宇山恵子の取材日記

オールアバウト「アンチエイジング」ガイド宇山恵子が取材した健康、医療、ヨガ、エンタメ情報などをお伝えします。

取材日記

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卵子の数より質が重要

 
「AMH値の数値が低いから妊娠できないというわけではありません。AMH値では卵子の質は評価できませんから、たとえ数値が1桁でも、健康な卵子が1個でもあれば妊娠の可能性はあります」と説明する宗田先生。

ましてAMH値が高ければ見た目が若かったり、閉経が遅いわけでは決してない。「数字に振り回され一喜一憂するのは本末転倒」(宗田先生)

閉経することにも意味がある!

アンチエイジングブームで女性ホルモンが若返りの秘薬だと勘違いしている人も多い。たしかに命を産み育むために、エストロゲンとプロゲステロンは大活躍して くれる。しかし新しい細胞を作るときには、必ず不良品が生まれるリスクを伴う。ときにその不良品はがん細胞だったりもする。

加齢とともに不良品を作り出すリスクは高まる。閉経はそんな女性ホルモンが持つ別のリスクを避けるために必要な、女性の体を守るシステムなのかもしれない。

ホルモン値を気にするより婦人科検診を!

「自分は産める体だろうか?」「もしかしたら閉経かしら?」と心配しながら、卵巣年齢、妊娠力、女性ホルモン力……などという医学的に根拠のない言葉に踊らさ れるよりも、基礎体温を測り、産婦人科のかかりつけ医を持ち、年に一度の婦人科検診をしっかり受けることが、女性にとって一番必要なアンチエイジング法。
そして生殖年齢は加齢とともに衰えてしまうこともしっかり自覚し、何の根拠もなく「私だけは大丈夫!」と過信しないことだ。

コラム 高齢出産とリスク

米国補助生殖医療学会によると、35歳以下で体外受精を受けた女性は2003年から2009年までの期間に9%増加したが、同じ期間に41歳以上で体外受精サイクルを受けた女性は、41%も増加。
42歳以上で体外受精を受けても、妊娠まで至るのは2009年の段階で9%に過ぎず、さらに妊娠しても高齢妊婦は流産や先天異常、その他の合併症など高いリスクに直面するという。
しかし女性の多くが、出産を遅らせることが招く結果を正しく認識しておらず、生殖医療技術が老化した卵巣機能を元に戻すことができると誤解していることが、 エール大学生殖医療センターのPasqualePatrizio教授らが発表した。(FertilityandSterility 2012年3月3日オ ンライン版)

取材したドクター
産婦人科医・医学博士・広尾レディース院長
宗田聡(そうだ・さとし)先生
 
 
ホルモン年齢、卵巣年齢、妊娠力……、聞きかじりの間違った知識に踊らされるよりも、わからないことがあったらいつでも相談できる産婦人科の医師をかかりつけに持つこと。それが女性らしさを磨き、若さと健康を保つ秘訣だ。

「羊水が腐る……」は酷すぎる表現

以前、深夜のラジオ番組で20代の女性歌手が「35歳を過ぎるとお母さんの羊水が腐る」という主旨の発言をしたことで芸能活動を自粛、涙ながらに謝罪した騒動があった。

不 妊に悩む女性、さまざまな事情で子供を産めない女性を何人も取材してきた立場からみると、あまりにデリカシーのない残酷な表現だが、それ以上に危険なの は、女性=自分の体に無知すぎること! この女性歌手を批判するマスコミも「卵巣年齢」などというおかしな言葉を使い、女性たちを惑わしている。

年齢とともに卵子の数は減っていく
女性は母親の胎内にいる胎児のとき、既に卵巣の中に600万〜700万の卵子のもとになる卵母細胞がある。出生時には100万〜 200万個に減り、卵母細胞は女性の成長とともに減り続け、思春期を迎えるころには30万個ほどになる。

月 経が始まると1回の月経ごとに1個の卵子が排卵されるので、女性の一生の月経回数と同じ約400個が成熟した卵子となる。卵母細胞は胎児のときから細胞分 裂を休止して冬眠状態にある細胞。この細胞の数が閉経に近づくにつれて急速に減少し、閉経とともに卵母細胞は消失する。

卵巣年齢をどう理解するか?
 
高齢出産が増える中、卵巣年齢検査が注目されている。「医学的には『AMH(アンチミューラリアンホルモン)』『抗ミューラー管ホルモン』 と言って、発育途中の卵胞の周りにある細胞から分泌されるホルモンで、それを測ることが最近できるようになりました」と説明する産婦人科医の宗田聡先生。
AMH値が高ければ、発育途中の卵胞が多い可能性、AMH値が低ければ、発育卵胞の数が少ない可能性があり、AMH値の年齢変化を見ると、30歳頃から急速に低下しているのがわかる。
http://antiaging1.iza.ne.jp/images/user/20120816/1897867.jpg
東京医科歯科大学に開設された「がん相談支援室」にて、瘍センターセンター長の三宅智先生が、実際に患者さんの相談に乗っているところを取材。
三宅先生は緩和ケアのエキスパート。
この日は、喉頭がんの術後、今後の生活や再発に対する不安について、男性患者さんとその妻が相談に来ました。
「がん相談支援室」は、がんに対するさまざまな相談を無料で受け付けています。
しかも無料! 

相談終了後、患者さんに聞いてみると、
「安心しました。男性の2人に1人ががんになると聞き、自分が特別に不幸で、不治の病にかかってしまったという絶望感が薄れました」とのこと。

私自身、100回以上記事に書いている、ありふれた情報だと思い
ましたが、こういう基礎的な情報こそが、必要なのかもしれないと
、勉強になりました。


 
ストレスや慢性疲労に悩む現代人に不足しているのは、真心のこもった入念でソフトな肌の触れ合いかも?指圧、マッサージ、整体などの取材を経て行きついたのは、赤ちゃんと母親のようなシンプルでやさしい触れ合い「コンフォート・タッチ」だった。
 
コンフォート・タッチの6つの基本
●ゆっくりと、一ヵ所につき2〜3秒保持が基本

楽な姿勢で心地よく、安心感をもたらすタッチで行う

●礼儀正しく相手を尊重して行う

●触れている身体部位の中心に向かって垂直に加圧する

●ツボ押しではなく広範囲に均等に加圧する

体の部位を包み込むように触れる


コンフォート・タッチは2.2〜3㎏の圧で行う
コンフォート・タッチは原則としてプロの介護者が高齢者や病気の人に行うテクニックとされている。
しかしその基本的な考え方は、ストレス社会を生きる現代人にとっても有用なメソッドだとHBR編集部は考えた。

その理由として、巷に溢れている力任せの指圧や整体によって、逆に痛みが増大してしまったという声を多く聞くため、人を癒す触れ合いとは何かを原点から見直してほしいと思ったから。

指圧の強さは900gからスタートして、若者や筋肉がある人であれば2.2 〜 3㎏までの範囲に留めよう。ただし、締め付けたり、一ヵ所に集中して圧力をかけたり、深すぎる指圧はNG。あくまでも心地よさと安堵感、やさしさを感じるタッチを心がける。
 
 
ストレスや慢性疲労に悩む現代人に不足しているのは、真心のこもった入念でソフトな肌の触れ合いかも?指圧、マッサージ、整体などの取材を経て行きついたのは、赤ちゃんと母親のようなシンプルでやさしい触れ合いだった。

強く押す、強く曲げるなど、強い刺激で体は傷ついている可能性が!
マッサージや指圧の後に「もみ返し」を経験した人は多いだろう。 これは過剰な刺激を組織に加えたことによって、筋繊維が傷つき、炎症を起こしている状態。 もちろん体にいいわけがない。 しかし施術者側に聞くと、お客さんは「痛いほうが効く、気持ちがいい」という人も多く、 やさしいタッチのマッサージを嫌う人も多いという。

マッサージは修行ではないので、苦行を行っても何の御利益もない。痛みは筋肉を緊張さ せ、交感神経の動きが高まり、さまざまなストレスを増幅する。強く曲げても歪みを調整することはできない。神経、筋肉、血管などに傷をつけて炎症を起こさ ないためにも、強い刺激を求めないようにしよう。

なぜ強い刺激が心と体に悪いのか?

●筋肉を緊張させて血行が悪くなりリラックスできない

●過剰な刺激で筋繊維や神経、血管が傷つき炎症が発生する

●加齢で皮膚の弾力性が弱まるため、皮膚を傷つける

●加齢で骨密度などが低下するため、骨に負担をかける

●マッサージする側、される側の心の相違でストレスに
 
「赤ちゃんと母親のタッチ」が、心と体をストレスから解き放つ
人間の 感覚器は、妊娠8 週目の胎児の時点で皮膚感覚、つまり触覚で感じるようになり、続いて聴覚、視覚の順に成長する。お腹の中の赤ちゃんは皮膚で羊水の振動をキャッチし、母親 の心臓の動きや声、歩くリズムなどを感じ取る。過酷な出産を終えた母親は本能的にわが子を抱きしめて安らぎ、出産の痛みを忘れ、喜びに満たされる。

一 方で加齢に伴い、見えにくい、聞こえにくい、味を感じない……など感覚器が衰え、老化に気づく。命が燃え尽きる瞬間、人は手を握り合い、心を通じ合わせ る。人間関係が希薄になった現代社会で不足しているのが、人の心を喜びと安らぎで満たしてくれる赤ちゃんと母親のような肌の触れ合いなのだ。
 

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