感動しました!!!
今から紹介するのは、本当にすっばらしいコンサート、素晴らしいピアニストです。
今までのゴルトベルクが吹っ飛びますよ。グールドもジョン・ルイスもビックリだぁ!
それは、2月17日すみだトリフォニーホールで開催された
スペインのピアニスト、 イシドロ・バリオのコンサート。
「スペイン人?バッハ??」…何か好奇心をそそられたので、チケットを購入しました。
コンサートは、まずソレルのソナタ4曲で始まりました。
彼のピアノの音を聞いてビックリしたのは、スタンウェイなのに囁くようでいて
一音ずつとてもクリアな「ピアノ」の音が出せる技術力!
私は個人的に、ピアノは、大きな力強いフォルテよりも、
小さくてクリアなピアノの音が重要だと思うので、
こんな素晴らしく美しい小鳥のさえずりのようなピアノの音を
聞いたのは初めてだったのでビックリ。ウルウル、感動です。
さらに素晴らしいのは、ソレルのソナタ2曲目の『ロンド』のリズム。
スペイン風で切れが良く、カスタネットの音が聞こえてきそうな心地いいリズムでした。
ソレルのソナタ4曲を淡々と終了。
「きっと楽譜台のセッティングかなあ」と思いきや、
すぐに手ぶらで、譜めくりアシスタントも携えずに、
再登場したイシドロ・バリオさん。
ピアノの前に座ると、
神との対話が始まったようにゴルトベルク変奏曲を弾き始めます。
最初のアリアは、とてもゆっくりで、
やさしい音色のピアノが続き、心安らかに曲がスタートしました。
…しかし、
静かなアリアに続いて繰り広げられたのは、
ピアノの魔術師のようなイシドロ・バリオの芸術と
バッハの旋律の化学反応の火花が七色にスパークする世界でした。
正統派バッハの音楽が好きな人には理解(許容範囲)を超えてしまうかもしれませんが、
ゴルトベルグ変奏曲の中に、ベートーベンやリストや
ショパンやラベルやドビュッシーやビゼーまでもが混ざり合っているような、
イシドロ・バリオの音楽の万華鏡の世界は、新しいバッハの世界を切り開いてくれたようです。
バッハ以降のすべての音楽の原点が、やはりバッハにあるということを、
超絶的な技術力を持ったイシドロ・バリオが証明してくれたのです。
まさにバッハの音楽と精神世界を礼賛する演奏でした。
これが初来日だったなんて!なんということでしょう!
明日コンサートがあれば、何があっても行きたいぐらい、大ファンになりました。
演奏中、空を見上げながら微笑み、頷くイシドロ・バリオは、確実に神と、
そしてバッハと対話しながら演奏していたと確信します。
できるだけ早く、イシドロ・バリオさんの演奏、また聴きたいです!
イシドロ・バリオさんの映像
アンコールのファリャとトゥリーナも良かったけど、
会場の聴衆に「音5つちょうだい」って言いながら、
5音で即興曲を演奏してくれた粋な&天才的な演出も最高!
そしてやたら女性客とハグハグしてたところも、
人が好き!対話するのが好き!という彼の人柄そのもの。
巨匠っぽくなくて良かったなあ…やっぱ、スペイン人は懐が広い!
そして今夜、またチラシで、 グスタフ・レオンハルト巨匠の来日を知り、ブログアップ後に、
チケット購入します!でもトッパンホールはすでに売り切れだぁ・・・・
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