宇山恵子の取材日記

オールアバウト「アンチエイジング」ガイド宇山恵子が取材した健康、医療、ヨガ、エンタメ情報などをお伝えします。

海外の健康ニュース

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成人に関しては朝食抜きでカロリー摂取が夕食中心になると肥満に繋がりやすく、朝食をしっかり取って1日の摂取カロリーをバランスよく各回の食事に配分することが、健康上望ましいことを明らかにした研究結果が発表されていますが、間食も含めて1日の食事の回数、食べ物を口にする頻度が多い少年ほど、スマートなことがギリシャ・アテネのHarokopio大学のMary Yannakoulia博士らがPediatrics 201348日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
 
博士らは21の先行研究から得られた18.849人の子供たち(219歳)の食事の頻度と、体重などの関係についてのデータを詳しく分析しました。
 
これらの研究の調査対象となったのは、地中海地域から米国ブラジルにいたる広範囲なエリアで生活習慣や食習慣、食事内容も多様でした。
 
その結果、1日の食事の頻度(おやつなども含む食べ物を口にした回数)が最も多いグループの子供たちは、最も少ないグループの子供たちよりも肥満・過体重になる率が22%も低く、男の子に限れば24%も低いことが分かりました。
 
残念ながら女子に限定したデータでは、食事の頻度による肥満率に統計的な有意差はありませんでした。
 
この結果から博士らはさらに詳しい研究が必要だが、成人期の肥満予防には幼少年期から肥満しないことが大切であり、小さなときから朝食を抜いたり、夜だけドカ食いしたりさせないような、しっかりした食習慣が身につくような環境が重要だとしています。
 
Pediatrics 201348日オンライン版
 
 
魚が健康に良いこと、特に青魚が良いことは既にわが国では周知の事実といっても良いと思いますが、米国・ハーバード大学公衆衛生学部のDariush Mozaffarian博士らが、 Annals of Internal Medicine 20134月2日オンライン版に発表した研究によると、米国内の調査で魚介類を沢山食べている高齢者は、食べない人に比べて平均2.2年寿命が長いことが明らかになりました。
 
博士らは米国民を対象として行われている心血管健康調査の対象者で、調査開始時点で心血管疾患や脳卒中ではなかった2.692人の健康な高齢者(平均年齢74歳)の1992年から2008年まで16年間に渡って得られたデータを詳しく分析しました。
 
データには血液検査結果や身体運動機能のテスト結果、健康状態のデータ、生活状況調査、既往歴などが含まれていました。
 
博士らは調査開始当初に得られた血液サンプル中のオメガ3不飽和脂肪酸の血中濃度と心疾患などの発症リスク、および死亡リスクとの関係を分析しました。
 
その結果、心疾患などの発症リスクや死亡リスクに関与する社会経済状況や生活スタイル、他の健康要因などを除いた上でオメガ3不飽和脂肪酸DHA,DPA,EPA)濃度と死亡リスク低下に相関性が存在することが分かりました。
 
DHAは冠動脈疾患の死亡リスクを40%低下、DPAは脳卒中死亡リスク、EPAは心臓発作リスクの低下に大きな影響があることが明らかになりました。
 
魚に多く含まれるこの3種類のオメガ3不飽和脂肪酸の血中濃度が高い高齢者は,低い人に比べて死亡リスクがトータル27%低下しており、平均2.2年長生きしていることも分かりました。
 
博士ら今回の研究結果から脂の乗った青魚を週に160グラム程度食べることで血中のDHA,DPA,EPA,などのオメガ3不飽和脂肪酸濃度が上昇し健康リスクが低下するとしています。
 
Annals of Internal Medicine 20134月2日オンライン版
  
箱根駅伝、マラソンやクロスカントリー・スキー、トライアスロンなど長時間・長距離のレースを戦い抜いたアスリートがゴールラインで精根尽き果て倒れ、抱きかかえられるようにゴール前から移動させられる姿をしばしば目にします。
 
一 般に我々はこうした現象は筋肉を動かすエネルギーが消耗して生じていると考えがちですが、そればかりではなく骨格筋などを動かす司令塔である脳の中枢神経 システム自体も疲れ果ててしまった結果でもありますが、その中枢性疲労のメカニズムがデンマーク・コペンハーゲン大学のJean-Fran?ois Perrier博士らが、PNAS 2013319日号に発表した研究で明らかになりました。
 
博士らは以前から知られている運動によって生じる中枢性疲労のメカニズムを調べるために、カメの脊髄を取り出し、運動と疲労による神経伝達物質のメカニズムを調べました。
 
詳しく分析した結果、セロトニンが過剰になることが脳の運動抑制メカニズムが働きだす引き金になっていることが明らかになりました。
 
セ ロトニンは運動することで分泌され、一定限度までは身体活動を継続する助けとなっていますが、肉体の限界を超えるほどまで身体活動が行き過ぎると、セロト ニンが過剰となり、ブレーキの役目を果たすというパラドキシカルなメカニズム、すなわち中枢性疲労の神経メカニズムが今回明らかになったということです。
 
博士らは今回の研究結果は、抗うつ薬として知られるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の服用により疲労感が増したり、効かなかったりする場合があることの説明となり得るもので、今後より機能する薬剤の開発につながるだろうとしています。
 
PNAS 2013319日号
 
 
健康志向が高まるわが国ではウォーキング愛好家が中高年層だけでなく青年層にも拡大する一方、ファッショナブルなランニングウェア姿の女性ランナーを目にすることも多くなりました。
 
ラ ンニングもウォーキングも有酸素運動であり心肺機能を高めるだけでなく生活習慣病予防など、さまざまな健康上のメリットがあることは良く知られています。
 
ウォーキングはランニングよりも運動強度が低いため、高齢者でも行えるというメリットがある一方で、強度が低いため、その健康上の効果はランニングよりも 少ないのではないかと考える方も多いかもしれませんが、ウォーキングによる心疾患関連リスクの低減効果は、ランニングと同程度であることが、米国・カリ フォルニア州にあるローレンス・バークレー国立研究所のPaul T. Williams博士らがArteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology 20134月4日オンライン版に発表した研究で明らかになりました。
 
博士らは米国内のランナー33.060人とウォーカー15.945人から得られた健康データと運動との関係を詳しく分析しました。
 
6年間に渡るデータを分析した結果、時間ではなく距離を基準にして換算したエネルギー消費量が同じ場合のウォーキングとランニングのリスク低減効果は、高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病、冠動脈疾患に関してほぼ同等であることが分かりました。
 
そしてウォーキングもランニングも距離が長いほど上記のリスク低減効果が拡大することも明らかになりました。
 
博士らは今回の結果を踏まえて、人々が将来の健康への投資としてウォーキングかランニングか継続しやすいものを選んでぜひ実践して欲しいとしています。
 
Arteriosclerosis, Thrombosis and Vascular Biology 20134月4日オンライン版
 

 
わが国でも「オーガニック」すなわち農薬や化学肥料を使用しない有機農産物などが消費者の注目を集め、「有機JAS」マークが表示されている米、野菜や果物を見かけることも多くなりました。
 
また食品だけではなく化粧品やファッションアイテムなどにも、オーガニックを標榜し、消費者にアピールする商品が増加しているように思われます。
 
米国でも消費者の食品購買行動に「オーガニック」という単語の表示が大きな影響を与えていることが、米国・ニューヨーク州イサカにあるコーネル大学のBrian Wansink教授らが 、Food Quality and Preference 2013年7月号に発表する研究で明らかになりました。
 
教授らはイサカのショッピングモールの消費者から、115人を被験者として選び、調査を行いました。
 
調査ではヨーグルト、クッキー、ポテトチップスの3種類の食品を中身は同一で、パッケージのみ変えた「オー ガニック」と表示されているものと、「レギュラー」と表示してあるもののペアにして、それぞれについて味の評価、その商品の内容カロリー数、その商品がい くらであれば買いたいか、などについて被験者に尋ねました。
 
同時に被験者の環境問題に対する関心や、生活習慣上の行動、購買行動なども質問されました。
 
被験者の回答を分析した結果、中身は全く同じにもかかわらず、オーガニックと表示してある商品のほうが、低 カロリーであると看做されていました。またオーガニック表示の商品はレギュラー表示のものより、も被験者により高い金額での購買意欲を生じさせ、より健康 的な内容(脂肪分が少なく食物繊維が多いなど)と評価されていることも明らかになりました。
 
消費者行動との関連では、いつも栄養表示をしっかり読んでいる人のほうが、オーガニック食品を購入する頻度 が高く、そうした人はリサイクルなど環境保護的な生活習慣を持ち、「オーガニック」という表示をありがたがる光背効果の影響を受けやすいことも分かったと いうことです。
 
Food Quality and Preference 2013年7月号


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