御意見無用のAntithesis

アンチテーゼ…ある理論・主張を否定するために提出される反対の理論・主張。

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財政破綻という幻想

ビッグブラザーblogで投稿したコメントを流用。前の評判が良かったのか読売社説でいいこと言ってます。…しかし。また、日経新聞でもとうとう国債で日本は破綻しないと言い出しました。知る限りでは大手新聞社初ではないだろうか?

金持ち優遇批判 感情的議論から卒業すべきだ (4月15日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090414-OYT1T01037.htm

>「金持ち優遇」批判が足かせとなって、思い切った政策が打てない。今回の追加経済対策に
>盛り込まれた贈与税減税は、その典型だろう。
>当初は金銭贈与の非課税枠を、現在の年110万円から2000万円以上に拡充する案もあった。
>だが、与党内から「大幅に拡充すれば金持ち優遇と批判される」との慎重論が出された。
>結局は住宅資金に限った500万円の拡大にとどまった。これでは、消費刺激効果はほとんど
>期待できまい。使途の制限を緩和し、非課税枠を一層拡大する方向で、今後も検討を続けるべきだ。
>もともと贈与税減税には、高齢者の「余剰貯蓄」を消費性向が高い若年層に移す狙いもあった。
>日本の個人金融資産の総額は、1434兆円にのぼる。2007年の家計調査では、その約6割は、
>60歳以上の世帯が保有している。
老後の生活に必要な資金をはるかに超えた額が消費に回らず、事実上眠っている。
>総合研究開発機構(NIRA)は、こうした余剰貯蓄の総額は最大で179兆円にのぼる、と試算している。


そうですね…貧富の格差には突っ込むマスコミはありますが、世代の格差について語るマスコミ
はあまりない。
それと179兆円のうちにタンス預金も含まれていると思われ。
国債にもならない文字通りの死蔵金。
未だに金融機関の定期積金の集金への支払いが聖徳太子ってのはリアルにありますし。
全体的にはいいと思うのですよ。
しかしですね。

国債による借金は限界に近い。余剰貯蓄を有効利用し、消費を刺激して景気回復を図る方策を
>真剣に考えるべきだろう。


…orz
そこからは抜け出せない。

>確かに公平性への配慮は必要だが、それだけで有益な政策を葬る理由にはなるまい。
>巨額の余剰資産をうまく使えれば、雇用や所得を下支えし、結果的に低所得者の暮らしを守る
>ことにもなる。
>いずれも今後、真剣に検討されるべき政策だ。効用や意義を吟味しない感情的な反発からは、
>もう卒業すべきではないか。


まったくです。
効用や意義以上に「国債の構造」の見直しや、「可能性」も吟味してもらいたい。

日本国は破産しない
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-10242847514.html

>しかし国の借金と企業の借金とでは全く違う。国の公債が多いということは、国民が公債を買い、
>その金融資産が増えるということである。だから国は破産しない。現在のように国の需要が供給力
>に及ばず、不況が激しくなっているときには、国が需要を生み出すべきである。


読売のロジックは…

国債は限界だ!→貯金を消費に回すべき。→プリンティングマネー不要

なわけです。

対して本日の日経のロジックは…

公債は破綻しない→公債を発行すべき→プリンティングマネーの可能性

まあ、どちらも方法論であって正しいとは思うのですが…
別にダブルでもいいんじゃね?

緊急経済対策 「真水15兆円」を賢く使え(4月10日付・読売社説)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090409-OYT1T01161.htm

>策に伴う国債発行は10兆円を超え、今年度全体では40兆円を上回る見込みだ。
>国債増発で長期金利が上がれば、民間投資の減少や円高などの副作用を招く。
日銀による国債の買い入れ増額など、政府・日銀の連携が重要だ。


 一応、日銀による国債の買い入れ増額には積極的な読売。


国債買い増し求める声じわり 日銀、内規たてに防戦
http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY200904100355.html

>政府の借金である国債を、日本銀行はどこまで買い入れるべきなのか。国債増発が確実になる中で、
>政界の一部には日銀に買い増しを求める声が出始めた。日銀は、購入に上限を設ける「銀行券ルール」
>をたてに「いま以上は無理」と主張するが、財政規律の「最終防衛ライン」としては、やや心もとない。

>ただ、銀行券ルールには法的根拠はなく、日銀自身も「専門家以外には分かりにくいルール」
>(幹部)と認める。市場でも「ルールを超えて国債を買い入れても、直ちにインフレになるとは
>思えない。次の経済対策の時に、日銀券ルールは撤廃されるだろう」といった見方が出ている。



いいのかな 国債44兆円、税収上回るかも 戦後初
http://www.asahi.com/politics/update/0410/TKY200904100325.html

>当初予算の新規国債発行額約33兆円と合わせ、今年度の発行額は44兆円を超えそうだ。
>税収見通し(46.1兆円)は景気後退に伴う法人税の減少などで大幅に減り、戦後初めて
>国債発行額が税収を上回る可能性が高い。


 特別会計も入れたらあっという間に比率が下がっちゃいますけどね。


個人向け国債販売額、今月過去最低に 利率低下で
http://www.asahi.com/business/update/0413/TKY200904130185.html

>今月発行分の個人向け国債の販売額が3208億円と、前回1月分より4割近く減少し、
>比較可能な06年1月以降で最低になることが13日わかった。金融危機の影響で利率が
>過去最低となったことや、民間金融機関が利回りの高い劣後債を相次ぎ発行して需要が
>減ったことなどが理由とみられる。
>個人向け国債の利率は、機関投資家向けの一般の国債の金利に連動して決まる。
>金融危機による株価の下落で、機関投資家の資金が国債に流れて価格が上昇(金利が低下)し、
>個人向け国債の利率も下がった。その分需要が鈍り、発行額が減った。


 なるほど、全体の中で5%程度のシェアしかない個人向け国債が不調なのですね。
 まあ、利率1.490程度では魅力ないですからね…
 それだけ、メインの機関投資家向けの長期債が売れて利率が下がっているってことですから。


長期金利は主に1.4%台後半で推移、30年債入札無難な結果予想=今週の円債市場
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPnTK0DBTGVD20090412

>財務省は14日に30年利付き国債(発行額5000億円、償還日2039年3月20日)
>の入札を実施する予定。超長期ゾーンには、潜在需要が期待できることから無難な入札になる
>とみられている。


 順調で結構なことで。

追加経済対策受け株高/債券安、国債大量発行に課題残る
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-37410920090409

>追加経済対策の財政支出が15兆円に上る見通しとなり、国債増発の懸念が広がった。
>先物主導の相場下落により、長期金利の代表的な指標となる10年最長期
>国債利回りは08年11月19日以来の高水準に達した。


 とはいっても1.4%後半…
 他社でも「08年11月19日以来」をやけに強調していたが…

長期国債利回り推移(過去 3年)
http://www.bb.jbts.co.jp/data/index_kinri.html

 そんなに高いか?
 2006年度なんて1.8%以上ありますよ。
 ちなみに1998年までは2.0%以上…
 昨年11月は確かに最も安い1.2%以下を記録しましたが、最小値から上がったから何?
 マスコミは煽るために直近のデータしか使わないから始末に困る。


国債買い入れオペ2本を通告、総額5600億円=日銀
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK026030520090415

>日銀は午前10時10分、2本の国債買い入れオペを通告した。総額は5600億円。
>買い入れ日はいずれも4月20日で、対象残存期間1年以下と1年超10年以下。


 これでまた下がってしまいますね。

 しかし、大手新聞社が破綻しないと明言するとは時代が変わりましたね。
 (普段は新聞に未来はないとか言ってるのに節操ないな…私)

 国債増加で財政破綻と言うなら…
 まずはその幻想をぶち殺す!
 

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