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ボ トックスは ボツリヌス菌という細菌が作り出す神経毒素だけを抽出して安全な状態にし、それを表情ジワが気になる部分に注射することで、筋肉を動かす神経の伝達をブ ロックし、表情筋が動きにくくすることで、 眉間のシワやホウレイ線などを目 立たなくする。もともとは顔面の 麻痺や痙攣などの治療のために開発されたもの。多汗症の改善などにも用いられている。
そのボトックスが持つ、筋肉の 運動を抑制する働きが、過活動膀 胱による頻尿や尿失禁などの症状 を改善させることがわかった。
方法はボツリヌス毒素を膀胱壁に注射して、膀胱の動きを抑制するというもの。まだ症例数が少なく、 安全性を検証している段階だが、 今回の学会で行われたポスター発表では、北海道大学医学部と鳥取大学医学部が、3.9回ほどボツリヌス毒素を注射しても、初回同様の改善効果が認められ、繰り返し使用しても副作用は認められず、十分にその効果を発揮し、安全な 治療法であることを報告した。
第100回日本泌尿器科学会総会会期:2012年4月21日〜24日 会場:パシフィコ横浜
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取材日記
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写真のシリコンジェルシートはスミス・アンド・ネフューの医療用品。
購入には医師の処方箋が必要。 一度傷ついてしまった体を早く回復させ、美しく元に戻すさまざまな方法が開発されている。 いま健康な人も、いつ事故に遭うか、病気になるかわからない。知っておくと、いざ手術 を受けるというときに絶対に役に立つ。手術の傷あとを小さく、やけどのあとを目立たなく、 傷を早く治す……などの、最新医療技術と、一般の人にはあまり知られていない医療技術 をご紹介しよう。
知らないと損をする
最新の傷ケア・治療法がある!すぐ治る傷、なかなか治らない傷、子供の頃から残っている傷……、傷にはいろいろなタイプがある。 しかし、治すメカニズムについて私たちは経験から何となく 「傷→出血→炎症→皮膚の修復・再生→治癒」という流れを知っている。
「傷が治る過程での生体反応(炎症)には破壊と修復という二つの過程があります。 この反応が大きいほど組織の破壊が長引き、なかなか修復の段階に入れません。 つまり大きな傷や傷に対する度重なる刺激などでこの反応が大きくなれば、傷は治りにくくなります」と 京都府立医科大学大学院准教授の木村修先生。
傷を治す治療(創傷治癒)は、免疫システムの研究や形成外科手術の技術改良によりめざましい進歩を遂げ、 良医は常に最新情報と技術をアップデートしているのだ。
1 細胞増殖を促進する〝スプレー薬〟 傷口にスプレー状の薬を吹きかけるだけで、きれいに早く治癒させる方法として2005年頃から 注目されているのが「ヒトbFGF製剤(basic fibroblast growth factor:塩基性線維芽細胞増殖因子/一般名:トラフェルミン)」だ。 ヒトbFGF製剤は、線維芽細胞を増殖させ、血管新生を促進させる。 線維芽細胞とはコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸を作り出し、コラーゲンを束ねて真皮の構造を作る細胞。 全身に存在し、傷を負うと、傷に集まってコラーゲンを作り出し、組織の修復を始める。 ヒトbFGF製剤には、線維芽細胞を増やす物質が含まれているのだ。
しかし、治癒が進み傷口を再構築するときに余分なコラーゲンや血管があると、 皮膚に隆起や凸凹ができてしまい、傷あとが残ってしまう場合もある。 ヒトbFGF製剤は、傷の治療が進むと線維芽細胞のアポトーシス(自然死)を起こし、 余分な細胞を除去して適正な数を保つようにして、傷をきれいに修復する効果が認められている。
【私たちはこの知識、どう活かせるの?】→ シワ、たるみ、痩せ肌改善など肌の若返りに応用 皮膚も清潔にしてからヨウ素を使うすでに医療現場でも普及しつつあるヒトbFGF 製剤なので、傷を負ったときに使わ れることもあるかもしれない。最近では、コラーゲン、ヒアルロン酸、エラスチン などが皮膚の真皮構造を改善する効果があることから、美容面でもヒトbFGF 製剤 を使った治療法が開発されている。ヒトbFGF 製剤を真皮に注入し、シワ、たるみ の改善など肌の若返りに用いる試みも行われている。治療効果が出るまでには時間 がかかるが、持続期間が長く、注射をするだけなので、満足度は高くなるだろう。 スプレーを数回吹きかけるだけの簡単な治療薬。肌の若返りにも応用されている。 2 傷をやさしく保護する〝 シリコンジェルシート〟 完全に傷口が閉じた傷の上に貼って、赤くもり上がった傷口を保護して、 治癒を早く進めようという目的のシリコンジェルシート。 お腹や胸などを切って行う切開手術の後の傷口は、赤茶色くなり、 もり上がってミミズ腫れのようなあとになることがある。 こうならないように、傷口よりもやや大きめにカットして傷口に貼り、傷口を保護しながら治療させる。 このシート自体に粘着性があり、テープで固定する必要もほとんどない。 したがってはがすときの傷への衝撃も少なく、傷口を刺激せずに着脱ができる。
また、伸縮性に富み柔軟性があるので、平面だけでなく、カーブのある曲面やひじ、ひざなど、動きの激しい部位でも使える。
【私たちはこの知識、どう活かせるの?】→ ニキビあとの改善や美容面でも活躍しそう 大きな手術の傷だけでなく、ニキビや肌荒れ、やけどのあとなど、 傷口がしっかりと閉じて赤みが残っている傷には、使うことが可能。 傷だけでなく、たとえば目元の乾燥対策など部分的に美容成分をしっかりと 浸透させたい場合のスキンケアグッズとしても応用できそう。
透明なので目立たないし、テープで留める必要がないので、まわりの皮膚を傷つけることが少ない。 洗浄することができ、再使用も可能。 2週間〜1ヵ月くらい繰り返し使うことができるので経済的でもある。 洗浄は1日2回、中性洗剤で洗い、ぬるま湯でよくすすぐ。洗浄後は、粘着面を上にして自然乾燥させる。 |
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