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≪ダイジェスト≫
京都・愛媛を連続大量得点で下し、勢いに乗る東京。日程のあやにより首位の座を札幌に明け渡すも、今節勝てば再奪首となる大事なホームでの横浜FC戦。試合は静かな立ち上がりも8分、右CKのチャンスから谷澤のキックがゴール前の梶山を捉え先制点。これで流れを掴むとルーカス・谷澤・徳永らが次々に決定的なシュートを放ちます。ところがいずれも決定力不足やバーに嫌われなかなか追加点を奪えません。対する横浜FCは無理に前線から追わずに3ラインをコンパクトに整える“我慢のサッカー”。これで何とか前半を最少点差で乗り切ると、後半59分にFWフランサ・野崎を投入。勝負を掛けます。投入直後にさっそくFW野崎がポスト直撃のシュートを放つなどチャンスを掴みかけますが、この嫌な流れを引き戻したのは東京のエース・石川。66分、ボールを奪った梶山からサイドでボールを引き出すと中央の羽生へ。これを技ありのシュートで流し込むと続く68分にも、石川からの崩しを受けてルーカス→羽生と繋がり3点目。その後は終盤にこそ危険な場面を造られるも、相手のミスにも助けられシャットアウト勝利。しっかり首位を奪い返し、1週間で3試合をこなす過密日程の初戦をものにしました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-5-1
GK 権田 (5.5)
…巡ってきたチャンスに完封勝利と結果を出すも、内容的には反省の残るゲームに。序盤こそ精度の高いフィードでアピールしたが、後半には有り得ない2度のミス・キックでピンチを招いた。シャットアウトこそ成功したが、相手のミスに助けられたのが本当のところ。ポジションを奪い返すチャンスをものに出来るか。
DF 徳永 (5.5)
…バー直撃の強烈ミドルでスタジアムを沸かせた。あのエリアからのシュートは徳永の大きな売りなので、これからもどんどん撃って欲しい。ただプレー全体としては、トラップを含めて少し安定感を欠いた印象。対面したDF宮崎との1vs1も手を焼いたと思う。
DF 森重 (6.5)
…安定したプレー内容で攻守両面に大きく貢献。代表に呼ばれても、充分にレギュラーを狙えるレベルに既にいると思う。課題であるムラっ気もなくなってきたし、試合を重ねる毎に存在感を増している。累積3枚なので余計なカードだけには注意。
DF 今野 (6.0)
…カズとの1vs1ってやりずらいんだろうなぁ…。珍しくミスキックもあったが、90分の中ではさすがの安定感。前へのボールの持ち出しも良かったし、スペースを潰すカバーリングもまったく問題なかった。
DF 椋原 (6.0)
…左足でのクロスあるじゃんw。精度も悪くなかったと思う。とにかく「イケイケ状態」で、多少のバランスを無視してでも前掛かりになる姿勢が、現状では上手くハマっていると思う。「GO」か「STAY」かの判断で、現状では前者を選択しての椋原起用なのだろう。
MF 高橋 (6.0)
…フィジカルコンタクト主体のゴリゴリしたプレーが目に付いた。センターバックがボランチ(守備的MF)をやるとこうなりますよといった典型的な試合だった印象。その中でも今野や森重が上がった時の穴埋めや、不器用ながらもチャンスにはしっかり前線まで詰めている部分などは高く評価。あとは展開のパスを散らせれば更に◎。
MF 梶山 (6.5)
…ラッキー感♪もただよう先制ヘッドはまぁいいとしてw、欲しかった追加点に繋がった場面(ボール奪取から石川の前にピッタリと送ったパス)は、司令塔として非常に価値の高いプレー内容。今日のようなプレーを平均的に毎回出来るかが梶山のポイント。
MF 草民 (5.5)
…椋原とのコンビプレーで二人のポジションが重なってしまう場面も。カウンターの危険性があるので要注意。全体的にはミスの少ないプレー内容も、高い位置での仕掛けでは迫力を欠いてしまった印象。
MF 羽生 (6.5)
…見事なシュート技術を見せた1点目よりも、流れの中でトップを追い越してから流し込んだ2点目を高く評価。あれはチームとしての狙いの形だと思う。ただ消えている時間帯もあるので、ピッチの中でもっと怖さを感じさせる存在になって欲しい。攻撃の中核であるのは間違いない。
MF 谷澤 (5.5)
…攻撃を組み立てる中でのアクセントとしては機能している。ゴール前に飛び出すプレーもあるし、ボールを受けてからシンプルにサイドへとボールを預けるプレー選択も、監督の好みに合っていると思う。ただ…シュート精度はやはり不満。
FW LUCAS (6.5) ⇒ MVP!
…高い位置での攻撃の基点として機能。よくボールを引き出していたし、苦手なハイボールの競り合いでも奮闘していた。枠内にシュートを撃てなかったのは反省点だが、最終ラインからのビルドアップだけでなく、高い位置からのポストワークからの崩しが加わればチームの大きな武器に。
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MF 石川 (6.5)
…追加点が入らずに嫌な流れになりかけたゲームを途中交代から引き戻した。攻撃のスイッチ役としてしっかり役割を果たしたと思う。ここから連戦が続くの中で石川の存在はクローズアップされるはず。
FW 坂田 (5.5)
…前線ではなくサイドに入ったが、身体の重さを感じさせるようなプレーが続いた。
MF 上里 (-・-)
…ロングレンジからでもシュートを狙う姿勢は、キックへの自信の表れか。
≪point!≫
追加点が入るまで時間が掛かりましたが、全体的にはしっかりゲームをコントロールした「大人なサッカー」の東京が危なげなく勝利をモノにしました。
思ったより横浜FCが前からボールを取りに来なかったように見えましたが、FWの位置が低い分、相手の前線から最終ラインまでがコンパクトになっていたと思います。プレッシングを掛かりやすくする「東京対策」だったと思いますが、東京サイドからすれば変なミスさえしなければ低いリスクのままゲームを進められるということにもなりますよね。京都戦でも感じましたが、中盤でプレスを受けても焦らずにしっかりゲームを作れるようになったことは、栃木との連戦や富山戦での反省が活かされていると素直に感じます。実際に前半でのピンチといえばカズの可能性の低いミドルシュートくらいでしたし。
もちろんそうなると先制点が重要。時間が過ぎて焦りだせば相手の思うツボですから。そういう意味でも早い時間帯でセットプレーからスコアを動かせたのが大きかったです。あれで心理的にも楽になってゲームを進められたと思います。ただ逆にスコアがなかなか動かなくても(もしくは先制されてしまったとしても)、焦らずにゲームを進めることが出来るのかは今後見ていきたい部分。そういう意味では低めにライン設定してくる可能性の高い北九州戦は要注目(もちろん前掛かりで来たら東京は圧勝できるチャンス)。リベンジしなくてはいけない相手ですし、その次に控える「勝ち点6の価値のある試合」徳島戦に向けて大事なゲームになると思います。
「追 記」
・羽生さんの2点目を見て、むかし同じ国立開催で当時無敵だった磐田から三浦文丈が奪ったゴールをちょっと思い出しました。懐かしい…。
・そんな羽生さんの連続ゴールが見れたり、キング・カズや魔法使いフランサが見れたりと東京サポにとってはたまらない国立での日曜ゲーム。唯一気になったのは「椋原選手の生電話3分間プレゼント」ってヤツですね。むっくん、いったい何を話すのだろう…w。
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