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≪ダイジェスト≫
東京ガス時代以来の天皇杯準々決勝は熊本県での開催。サイド攻撃重視のスタイルを貫く東京ですが、ゴール前での強さ・高さ・人数が足りず屈強な広島DF陣に簡単に跳ね返されてしまいます。逆に広島は2トップがクロスオーバーする動きに2列目もしっかり反応する“チームとしての組織的な攻撃”を披露。13分柏木・37分駒野と完璧な崩しから2ゴールを奪われゲームを優勢に進められてしまいます。後半に入ると東京は平山と浅利を投入。今野と梶山を一列上げた「4−1−2−3」システムで反撃を狙いに行くと高い位置でゲームを進められるようになりシュート機会が増えますが崩しきるまでには至らず。最後の切り札・ルーカス投入も広島ゴールをこじ開けられずに遂に終戦の笛…。原東京の終焉に落ち込む選手たちでしたが、遠く離れた熊本まで駆けつけたサポーターからは暖かい声援がチームに送られていました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-5-1
GK 塩田 (5.5)
…2失点ともフリーで打たれたシュートだからGKとしては仕方ない。ただそれでもどちらか一つでも身体に当てていればと…悔やまれるね。オフシーズンはしっかりリフレッシュして来期を迎えて欲しい。もう土肥には甘えられない。GK陣を引っ張る大黒柱として期待したい。
DF 徳永 (6.5)
…バランスを無視した後半の攻め上がりは単純に見ていて面白かった。相当数のクロスを供給したが…決まらなかったね。課題は前半のチームバランスが悪い時の守備。相手の有効なサイドチェンジから数的不利に追い込まれるシーンがあったけど(1失点目)、そこでどれだけガマンして相手を遅らせられるか。もっと出来るはず。
DF 藤山 (7.0)
…ピンチの芽を摘む積極的なディフェンスは際立っていたと思う。特にチーム全体が前掛かりになった後半45分間での奮戦ぶりには涙が出た。相手のカウンター攻撃からの失点を1点も許さなかったのは藤山のおかげ。もっと言えばフジがいなかったら大量失点もあったゲームだと思う。ホント代わりが効かない大事な選手。
DF 茂庭 (5.5)
…最後まで本来の茂庭らしい粘りを見せることが出来なかった。佐藤寿とはホント相性悪いね。とにかく不本意だったシーズンをしっかり切り替えて来期を迎えて欲しい。東京が這い上がれるかは茂庭に掛かっている。
DF 金沢 (6.0)
…プレー内容としては悪くなかったと思うけどスクランブル起用となったルーカスと交代。寂しいシーズンラストとなってしまった。コンディション調整に苦しんだ試合かもしれないが、もう少し効果的なフィードを見せて前列の規郎を走らせて欲しかった。
MF 梶山 (6.5)
…相変わらずのスロースターターぶりではあったが、90分の中では一番ボールに絡めていたと思う。とにかく波を少なくすることが課題。あと悪い時間帯に「ゲームの流れをいなす」ような気の効いたプレーも欲しい。時間帯においては平山と2トップを組むような場面もあったけど、相性はかなり良さそう。この2人の連携を来期はもっともっとチームに取り込んで欲しいね。
MF 今野 (5.5)
…中盤の底のアンカー役としては今一つ効いていなかった印象。中盤から飛び出す柏木・森崎浩を潰し切れていなかった。逆に後半梶山と共に一列上がってからは高い位置で良くボールを拾えていたと思う。
終了後にいつまでも鳴り響いていたサポーターからの今野コールには泣いていたね。一方的な希望かもしれないけど、どこにもいかないで欲しい。東京でタイトルを獲ろう。一緒に世界を目指そう。
MF 石川 (5.5)
…ピッチ全体を良く動けていたしフィニッシュにも絡めていたけれど、一番大事な「結果」を出すことは叶わなかった。エースだからこそ、こういうノックダウン式の試合ではゴールなりアシストなりの結果を示して欲しかった。ただ一時期のようなサイドに張り付いているだけでゲームから消えてしまう局面が減ってきていることは収穫。ここら辺は原監督の考えが変わったのか、石川の独断なのか、それともたまたまなのか、ちょっと気になる。
MF 栗澤 (5.5)
…リンクマンとしてボランチへのフォロー、サイドへのフォロー、DFラインへのフォローなど幅広く動いていた。なんて言うか気の効く『便利屋さん』みたいな感じ。それはそれで有効なんだけど、直接ゴールに結びつくような“斬れるプレー”もフルタイムの中では見せて欲しい。
MF 規郎 (6.5)
…左WINGとしてインパクトの残る仕事を出来なかったのは残念。ただチーム事情で左サイドバックに下がってからも攻撃性を忘れずにホイッスルが鳴るまでアップダウンを繰り返したプレーには熱いものを感じた。このゲームで一番走っていたんじゃないかな。終了後には足元から崩れ落ちていた。本当に本当に…勝ちたかったんだろうね…。この悔しさをバネにしてくれればそれだけでも価値がある。
FW 川口 (5.5)
…周りのフォローも薄くゴール前での有効な仕事を出来なかった。本来1トップを張るようなプレースタイルじゃないし、広島DF陣にはフィジカルに強い盛田やストヤノフがいるからね。単純なクロスをノブさんに競り勝てというのは酷。ただDFラインの裏を狙う動き出しや、相手スイーパーをサイドへ釣り出すような川口に期待できる効果的な働きも足りなかった気がする。
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MF 浅利 (6.0)
…いや、面白い交代だった。浅利投入で今野&梶山が前に行くことがハッキリとチームにもサポーターにも伝わったと思う。これは「浅利 悟」というプレイヤーの起用だらこそ、監督の意図がボヤけることなく上手くチーム全体に伝わった気がする。まだまだ池上ではこうはいかない(別に「浅利>池上」というわけではないよ)。プレー内容に関しては若干潰しで甘いシーンもあったが、難しい役割を良くこなしていたと思う。欲を言えば一本効果的なフィードをサリから見たかった。
FW 平山 (6.0)
…高い位置でカラダを張りながらボールを引き込み、試合の流れを変えたと思う。ゴールを奪えなかったのは残念。結果論だが先発平山で広島DF陣と高さと強さで競わせてから、勝負どころで川口投入でスピード勝負に出た方が面白かったかもしれない。結果論だけどね。
とにかく来期こそはちゃんとポジション奪いなさい。練習からしっかりアピールしたモノが先発になることをノブさんが最後に教えてくれたんじゃないかな。
FW LUCAS (5.5)
…ゴール前のスペースのない中でも仕事を期待出来る選手。でも残念ながら結果を出すことが出来なかった。シュートもミドルレンジから放った一本。
これで最後じゃないよね。ルーコン。
≪point!≫
まず敗戦の理由に関して。もう東京のサッカーがどうこうではなくて、広島のサッカーが素晴らしかったからだと素直に認めます。前半だけなら完璧じゃないかな。チームとしての連動性が高く、スペースの作り方・使い方を選手同士が共通理解してましたね。少しだけ全盛期のジュビロを感じました。またサイドチェンジが非常に効果的でそこからしっかり得点も奪いました。う〜ん、どーしてこんなチームがJ2へ行くのかサッパリ分らないです。このまま天皇杯優勝あるんじゃない?
で、東京ですが前半に関してはホントに「ハラ東京」のこれまでが凝縮されたようなサッカーでしたね。サイドは人数掛けてるからある程度までは崩せるんだけど、ゴール前に人数が足りない。で、そこから先は行き当たりばったりになる。結局クロスを上げられずにボールを戻して遅攻になる、もしくは強引に上げても跳ね返されてカウンターを浴びる…。「4−5−1」をやるなら数的不利を個人レベルで解消できる規格外のFWが1人いないともうムリでしょうね。
ただ後半の浅利をアンカー役に置いてからのサッカーは可能性を感じた。中央センターにフィジカル系のFW(平山)を置いて後列から梶山&今野が絡む。また両WINGもワイドに張り切らず積極的にインサイドにも斬り込んでいた。そして空けたスペースにはサイドバックも攻撃参加。うむ、ちょっと面白いぞ。ディフェンス面にかなりリスクがあるけど、ベースになるサッカーのヒントは見えたんじゃないかな。
でもこのゲームで一番うれしかったのはサポーターの存在。みんなサンタ帽かぶって東京を楽しんでましたね。遠地でのAWAYゲームって大変だけど、少しだけ昔の東京ゴール裏の香りを感じるんですよ。負けて悔しいけど、やっぱ自分が東京バカであることを自覚させられた熊本遠征でした。サッカー見るために日帰りで熊本まで飛んで帰ってくるなんてホント馬鹿だよ。あっ、でも何とか熊本ラーメンは食べてきましたよ。うまかぁ〜w。
ちなみに帰りの飛行機で選手と一緒になりました。つーか選手の席ってバラバラに取るんですね…。オイラの隣には35番の選手がちょこんと座ってました。
さて、今期の総括と来期展望はまたじっくり書かせて頂きます。つーか最近はサッカーブログみたいになっちゃったんで(いやサッカーブログなんですけど)そろそろ普通のネタも書きたいな。イチゴちゃんもしばらく出てないですしね。
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