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≪ダイジェスト≫
リーグ中断前の最後の試合は宿敵・川崎を迎えてのホームゲーム。“多摩川クラシコ”と命名してから5試合目となる対戦は、序盤は互いの手の内を探る展開。個の突破を元に神経質なジャッジを味方につけた川崎がFK絡みからチャンスを伺うののに対し、東京は最終ラインからのビルドアップを基本に丁寧に攻撃を組み立てゴールを狙います。そんなゲームが動いたのは28分、右CKからのボールを今野が強烈ヘッダーで狙うと一度はポストに嫌われるもこぼれて球を再びボレーで叩いてゴール!。東京が先制に成功します。これで主導権を握った東京は安定した守備をベースにゲームを支配。後半に折り返した54分にはカウンターからカボレの折り返しを石川が完璧な弾道で流し込み追加点!。完全に流れを掴んだゲーム展開にスタジアムが沸き返ります。ところが…。ゲームが壊れたのは58分、中央ど真ん中を通されたパスがFWテセに入るとブルーノが思わず手を出してしまいファウル。これがPA内と判断された上に一発レッド…。凍りついた会場を尻目に難なくPKを決められると、動揺した東京に川崎攻撃陣が叩き掛けます。65分、またしても微妙な判定からゴール前でファウルを取られると陣形が整う前に川崎に隙を突かれてしまい同点。完全にパニック状態になったところを続く68分に崩され最後はFWレナチーニョ…。その後はリスクヘッジを優先した川崎のゲーム運びに封殺され試合終了。勝てる試合を自滅と言っていいカタチで逃し、上位戦線に食い込むどころか再びボトムラインに落ちる最悪の結果となってしまいました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-4-2
GK 権田 (5.5)
…失点はどれも仕方がないものばかりだが、それでも一本ビッグセーブが欲しかった。
DF 徳永 (5.5)
…10人になってから川崎に徳永のサイドを狙われてしまった。前列(石川)がいなくなったことで数的不利にされてしまい、クロスを止められず。攻撃面に関しては徳永らしいパワフルなドリブル突破も見られ悪くない出来だったので残念。試合終了後のセンターサークルでの挨拶にも加わらなかった姿に、ジャッジへの強い不満と悔しさを感じた。
DF BRUNO QUADROS (4.5)
…やってはいけないプレーでゲームを壊してしまった。DFとして“つい手が出てしまう”心情は理解もするが…今シーズンを左右する非常に痛いワンプレーに。それまで高いパフォーマンスを続けていただけに残念。
DF 今野 (6.0)
…悔しい敗戦。セットプレーから先制ゴールを奪い、高いカバーリング&強い対人プレーで堅守を築くなど、攻守両面で活躍していただけに悔しさも人一倍だと思う。強いて反省点を挙げるなら、2失点目の相手セットプレーのシーンで相手に簡単にボールを渡してしまったことか。
DF 長友 (5.0)
…攻守両面に軽いプレーが見られた。逆転シーンではマークに付きつけておらず、その後の反撃でもクロス精度を欠いて沈黙。昨シーズンにも見られたが、チームが守備に比重を置くとどうも長友のパフォーマンスが落ちるね。
MF 梶山 (5.5)
…90分を通しては可もなくなく不可もなくといった印象を受けた。終盤にはつまらないミスもあったが守備に対する意識も高く、ボールを持つ・散らすのバランスもそれほど悪くなかったと思う。課題は攻撃面で、高い位置に上がった時に最後のフィニッシュまで絡むような仕事を見たい。
MF 米本 (5.5)
…前回のナビスコ・千葉戦と同じような感想を持った。ポジションの取り方が上手く、オープンスペースを狙う動きも上質。パス&ゴーの意識が高いのは好印象。問題はボールを受けた後で、そこからのパスであったりシュートであったりの精度には不満が残る。逆にそこがこれから伸びてくれば…。
MF 石川 (6.0)
…右サイドに相手ボランチを引っ張り出すことで前半は相手のバランスを崩していたと思う。低い弾道で叩き込んでみせたミドルはお見事。しっかりコンディションをケアしてナビスコ予選の連戦に臨んでいって欲しい。チームを引っ張る存在に。
MF 羽生 (6.0)
…攻撃で良いアクセント役になっていただけに前半だけで退いたのが残念。交代はケガか何かの理由だと思うが…。キャプテンシーが欲しい試合だっただけに羽生がいなくなったのは痛かった。
FW 平山 (5.5)
…カボレに裏を取らせようとする意図は感じた。熟成すればなかり面白いコンビになると思う。カボレからリターンパスをもらえなかったシーンなんかは、しっかり自分の意見を伝えて意識を合わせて行って欲しい。
FW CABORE (5.5)
…決して悪いとは思わないが…とにかく周囲を納得させるだけの結果が欲しいね。ただ平山との2トップには迫力を感じるし、上手く平山を使えればカボレの速さをサイドじゃなくセンターで活かせるかもしれない。
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MF 達也 (5.5)
…シュート意識が高いのは分かるが、可能性の低いミドルが多いのが気になる。もう一つ工夫が欲しい。
DF 茂庭 (5.0)
…可哀相な部分もあるがFWテセとの競り合いに吹っ飛ばされるなどプレーに力強さが見られず。
MF 北斗 (-・-)
…チャンスがあっただけに残念。
≪point!≫
今シーズンのターニングポイントになるはずだった試合。
ジャッジに対する不満(詳しくは後述)は確かにあるんだけど、自分たちから勝てる試合を手放してしまったことは、シーズン終了時に振り返っても痛恨の一敗となると思います。ただの一つの黒星以上にダメージが残ってしまうゲーム。内容よりも結果を求めた試合だけに…ただただ残念です。石川のシュートが決まった後のゴール裏から流れたチャント「勝利はもらったぜ〜♪」に嫌ぁ〜な印象を持ったとたんに始まってしまった悪夢。前回のクラシコ(等々力での「0−1」のゲーム)では一人少なくなってもハーフタイムに全員の意思を合わせる時間があったけど、今回は突然の嵐に巻き込まれたようにチームはパニック状態に陥ってしまいました。ブルーノ退場から全員でどこまで耐えられかに期待を込めたけど、10分耐えられないとは…。悔しい。
さてジャッジに関してですが、問題となったPK&ブルーノ退場シーンに関しては…まぁ、仕方ないのかなぁ…と思うのが本音。確かにVTRで見るとラインより外なんだけどね。それより2失点目につながったシーンに代表される接触プレーはほとんどFK判定となるジャッジの多さに違和感を感じますね。試合開始から終了まで転べばすべてファウルになってました。まぁ、そこを気付いて執拗に突いてきた川崎(特にブラジリアンたち)の経験値が東京を上回ったと思います。そこら辺に関しては関塚監督は城福さんの何倍もジャッジに泣かされてきた人ですからね…。試合の早い段階で主審のその試合の対するジャッジ基準を把握して試合を進めるしたたかさが欲しいです。
それにしても審判によって基準が変わるのは仕方ないけど、Jはちょっとその振り幅が広すぎるね。
一方、東京が良かったのはビルドアップの部分。川崎相手にあそこまで攻撃を最終ラインから組み立てられたのは自信にして良いと思います。東京が苦手にしてきた部分に対して、少しづつ積んできた努力が段々とカタチになって来ているのを感じます。よしよし。あと平山&カボレの前線の組み合わせ。今日の試合に関しては不満も多いですが、選手評価でも書いたように平山を上手く使うことでカボレの特徴をサイドではなくセンターエリアで発揮できるかもしれません。ここは今後に期待したい部分ですね。
さて上位戦線に食い込むチャンス(勝てば7位だった…)を失ったタイミングでリーグ戦は中断。週末からはナビスコ予選が続きますが、代表組が抜ける上にブルーノが出場停止になるであろうDF陣はここが正念場になります。茂庭は相当頑張らないとダメ。これがラストチャンスくらいの意気込みで掛からないと。コンディションが気になる佐原も練習試合には出ているようですし、吉本・平松もサバイバルマッチだと思ってここからの連戦に臨んで欲しいです。ピンチはチャンスだぞ。
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