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≪ダイジェスト≫
長崎での草津戦から中3日。香川県の丸亀での開催となった天皇杯4回戦はJ1昇格を決めて勢いに乗る仙台が相手。試合は序盤こそ平山をターゲットにした東京がペースを掴みかけますが、時間の経過とともに中盤でのこぼれ球を拾えるようになった仙台がシンプルな攻撃の組み立てから主導権を握り返していきます。すると25分、DF菅井の突破からシュートを許すと米本が足を伸ばしてブロックするもこぼれ球をFW中原に押し込まれ失点。東京も梶山を中心に反撃を試みますが仙台のブロック守備は堅くチャンスらしいチャンスを作れません。逆にFWにクサビを打ち込むと必ず2列目がゴール前まで飛び込んでくる仙台の攻撃が機能すると59分、ハーフカウンターから一気に攻め込んだ仙台がFW中島のコントロールショットで追加点。後がなくなった東京は佐原を前線に上げてパワープレイに出るもDFエリゼウを中心にした守備ラインの網にかかりカウンターの餌食に。89分、絵に描いたようなカウンターアタックからFWソアレスにトドメを刺されジ・エンド。90分を通してノー・チャンスで終った東京は、結果・内容ともに完敗のゲームでトーナメントから敗退することになりました。
≪選手評価≫
SYSTEM 4-4-2
GK 権田 (6.5)
…数度に渡るファインセーブで仙台攻撃陣に抗戦するも終ってみれば3失点で敗北。GKとしてはどうすることも出来ない負けゲームだった。逆に権田が当たっていなければ5〜6失点しててもおかしくないゲーム。お疲れさま。切り替えよう。
DF 椋原 (5.0)
…浦和戦の不振をそのまま引きずったような内容。とにかくポジショニングが低く過ぎて、中盤の選手がボールを保持した時のパスコースを確保出来ていなかった。クロス精度も低い。
DF BLUNO QUADROS (5.5)
…強風の中、ロングフィードを狙うも効果的なチャンスには繋がらず。
DF 佐原 (5.5)
…身体を張ったドッグファイトには“佐原らしさ”が見られたが、仙台の2列目からの飛び出しには対応しきれず。終盤には前線に上がってパワープレイを仕掛けるも空中戦に競り勝てず。
DF 平松 (5.0)
…トラップ、キック、バックパスともにイージーミスが散見。本職ではないことを差し引いてもサイドバックとしてのポジショニングが出来ていなかった。採点は甘め。
MF 梶山 (5.5)
…強引なドリブル突破などもあったが、FWに打ち込んだクサビからのリターンパスをもらえずにシュートシーンまでは持ち込めず。これでリーグ最終節まで梶山は時間が空くので、その分しっかりとコンディションを回復させて欲しい。
MF 米本 (5.5)
…守備ではピッチの拾いエリアをカバーするも、周囲とのパスコースが足りずに相手プレッシングを交わせず。
MF 達也 (6.0)
…ボールを引き出そうとする動きや相手ゴール前に飛び出す動きは良かったが、最後の局面では自由を与えてもらえなかった。
MF 羽生 (5.5)
…個人では高いトラップ技術などを見せてくれたが、相手のコンパクトな3ラインからのプレッシングを崩すような「組織での連携した仕事」はなかなか出来なかった。
FW 平山 (5.5)
…ゲーム序盤こそロングボールで競り勝てていたが、時間の経過と共にチームが中盤での優位性を失うと共に平山もゲームから消されてしまった。
FW 祐介 (5.5)
…荒削りで面白いプレーも見られたが前半のみの出場で終ってしまった。個人的にはもう少し見てみたい選手。
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MF 長友 (5.5)
…典型的なウイングプレーに終始した。ただサイドの攻防戦では「外に外に」と消されていたような印象。見せ場はほとんど作れず。
DF 北斗 (6.0)
…サイドバックから最後は3バックのストッパーまでこなしていた。いままで見た北斗のプレーでは、一番面白かったと個人的には思う。
FW 赤嶺 (5.5)
…固い仙台守備ブロックの前に沈黙させられた。
≪point!≫
まぁ何の言い訳も出来ないほどの完敗劇でした。東京はノー・チャンスだったんじゃないかな。
悪い部分はいろいろあったけど、一番気になったのはサイドバックの部分。味方の中盤がボールを保持した時のサイドバックのポジション取りが低すぎる。後方スペースが怖いのは分かるけど、ボランチがボールを持った時はそれより前に出るか、せめて同じ高さまで進出して視界に入ってあげないとパスコースを増やせてあげられない。この試合では梶山・米本にボールが入ったときのヨコパスの選択肢が足りない状況が非常に目に付きました。結果、強引なタテパスをFWに打ち込むくらいしかなくなってしまい、そこを狙われてはボールを奪われハーフカウンターに晒され続ける悪循環に…。
もちろんサイドバックは“つるべの動き”が基本なので、どちらかが上がったら逆は下がらねばならない。逆サイドに本職ではない平松がいたので椋原が躊躇しているのは仕方ない部分もあるけれど、それでもゲームの中でもう少し修整して欲しかったですね(そう考えると徳永のバランス取りって見えない部分で効いているんだね)。城福監督も後半に北斗を入れて修整しようとしてたけれど…遅かったね。
さてこれで天皇杯は終了。今シーズン残すはリーグ戦の3試合のみとなってしまいました。大黒柱である梶山の2試合出場停止は痛いけれど、この試合の内容を見るとそれ以前に修整しなければならない部分が大きかった。ナビスコ制覇で失速したと言われないように、ここからもう一度巻き返して欲しいです。まだチャンスはある。まずは昨年悪夢を見たフクアリで結果を出しましょう。
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