糖により網膜の血管がもろくなり、詰まったり、こぶができたり、新しい血管が次々とできて、網膜が光を感じにくくなることで、資料が低下し、悪化すると失明してしまうこともある。日本人の中途失明原因のトップが、糖尿病性網膜症だ。
 
さてこのエンパシー研究。
現在3800人の糖尿病性網膜症で高脂血症の患者さんのエントリーが済んでおり、5000人の参加が目標。
 
2013年末から2015年まで研究観察が続けられる見込み。研究結果がまとまるのは、おそらく2016年頃。まだ先のことだ。
 
 
東京大学大学院医学研究科循環器内科の小室一成教授は、糖尿病の合併症のうち、大血管障害(心筋梗塞や脳卒中)は血糖値をコントロールしても、予防効果をうまく発揮できずに、心血管疾患によって尊い命を落としてしまう糖尿病患者が増えているという。
 
 
一方、海外の大規模臨床研究で、コレステロール値(LDLコレステロール)を低下させることで、心血管疾患のリスクを低下させることができるという報告があった。
 
つまりLDLコレステロールを低下させることで、動脈硬化の進行を遅らせることができるということだ。
 
これが「Lower the better」(LDLコレステロールは低い方が良い!)の根拠。
 
2008年から米国では、
①冠動脈疾患がある患者、糖尿病で冠動脈疾患のリスクが1つ以上ある患者には、LDLコレステロール値を70未満
 
②2つ以上の冠動脈疾患のリスクを持つ患者、または糖尿病患者は、LDLコレステロール値を100未満
 
にするという管理目標を設定した。
 
この流れを受けて、日本でも2012年に動脈硬化疾患予防ガイドラインが作られ、心血管疾患の発症に関する危険度によって、LDLコレステロール値の管理目標が設定された。
 
今回の「エンパシー研究」は、日本のガイドラインの数値が実際に即したものであるかどうかを確認するためのものでもあるという。
 
また今回、糖尿病の3大合併症のうち、糖尿病性網膜症患者の心血管疾患予防に着目した研究は、世界にも日本にも過去例がなく、初の試みとして世界から注目されるはずだ。
 
糖尿病網膜症は、自覚症状がないうちに進行し、気が付いたときには視力がかなり失われてしまっていたということも少なくない。
 
この研究成果をもとに、糖尿病性網膜症の早期発見と治療に役立てたいと慶應義塾大学医学部腎臓内分泌代謝内科の伊藤裕教授は抱負を語った。
 
2人の医師は、血圧や血糖値に比べて、コレステロール値は薬の効果が高く、コントロールしやすいというメリットがあると述べていた。
 
糖尿病患者は、血糖だけでなくLDLコレステロールもコントロールする必要が本当にあるのだろうか?結果が待ち遠しい。
 
(今夜のセミナーは、塩野義製薬が主催でした)
 
恵比寿の老人ホームで書道レッスン。
お題は『青空鯉登』(青空に鯉登る)。
家族が来なくて淋しそうにしていたおばあちゃんのもとに息子さんとお孫さんが!
顔を見た途端に、おばあちゃんの筆文字が太く元気になりました。
 

今夜は記者セミナー。GERD(ガードと読みます:胃食道逆流症)という、食道に胃酸が逆流することが頻繁で胸やけ、呑酸などを起こす病気について。

適切な診療を可能にするための、医師と患者のコミュニケーション術を、東北大学名誉教授・本郷道夫先生!!が講演。いつ聞いてもためになるお話をしてくださる学究派で人情派の名医。元気な姿を拝見して嬉しかったあ〜〜!

「胸やけ」という言葉の解釈が難しいため、GERDの診断には医師側の患者に対する緻密な観察力、洞察力が必要だということです。

写真は「胸やけ」を訴えてきた患者さんがよくするジェスチャーの
例。

右側はGERDの可能性が高く、左側は狭心症を疑うべき…だそうです。
http://antiaging1.iza.ne.jp/images/user/20130425/2138849.jpg

賢い患者になるためにも覚えておきましょうね!

今日は私も疲れ&友人の病気が気になりGERD気味…早く寝ます
 

全3ページ

[1] [2] [3]

[ 次のページ ]



プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事