宇山恵子の取材日記

オールアバウト「アンチエイジング」ガイド宇山恵子が取材した健康、医療、ヨガ、エンタメ情報などをお伝えします。

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今夜は記者セミナー。GERD(ガードと読みます:胃食道逆流症)という、食道に胃酸が逆流することが頻繁で胸やけ、呑酸などを起こす病気について。

適切な診療を可能にするための、医師と患者のコミュニケーション術を、東北大学名誉教授・本郷道夫先生!!が講演。いつ聞いてもためになるお話をしてくださる学究派で人情派の名医。元気な姿を拝見して嬉しかったあ〜〜!

「胸やけ」という言葉の解釈が難しいため、GERDの診断には医師側の患者に対する緻密な観察力、洞察力が必要だということです。

写真は「胸やけ」を訴えてきた患者さんがよくするジェスチャーの
例。

右側はGERDの可能性が高く、左側は狭心症を疑うべき…だそうです。
http://antiaging1.iza.ne.jp/images/user/20130425/2138849.jpg

賢い患者になるためにも覚えておきましょうね!

今日は私も疲れ&友人の病気が気になりGERD気味…早く寝ます
 

 
 
007シリーズ最新作「スカイフォール」はスコットランドのハイランド地方の地名で、007の生まれ故郷であり、映画のクライマックスシーンの場所でした。
 
007シリーズを世界的なヒット映画にした立役者ショーン・コネリーは、スコットランド人であり、エリザベス女王からサーの称号も授与されていることも、
良く知られています。
 
 
ところでこのサーの称号の授与式に、彼がスコットランドの民族衣装キルトで正装して現れたことはよく知られています。
 
 
このキルトは通常スカートタイプのタータン柄であり、基本的には下着を着けないのが正式だということです。
 
さて、こうした下着なしでキルトを着用しているスコットランド男性は、精子の質が良く受精能力も高いことが、オランダ・エラスムス大学メディカルセンターErwin Kompanje博士らがScottish Medical Journal 20132月号に発表した研究で明らかになりました。
 
博士らはスコットランドの気温と男性の服装、および精子形成、受精能力に関する研究論文を複数分析しました。
 
博士らは近年の男性不妊増加の一因として、窮屈な下着とズボンの着用がもたらす睾丸の過熱があるのではないかと考え、下着を着用せず(現在でもスコットランド男性の70%はキルトの下に下着を穿かない)、自然な放熱に任せているスコットランド男性の精子が、元気が良い可能性が高いと考え、いくつかの研究を分析しました。
 
その結果、メタ分析ではキルトを着用することで、精子の質が以前よりも向上する治療的効果や、無作為抽出による実験での変化について、統計的な有意さは見出せませんでしたが、精子の質の良さと受精能力の高さについての効果を明らかにしている研究が、複数見いだされました。
 
博士らは、窮屈な下着とズボンは睾丸の温度を3.5度 も上昇させ、健康な精子の形成にマイナスであることも分かったこと、またキルトは睾丸の温度を自然に保つと同時に着用している男性に、自由と男らしさを強 く感じさせるという心理的効果もあるので、女性にとっても魅力的に見える効果をもたらすことなどから、さらに詳しい研究が必要ではあるが、子供の欲しい男 性にはキルトはおすすめ(!)であるとしています。
 
Scottish Medical Journal 20132月号

 
わが国でもブログやフェイスブック、ツイッターなどのソーシャルメディアを利用する中高年が、スマートフォンの普及とともに増加しているようですが、ルクセンブルク大学のAnja Leist博士らがGerontology に発表する研究で、上記のようなソーシャルメディアは、高齢者自身が利用することで、健康の危機に際して、サポートを受けるための有用な手段となりうることが明らかになりました。
 
博 士らはスマートフォンの普及などにより、ソーシャルメディアを利用する高齢者が増加している状況で、高齢者の健康管理や疾病対応などの臨床実践の場におい て、ソーシャルメディアはどのような効果を持っているのかが明らかではなかったために、老年医学的観点から調査されたソーシャルメディア利用に関する多数 の研究をレビューしました。
 
その結果、ソーシャルメディアが高齢者の孤独感の克服、心的ストレスの緩和、自己効力感の増進に役立っていることがわかりました。
 
ま た臨床医学的観点では、疾患の予防や、診断、治療に関する知識を高齢者に伝えるために、有効活用可能なことも明らかになりました。一方注意すべき点とし て、オンラインコミュニティに参加した高齢者の個人情報の流出、悪用の恐れ、健康被害を生み出しかねない間違った治療法、や民間療法などの情報の流通や、 勧誘による被害の危険などもあることも指摘されています。
 
Gerontology
新たな睡眠学習法が開発できるかも?
眠っている間の刺激で記憶が強化されることが実証!
 
  
記憶のメカニズムについては、我々の生活に大きな影響を与える分野だけに明らかになってきたこともありますが、依然として未知の部分が多い興味深い研究対象であることは間違いありません。
 
就職難を背景に入試や資格試験の学習者を当て込んだ、眉にツバをつけたくなる記憶法、学習法の商材がネット通販の時代になって、新聞雑誌の広告しかなかった時代よりも増加しているようにも思われます。
 
特に睡眠学習法に関しては、日本で育った大人ならどこかで一度や二度は、目にしたことがあるのではないでしょうか。睡眠時の刺激が夢に影響を与えること、学習と記憶の定着に、睡眠が大きな影響を持つことなどは既に良く知られていますが、米国・イリノイ州のノースウェスタン大学のDelphine Oudiette博士らが、Journal of Neuroscience 2013410日号に発表した研究で、睡眠中に学習した事項に関連した刺激を与えると、記憶の定着が良くなることが明らかになりました。
 
博士らは記憶の定着に関しては、記憶すべき事項の重要度や価値が、影響を与えているのではないか、さらに睡眠中に記憶した事項の関連刺激を与えることで、記憶の定着に影響があるのではないかとの仮説の下に実験しました。
 
実験はモニター画面上に72個の品物を固有の位置に出現させ、それぞれの品物がどこに位置していたかを被験者に記憶させ、後の記憶テストでそれぞれの位置を正解すれば、被験者に金銭報酬のインセンテイブが与えられるという内容でした。
 
ただし画面上に出現するそれぞれの品物には、正解報酬金額に高低の違いがあることも被験者に提示され(後で正解すれば報酬が高いものと安いものが被験者が分かる状態)、それぞれ品物が画面に出現するときに、同時にその品物固有の特徴的なテーマ音が鳴らされました。
 
被験者はAB2グループに分けられ、最初の画面提示の後、Aグループは覚醒したまま,Bグループは昼寝して90分間過ごし、その後記憶テストが実施されました。
 
テストの結果、Aグループ、Bグループともに報酬額が高額の品物の記憶率が高く、金額が低くなるほど正解率が低下していることが明らかになりました。
 
90分間、に低額報酬の品物の半数だけ画面提示に付随した品物固有の特徴的なテーマ音を鳴らし、被験者に刺激を与えたところ、Aグループでは聴かされたテーマ音の品物のみ正解率は上がりましたが、Bグループでは睡眠中のテーマ音の刺激により、テーマ音が鳴らされなかった品物を含む全ての低額報酬の品物に関して正解率が上昇していることも分かりました。
 
博士らは睡眠中に品物に関連したテーマ音が耳に入ったことで、被験者は眠っていたにもかかわらず品物の記憶が脳内で呼び覚まされ、覚醒中とは異なり、低額報酬の品物というカテゴリー全体の記憶リハーサルがなされたために、記憶率が向上したと考えられるとしています。
 
Journal of Neuroscience 2013410日号
 
周囲の人々を見ているとハイハイを始める頃から積極的に動き回る子供と、動き回らずに遊ぶ子供がいるように、運動好きの個性が表れ、長じては余暇の過ごし方もスポーツ派とインドア派に大きく二分されるように感じます。
 
こうした運動に積極的に関わるかどうかの志向性が、生育環境の影響よりも遺伝によるものである可能性が高いことが、米国・ミズーリ大学のFrank Booth博士らが、American Journal of Physiology: Regulatory, Integrative and Comparative Physiology 20134月3日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
 
博士らは、まず最初にオスとメスの多数のラットを回し車の入ったケージに入れ、6日間観察し、それぞれのラットがその間に回し車で走った時間を計測しました。
 
走行時間最長グループの26匹のオスとメス、走行時間最短グループの26匹のオスとメスの2グループに分け、交配させ、上記の選別を10世代に渡り継続しました。
 
この交配を繰り返して生まれた10代目の長時間走行する運動好き血統のラットと同じく、10代目の運動嫌いラットの比較したところ、運動好き血統のラットは走行時間は運動嫌い血統ラットの走行時間の10倍にも上ること、逆にいえば運動嫌いラットは運動好きラットの10%しか回し車で走らないことが明らかになりました。
 
この二系統のラットの体質や遺伝子を詳しく分析した結果、体組成や筋細胞内のミトコンドリアなどには、ほとんど違いは見出せませんでしたが、生まれつきの身体活動モチベーションの違いに、大きな役割を果していると考えられる36個の遺伝子が、脳の側座核で特定されました。
 
博士らは米国人の肥満増加は、米国人の生活習慣から運動嫌いの遺伝的形質を引き継いだ人間が増えたことによる可能性もあるのではないかと考えており、肥満研究に寄与する可能性が高い哺乳類であるラットの上記の遺伝子の機能について、さらに詳しく研究をすすめるとしています。
 
American Journal of Physiology: Regulatory, Integrative and Comparative Physiology 20134月3日オンライン版
 


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