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WBCで日本は見事な優勝を果たしました。準決勝進出については
かなりラッキーな面もありましたが、それでも予め設定されたルールに
基づき進出したのですから、決して卑下する必要はありません。
胸を張って世界一を名乗るべきだと思います。
(試合をみていても日本の試合が最初からどのチームより上手でした)
そして、実はその野球だけでなく、日本が賞賛されるべきことがあります。
それが王監督への現地ジャーナリストが与えたリスペクトです。
868本という本塁打の世界記録を保持している王監督は今大会の中でも
並み居るメジャーリーガーより一目置かれていたといわれます。
しかし、王監督が評価を一挙に高めたのは、あのアメリカ戦での誤審騒動に
おける記者会見でした。
決して声を荒げることなく、冷静にそして毅然と自らの意見を主張した
その態度、そして記者団の要請に対しては常に記者会見などに応じ、
きちんと自分の意見、考えを分かりやすく話したことに現地ジャーナリストの
リスペクトは日に日に高まっていったそうです。
もちろん、選手も同様です。今回は珍しく強い言動に終始したイチローが
優勝決定の後、王監督が「これがゴールではなく、日本球界のスタートだ」と
言ったと聞き、「僕にはマネできない考え方。王監督の品格は僕も学ばなければ
なりません」と話した。
このリスペクトこそが選手を一丸にし、現地での日本チームへの賞賛に
つながったのです。ともすれば、韓国に1勝2敗と負け越し、全体でも
5勝3敗という成績だったので、「ラッキーな優勝」と言われても
しょうがありません(実際に韓国ではそういう報道もあります)
しかし、アメリカの新聞でも日本を賞賛する声がほとんどです。
それは、王監督への記者団のリスペクト以外の何物でもありません。
私個人的には実はそんなに王監督は好きではありません。
以前、仕事で一度王監督と会う機会があったのですが、
その時は妙に冷遇された印象があるからです。しかし、今回の振る舞いを
みていれば、「あれはあのとき王監督が機嫌が悪かったのかな」という
気持ちにさえなります。
それに引き換え、日本の政治家たちはどうでしょうか?
中国や韓国に靖国問題を指摘されれば、関係ない国際会議で突然
靖国論を語ってみたり、そうかと思えば、アメリカにはペコペコ何でも
言うがままになってみたり。(そのポチはアメリカ軍の再編=米軍自身の
再編問題まで日本が75%も負担することに同意しそうです)
また別の与党幹部はどっからどう見ても政治家として資質があるとは
思えない人間を選挙に出馬させ「私の弟、わが息子」と持ち上げ、
得体の知れない偽メールまで(火の無いところに煙はたたず。
誰もが関係ないと思われていれば、取り上げることもなかったはず)
作られる始末です。
また別の大臣は数年前まで1月1日に外国に住民票があれば、
住民税を払わなくて済むという法律の欠陥を利用して、何度も
アメリカに住民票を移すという脱税まがいのことをしていたといいます。
これでは国民や外国の人間からリスペクトを得られる政治家には
なりえません。
政府は今回のWBCの代表に紫綬褒章を与えるという話です。
もちろん、彼らは日本人に誇りを持たせてくれた功績からいって
褒章を得ることには何の異論もありません。
しかし、与える側に彼らと同レベルのリスペクトを感じさせる人間が
いるのでしょうか。人気にあやかりたいだけなら、むしろ今回の
彼ら、王監督をはじめ選手が世界に与えてきたリスペクトに対して
むしろ無にしてしまうような気がしてなりません。
それよりも王監督やイチローを講師に彼らから真のリスペクトを
得るための講義でも受けたほうがよっぽどマシかもしれません。
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