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欧州のキリスト教国では、12月6日は聖ニコラウス(サン・ニコラ)のお祭りの日だ。
スイスもキリスト教国ではあるのだが、わたしたちのいる辺りではお祭りはない。
おそらく、プロテスタントの多く住む地域だからだろう、とあんずは思っている。


サン・ニコラは、12月6日にプレゼントを持ってやってくる。
まるで、12月24日にプレゼントをくれる、かのサンタクロースみたいだ。

それもそのはず。
元々、両者は同一人物なのだから・・・



サン・ニコラ(270年〜345年12月6日)とはベルギーのオランダ語で
シンテル・クラース ( Sinterklaas )。
シンテル・クラースは暖炉の煙突から家に入ってくるといわれていた。
この名がアメリカで形を変え、サンタ・クラウス ( Santa Claus ) となり、
12月6日の代わりに、12月24日(クリスマス・イヴ)にプレゼントを持って来るようになったらしい。
そして、戦後になってヨーロッパに逆輸入され、今日に至っている。


イメージ 1米国産サンタクロースと本家サン・ニコラとの
決定的な違いは鞭打ちじいさんである。

(娘の去年の仏語の教科書
『四季を読む』の挿絵より)

鞭打ちじいさんは、サン・ニコラと一緒に
やってきて、その家の子どもが
“悪い子”だった場合は説教をしたり
持参の大きな袋に投げ込んだりするらしい。

そもそもそれは、次のような逸話に基づいている。


ある日、3人の子どもが落穂拾いに出かけた。
道に迷い、肉屋に泊めてもらった3人は
その肉屋に殺され、壷に投げ込まれた。

サン・ニコラはそれを7年後に生き返らせた 
というものだ。


鞭打ちじいさんとは、この話に登場する
肉屋の象徴的人物なのだという。






このサン・ニコラ祭。
スイスではフリブール(フライブルグ)市のお祭りが有名。
なにしろ、サン・ニコラはフリブールの守護聖人で、この市の大聖堂はサン・ニコラ・カテドラルだ。


1906年フリブール市のサン・ミシェル高校の生徒たちが
寮祭で、サン・ニコラに変装して演説などを行ったのがこの祭りの始まりといわれている。

今もお祭りでは、この高校の生徒の一人がサン・ニコラになり、数人が鞭打ちじいさんに変装する。
それに横笛の合奏隊も加わって、大変にぎやかなお祭りだそうだ。

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