|
今日、小泉内閣が主催するタウンミーティングに川崎厚労大臣と
猪口少子化担当相が参加し、少子化をテーマにして行なわれたそうです。
小泉改革の中でもこのタウンミーティングだけは、私も評価している
のですが、今日はその中で川崎厚労相が問題発言をしたようです。
まあ、誰も問題発言とは感じていないかも知れませんが、
私はかなり問題発言だと思いました。それは、少子化に関連して、
特殊出生率の政府目標を設定したほうが良いという趣旨の発言の中で、
「2050年までに出生率1.39を政府目標にすべし」と言ったそうです。
特段問題ない発言のように聞こえますが、この2050年の出生率1.39と
いうのは、年金改革の時に政府が2050年に推定される出生率として
掲げたものです。つまり、これは厚労省からすれば科学的
(マーケティング的)な数値であって、決して目標値ではなかったはずです。
それを今になって、厚労相が「政府目標として掲げるべき」数値として、
この数値を公言したというのです。私も直接会場で聞いたのではなく、
ニュース報道で知ったので、前後の経緯は詳細には知りませんが、
どうやら総裁候補にもこの出生率の政府目標を掲げてほしいという
話の中で自分の目標値として話したようです。
しかし、年金のときには、この出生率が必ず到達できる数値として、
今回の年金法案は提出され、可決したはずです。それが1年もたたない
うちに「政府目標として掲げるべき数値」になってしまうのです。
これだから政府の言葉に信頼性がなくなってしまうのです。
少子化の話でいえば、今朝の朝日新聞にも書いてありましたが、
最近、産婦人科医が激減していて、特に分娩施設のない地域が続出
しているという話です。政府では「育児手当」とか「出生手当て」等
お金の話ばかりしていますが、肝心の「出産」の体勢が全く不十分に
なっているのが現実です。以前にテレビでみた話では、
産婦人科へ行くのに1時間以上かかるのは当たり前で、しかも
自治体をまたいで通院している場合、いざ出産時に救急車が
通院していた病院へ運んでくれないという話もききました。
「安心して出産できない」のは、その後の育児の問題だけでなく、
「出産」そのものまで関わっているのが現実なのです。それなのに、
いい加減な出生率を算出しておいて、あとから政府目標とするなどと
平気でいえる政治家をどうして信用できるのでしょうか?
折りしも、今、米軍移転問題で6000億だの3兆円などと巨額の費用負担の
話がでています。これだって何が本当の数字だか分かったものでありません。
はじめに大きな数値を言っておいて、「これだけ努力した」ということだって
可能なのです。それを「本当のこと」と思わせるのは信用しかありません。
そして信用は日頃の言動を積み重ねて初めて生まれるものです。
今の政府答弁に信用できないのは、日頃の答弁がいい加減だからなのです。
全く情けない話だと思いませんか?
|