|
老人ホームでの2010年最初のレッスン。
この日のお手本は『春乃(の)七草』。
「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ 七草」と昔から1月7日に食された7種の野菜入りのお粥をいただく風習に因んで選びました。
冬の寒さの中でも生き生きと命を育む細いけれど力強い線で書いてみました。
そしてこちらがご長寿たちの作品。13人のご長寿が集まって、真剣に書道に取り組んでくれました。
この日は初めて私の落款を皆さんの作品に押してみました。
すると見違えるほど華やかで締まった雰囲気に!
自分の作品に落款を押して貰う瞬間に、普段は見せない満面の笑みをこぼして喜ぶ方もいらっしゃいました。
私自身も、作品を最大限に引き立てるために、どこに落款を押すか決めたりするのも、すごくいい勉強になるので、これからできる限り落款を押してあげようと思いました。
今年も1年、80歳、90歳のご長寿の皆さんと一緒に書道を楽しんでまいります。
中には、書道のときはすごくしっかりと話しをしたり、集中力が途切れない認知症の方もいらっしゃるので、少しでも症状が改善する手助けになれば、私としても、これ以上の喜びはありません。
おじいちゃん、おばあちゃん、一緒にいっぱい笑いましょうね! |
書道のよろこび
[ リスト | 詳細 ]
|
2009年という年は、2008年に書道を25年ぶりに再開した私に取って記念すべき年となりました。
前半でいただいた21世紀国際書展の優秀賞に続いて、年末に第42回現代臨書展で佳作をいただきました。 賞をいただいたいのは『唐大宋 温泉銘』という皇帝直筆の石碑の臨書です。 私は創作よりも何より臨書、臨書、臨書、臨書が大好きなので、初の出品で入選して、さらにこの賞をいただけたことは本当にうれしいです。 昔の偉人の残した達筆な文字を模写している時間は、私に取って宝物。澄んだ空気の森の中を散歩しているような、キレイな滝のそばで呼吸しているような、サンゴ礁の美しい海でシュノーケリングしているような…そんな幸せで原始的な気分になるのです。
柔らかい筆を真っ白い半紙に、ていねいに丁寧に滑らしていく快感といったら、喩えようがありません!
そして、熊峰先生は、現在、中国に帰国中。
来年開催される上海万博の日本館の式典で、素晴らしい書のパフォーマンスを披露しました。
12月26日の本番で書かれた作品は24日の練習時よりもさらにさらに進化して、練り上げられた細部の筆運びの美しさと、その場の熊峰先生の高揚感が伝わってくる、日本人には真似できない気品にあふれ、繊細なのに、豪放で大胆でもある魅力いっぱいの作品でした。
一度書道の世界を離れてしまい、25年ものブランクがあったけれど、それが逆に「書道を書きたい!」というエネルギーになっているのかもしれません。
2010年も頑張ります!
そして将来は着物姿でヨーロッパの街角で書道パフォーマンスがしたい!!
|
|
12月、もう冬だなあ。昨年は『師走』って書いたなあ・・・・などとお手本にする文字選びに悩んでいたら、何となく「今日は寒いから雪をテーマに!」と思いつき、初雪、雪達磨、雪景色などなど思い浮かべているうちに、白居易の『香炉峰の雪』の詩を思い出しましたhttp://www.iza.ne.jp/images/user/20091207/705733.jpg
何となく生徒の老人ホームで暮らす皆さんがこの詩のような優雅で達観した感じがして。
〜〜出世欲もなければ金銭欲もない、寒い朝は簾を上げて寝床から香炉峰の雪を見る幸せよ。身も心も安らかに清らかに、安穏と暮らすのが一番だ〜〜
というもとも詩の良いイメージが壊される清少納言の自慢話で有名な『枕草子』の香炉峰の雪のエピソードもありますが…。
さて生徒さんたちは、黙々と筆を進めます。最初は「読めない時は書きたくない!」と言っていた方も、「書くとキレイだわ〜〜」とうっとり。
「香炉峰ってどんなところなのかしら?」
「どんなふうに中国で雪は積もるんだろうね?」
「日中戦争の時は大変だったろうね」
「太平洋戦争の方が辛かったよ」
などなど思わぬ方向に話が展開しながら、
寄り道しつつも、作品を書き上げてくれました。
約2時間。皆さん頑張りました。
最後に手をとりながら一緒に書いた生徒さんの手がすごく熱かったので、
老人ホームの方にご報告して帰りました。
ちょっと熱が高かったみたい。
書道を書くと緊張して手が冷たくなる人、
熱中して熱くなる人。
いろいろです。
でも手をとって書くのが皆さんとてもお好きみたいで、
喜ばれます。
私も皆さんの体調や筆を持つ癖や運び方の癖がわかり、
勉強になります。
80代、90代でも、皆さんしっかりした握力で筆を持って書に熱中します。
|
|
最近更新が遅れてすみません。原稿締め切りラッシュで心の余裕がなく、ちょっと体調を崩したりして、何となく生活が乱れ気味でした。
そんな自分にカツを入れるために、ちょっと難しいけど、「天地不惑」という4文字を書いてみました。
老人ホームではこれがけっこう人気。「色紙に書きたい」「キレイに書いて部屋に飾りたい」「年賀状にしたい」などと、うれしそうに取り組んでくれました。
レッスン時間が終了しても、「難しいけど、奥が深くって素敵なお手本ね。夜中までずっと集中して書きたいわ」といってくれた言葉がうれしかった!
おかげで私も元気をもらい、ブログに復活できました。
|
|
9月の老人ホームでのレッスンは、『秋刀魚』でした。
きっと皆さん大好物なんだろうなあ・・・と思いきや、ご長寿80代、90代にとって、秋刀魚は雑魚だったご様子。
「臭くて嫌い」「脂っこくて嫌い」「苦い」「マグロの方が好き」などなど、いろいろコメントしながら、筆を進めてくれました。
「とにかく粋がよく元気な秋刀魚を書きましょう!!」と指導したので、皆さんとっても元気な秋刀魚を書き上げてくれました。
最後には「今晩のおかずは秋刀魚がいいわ」
などと食べたそうにされたり・・・エ?嫌いじゃなかったの??
いいんです「女心と秋の空」いくつになっても移り気な女心、かわいいですね。
|


